オーケストラが好きになる事典 の商品レビュー
オーボエやファゴットなど、リードを自らつくっているんですね。優雅なイメージのあるハープにはペダルが7本もあり、かなりハードな事や、弾いていると指の腹が堅くなり、金属の爪やすり削っているとか。素晴らしい演奏を披露するための影でもいろんな努力があることを知り、また違った目で演奏会を楽...
オーボエやファゴットなど、リードを自らつくっているんですね。優雅なイメージのあるハープにはペダルが7本もあり、かなりハードな事や、弾いていると指の腹が堅くなり、金属の爪やすり削っているとか。素晴らしい演奏を披露するための影でもいろんな努力があることを知り、また違った目で演奏会を楽しめるなと思いました。
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著者自身プロのサクソフォン奏者だそうだが、これまでに“蒐集”して来た楽器や奏者のエピソードと、主にN響の演奏者のインタビューをまとめたものである。 オビなどにあるように、「ヴァイオリニストは乗り物(新幹線や航空機)でトイレに立つ時、楽器をどうするか」とか「演奏中にあくびやくしゃ...
著者自身プロのサクソフォン奏者だそうだが、これまでに“蒐集”して来た楽器や奏者のエピソードと、主にN響の演奏者のインタビューをまとめたものである。 オビなどにあるように、「ヴァイオリニストは乗り物(新幹線や航空機)でトイレに立つ時、楽器をどうするか」とか「演奏中にあくびやくしゃみがしたくなったらどうするか」など、いささか下世話で楽しいこぼれ話の一方、「弦楽器の弓に使う松ヤニにはさらさらタイプとしっかりタイプがある」とか、「靴の中にアルミホイルか1円玉を忍ばせておくと、出す音の輪郭が際立ち、伸びがよくなる」とか、「バスクラは低音楽器にも関わらず向かって左側に座る“完全アウェイ楽器”である」とか、思わず唸りたくなるちょっとした蘊蓄が滅法面白い。 中でも特に気に入ったのは、世の中にはヴィオラ・ジョークという他の楽器にない一大ジャンルがあり、論文まで書かれているという話(ヴィオラの微妙かつ愛すべき位置関係を示しているらしい)。 例えば、「次の中でこの世に存在するものは何か。(1)ピンクの象 (2)サンタクロース (3)上手なヴィオラ弾き」といった具合。(答えは、「どれも存在しない」だそうな) 今まで関心のなかった人が、この本を読んでオーケストラが好きになるか…というとどうかなと思うけど(若干下地が必要だと思うので)、ちょっと知っている人が読んでへぇー、ほぉーと言っているうちにもっと好きになる本、とは言えそうである。
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まぁ、一般向けって感じなのかな。 打楽器を詳細にってのはやはり無理だろうしね。(^^; こういった本からオーケストラに興味を持ってもらうのもいいかも。 楽器ごとの目立つ曲とかあればもっと良かったかも。
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各楽器について、楽器の開発の歴史、機構の話が一番先にあって、その後楽器についてのコネタ、そして奏者へのインタビューと続く、3部構成になっている。 へ~、と感心する話から、思わず笑ってしまう話まで。 分厚い本だけど、それほど長いと思わなかった。 フルートを、通常の歌口からと、筒の末...
各楽器について、楽器の開発の歴史、機構の話が一番先にあって、その後楽器についてのコネタ、そして奏者へのインタビューと続く、3部構成になっている。 へ~、と感心する話から、思わず笑ってしまう話まで。 分厚い本だけど、それほど長いと思わなかった。 フルートを、通常の歌口からと、筒の末のところから、同時に吹くという離れ業(もちろん、正式な奏法でない)なぞは、一体どんなものか。見てみた・・・いや、聞いてみたい。 舞台上のハプニングの話なども、演奏家には申し訳ないけど、やっぱりとても面白い。
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「事典」と銘打っているが、楽器の解説は最小限で、それぞれの器楽奏者の小話や裏話が中心。改めて楽器の演奏とは肉体労働なんだと確認させられた。
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オーケストラに登場する楽器たちを、定番からレアなものまで、奏者への取材を通じて、その特徴や聴きどころなどを紹介してゆく。楽器特有の面白さや難しさ、裏話も満載。それぞれの楽器奏者のエッセイも収録する。 類書と一線を画す、楽しい本。
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楽器はやったことがない私にとって、こういう内容の本を読むと それぞれの楽器の演奏者の苦労が伝わってきます。 また、コンサートの時にもこういうところを見てみようかななんて楽しみも出来て面白いです。
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吹奏楽をやっていますが、 楽器についてはまだまだ知らないことだらけだな と思いました。 楽器って奥深い!!
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