クズが世界を豊かにする の商品レビュー
2005年にサービスが始まったYouTubeについて、2009年時点で、エロ系ライターでYouTubeを見まくっている筆者がYouTubeについて思うところをを語ったレクチャー内容を編纂したもの。 話題になった動画リンクなどを引用しつつ、YouTubeのおもしろさ、政治や時代に与...
2005年にサービスが始まったYouTubeについて、2009年時点で、エロ系ライターでYouTubeを見まくっている筆者がYouTubeについて思うところをを語ったレクチャー内容を編纂したもの。 話題になった動画リンクなどを引用しつつ、YouTubeのおもしろさ、政治や時代に与える影響力を考察する。 YouTuberという語彙が存在しなかった時代に、YouTubeを見まくる自身を「Tuber」と自称する点が面白い。黎明期は、とにかく世界のおもしろい動画が集まっているが、民衆側が発信する側という認識は一般的でなく、YouTubeを進んで享受する者を特徴づけることに意味があった時代を象徴する語彙だと思う(あくまで筆者が勝手に自称してるものではあるが)。 また、発信する側が立ち現れる時期にもあり、耳くそを掘るだけの動画や、果てはイラン情勢を発信する個人撮影動画などから、時代の移り変わりを予見している。 なにより、民主化の起点としてのYouTube、インターネット論から、それらがあくまで便利な道具に過ぎない点を看破し、民主化の理想、理念が無くては行動自体が起こり得ないこと、利用者はその点に自覚的であるべきとの警鐘には先見の明を見た。
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YouTubeの作法からメタな視点、フリーハグから見えるもの、エロ表現から世界を眺める等You Tubeをさらに楽しむ方法が書かれている。私もけっこうなYouTubeフリークなのでおなじみの映像が満載。
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学べる「視点」がいくつもあった。 他の著作を読んだことがなかっただけに、 エロを通じた文化比較には圧倒された。
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