日本人なら知っておきたい名家・名門 の商品レビュー
日本では名門には名門としての「気品」が求められる。周囲の者に押されて指導者となり偉人になり、その子孫のはたらきによって、偉人に始まる名門が造られる。奢らず質素でなければならない。庶民の指導者像は弱いものを守ってくれるというもの。古代豪族も武士も人々が期待する行動をとることで名門と...
日本では名門には名門としての「気品」が求められる。周囲の者に押されて指導者となり偉人になり、その子孫のはたらきによって、偉人に始まる名門が造られる。奢らず質素でなければならない。庶民の指導者像は弱いものを守ってくれるというもの。古代豪族も武士も人々が期待する行動をとることで名門となってきた。 日本の名家について、宮家、公家、王朝文化を支える家(学問の菅原家、陰陽道の安倍家など)、神道と仏教の家、武家(ここまでが伝統を背負った真の名門と呼ぶべき家)、その他伝統芸能(能、歌舞伎、茶道など)の家、維新の功臣の家、財閥の家、戦後の名家を紹介。 維新後の大名華族の収入源は何か?というのを知りたくていろいろ当たってるのだが、ここでは実業家となった大名家として、一橋家11代徳川達道が伯爵になる→その養子となったのが「緑化の父」といわれた徳川宗敬→1920年東大農学部、1926ドイツの山林事情を視察、1928帰国して帝国森林会で植林につくす・・アレどこかで見た字面・・先ごろ読んだ「徳川幹子」さんの旦那さんではないか。 他に島津久光の子忠義は金山開発、火力発電所の建設、その子忠重が1922年島津興業創設:検索したら現在もあって社長は島津氏。観光ほか。 大河内正敏、上総国大多喜藩2万石の藩主正質の子。理化学研究所の所長に1921になり理研を独立採算の企業に発展させた。 同名の河出夢新書(2007)をイラスト図解版として加筆再編集したもの。図や説明が簡潔でわかりやすい。歴史学者の武光誠氏が1冊書いている。何人もの合作ではないのでよい。 2010.1.5初版 図書館
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薄い本なのですぐ読める。 天皇家、公家、文化、神道、仏教、武家、伝統芸能、財閥、新興などなど、いろんな切り口で名家の興りなどを説明している本。 どっかで聞いたことある名前とかが出てくるのが面白い。 これを読んで、「私はここをもっと知りたい」と考えるための目次にするのがいい使い方な...
薄い本なのですぐ読める。 天皇家、公家、文化、神道、仏教、武家、伝統芸能、財閥、新興などなど、いろんな切り口で名家の興りなどを説明している本。 どっかで聞いたことある名前とかが出てくるのが面白い。 これを読んで、「私はここをもっと知りたい」と考えるための目次にするのがいい使い方なのかな。
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日本の名家の系譜。 天皇家に始まり、宮家、公家、芸能一門、そして戦後の名家まで。 宮家と芸能一門に興味があったが、他の名家も面白く読んだ。 薄い本だったのでもう少しページを増やして各部門の最初の解説を充実させてほしかった。芸能一門の解説は良かったんだけどね。 こうしてみると、...
日本の名家の系譜。 天皇家に始まり、宮家、公家、芸能一門、そして戦後の名家まで。 宮家と芸能一門に興味があったが、他の名家も面白く読んだ。 薄い本だったのでもう少しページを増やして各部門の最初の解説を充実させてほしかった。芸能一門の解説は良かったんだけどね。 こうしてみると、つくづく日本は家社会だと思う。 その家を継承して次世代に続かせていく事が各時代の当主に課せられた役割だと思うと、今の時代にそぐわないのは当然である。 というのも、一夫一妻制が導入されれば一つの家の子供の数は減り、時には跡継ぎがいない事だってある。 名家が減る事は日本の損失なのだろうか、それとも僥倖なのだろうか・・・?
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