博士の本棚 の商品レビュー
こうやって読みたい本は増えてゆく。もう抱えきれないくらいなんだけどなあ。 読むことでも、書くことでも、世界は広がってゆく。
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小川洋子先生、圧倒的に自分の内面をさらけ出すエッセイよりも赤の他人とか隣人だとか、社会的第三者と接しているネタのときのエッセイが圧倒的に読みやすいしおお…と思わされるのを書いていてなんか…なるほど…って思った…… 書いているものと人格ってか、人当たりはやっぱり乖離するもんなんだな...
小川洋子先生、圧倒的に自分の内面をさらけ出すエッセイよりも赤の他人とか隣人だとか、社会的第三者と接しているネタのときのエッセイが圧倒的に読みやすいしおお…と思わされるのを書いていてなんか…なるほど…って思った…… 書いているものと人格ってか、人当たりはやっぱり乖離するもんなんだな… 少なくとも”小川洋子”はそういう作家だったんだな…
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子どもの頃に読んだ本についての思い出、影響を受けた本、飼っている犬の話、食卓日記などのエッセイ。いろんなことがちりばめられていて飽きなかった。何冊か読んでみようと思える本にも出会えた。 一番多く書かれていたことは影響を受けた本への思い。同じ本を読んでいても細かいところ、深いところ...
子どもの頃に読んだ本についての思い出、影響を受けた本、飼っている犬の話、食卓日記などのエッセイ。いろんなことがちりばめられていて飽きなかった。何冊か読んでみようと思える本にも出会えた。 一番多く書かれていたことは影響を受けた本への思い。同じ本を読んでいても細かいところ、深いところに気づくのが作家になる人なのかもと思った。
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小川洋子優しすぎ素直すぎとても好き どんなつまらない日常のことや機械のことでも小川洋子の言葉なら繊細な物語に見える 村上春樹が好きなことも何の衒いもなく言っていて、すごい、気取って見えない
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日常的なことや些細なことでも、深く考えると、そこから面白いこと、新しい発見を見出せるということを、この本は教えてくれました。
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「博士の本棚」エッセー 小川洋子さんはエッセーもおもしろい。 短編集なので、ちょっと空いた時間にサラッと読める。 「博士の愛した数式」を執筆するエピソード(ちょっとだけ抜粋) 「完全数を背負う投手」 『28は完全数。この一行を眺めてひらめいた。江夏の背番号じゃないか、と。ここか...
「博士の本棚」エッセー 小川洋子さんはエッセーもおもしろい。 短編集なので、ちょっと空いた時間にサラッと読める。 「博士の愛した数式」を執筆するエピソード(ちょっとだけ抜粋) 「完全数を背負う投手」 『28は完全数。この一行を眺めてひらめいた。江夏の背番号じゃないか、と。ここから江夏豊を愛する数学者を主人公にした小説がスタートした。(中略)28が持つ永遠の完全さに比べ、人間とは何とはかなく、不完全な存在であろうか』といった具合に...。 「読書は楽しい」
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小川洋子さんのエッセイは初めて読んだのですが、子供の頃のことを読んでいると、歳が近いこともあって、懐かしい気分になりました。小川洋子さんの本はもちろん、この本の中に出てきた本も読みたくなりました。
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小川洋子 著「博士の本棚」、2007.7発行。1962年岡山は後楽園の近くで生まれ育ち、18歳で初めて上京(早大)した芥川賞作家、小川洋子さん、余韻を残すエッセイです。ラブラドールのラブ、可愛いですw。小学生の時の図書館と係の先生のことを回顧した「図書館とコッペパン」しみじみしま...
小川洋子 著「博士の本棚」、2007.7発行。1962年岡山は後楽園の近くで生まれ育ち、18歳で初めて上京(早大)した芥川賞作家、小川洋子さん、余韻を残すエッセイです。ラブラドールのラブ、可愛いですw。小学生の時の図書館と係の先生のことを回顧した「図書館とコッペパン」しみじみしましたw。名産は桃、ママカリ、そして「ハイトリ紙」とか。名産「ハイトリ紙」への思いを語ったくだり、後を引きます。ハエ叩きと違ってじわじわハエが弱っていく様子、身近な死の観察と死を悼む気持ち、会社でのハエの供養が心を落ち着かせたと。
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あとがきすら乱暴な文体の作品が増えてきた日本の文学界にあって、小川洋子は気持ちがいい。 作家の読む本というのは、それだけで気になるもの。 ある作家が書いた本をさらに魅力的に見せる魔法のようなものがある。もちろん逆もあるが。読む方は文が短いと読むのが楽という単純な調子になるが...
あとがきすら乱暴な文体の作品が増えてきた日本の文学界にあって、小川洋子は気持ちがいい。 作家の読む本というのは、それだけで気になるもの。 ある作家が書いた本をさらに魅力的に見せる魔法のようなものがある。もちろん逆もあるが。読む方は文が短いと読むのが楽という単純な調子になるが、書くほうが短くまとめるのは特に気に入った本については難しいものだ。 そんな難しさを見せず、しかし生きた日本語でありながらその世界に入れる文を書く小川洋子。 若い頃、同時代日本人の作品をほとんど読まなかったが、今は特に女性ならではの感情の豊かさに惹かれる。 蠅取り紙は、私も薬品や電気を使いたくないので今でも使っているのだが、ひっかかったハエの気持ちはいつも複雑になる。と言っても現代では蝿すらあまりいないが、小さい頃同じような気持ちになったものだ。 蝿取り紙のカモ井加工紙の皆さんが「蝿供養」をしているのは知らなかった。有難いことである。
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あまり読書傾向が似ていないんだけれど、クラフト・エヴィング商會関連が載っているだけでうれしくなりますね。読んだ感想も割と似ているし。 他に紹介されている本もけっこう読んでみたくなる感じでした。 偶然だけど、この前読んだ女性作家のエッセイ「帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思っ...
あまり読書傾向が似ていないんだけれど、クラフト・エヴィング商會関連が載っているだけでうれしくなりますね。読んだ感想も割と似ているし。 他に紹介されている本もけっこう読んでみたくなる感じでした。 偶然だけど、この前読んだ女性作家のエッセイ「帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。」と同じように、というか、お葬式関係のエッセイがあって、その空気感が似ていることにびっくりしました。
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