ヘリックスの孤児 の商品レビュー
原書名:Worlds enough & time 序文 ケリー・ダールを探して ヘリックスの孤児 アヴの月、九日 カナカレデスとK2に登る 重力の終わり ローカス賞 著者:ダン・シモンズ(Simmons, Dan, 1948-、アメリカ、小説家) 訳者:酒井昭伸(19...
原書名:Worlds enough & time 序文 ケリー・ダールを探して ヘリックスの孤児 アヴの月、九日 カナカレデスとK2に登る 重力の終わり ローカス賞 著者:ダン・シモンズ(Simmons, Dan, 1948-、アメリカ、小説家) 訳者:酒井昭伸(1956-、福岡県、翻訳家)、嶋田洋一(1956-、大田区、翻訳家)
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「Orphans of the Helix(へリックスの孤児)」は「ハイぺリオン」シリーズへちょっと戻ったような、懐かしい思いを我々は味わうのだが、初めての方は、これはどうなってるのか知りたいと思って頂ければ嬉しい限り。その他、「ケリー・ダールを探して」、「アヴの月、九日」、「カ...
「Orphans of the Helix(へリックスの孤児)」は「ハイぺリオン」シリーズへちょっと戻ったような、懐かしい思いを我々は味わうのだが、初めての方は、これはどうなってるのか知りたいと思って頂ければ嬉しい限り。その他、「ケリー・ダールを探して」、「アヴの月、九日」、「カナカレデスとK2に登る」、「重力の終わり」が収められている。彼の多才さを再認識する。また、彼が結構、映像を意識していたことが判る序文もまた興味深いし、映像になっていないところが、また楽しいところでもある。
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「ハイペリオン」や「イリアム」にハマった人には、お勧めの短編集です。とはいえ、未読の方でも冒頭の「ケリー・ダールを探して」や「カナカレデスとK2に登る」など、味わい深い短編で結構楽しめると思います。各短編の前に作者の序文がありますが、これを読むとこの方、少々ガンコ親父かも、、。
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ダン・シモンズの中編集です。 全体的に面白い作品ですが、「カナカレデスとK2に登る」が中でも最高でした。登山家3人が、どうしたわけかカマキリに似た宇宙人カナカレデスと共にK2に登ることになる、という作品なのですが、これが、熱い!終盤は思わず涙腺を直撃されました。SFとしても、...
ダン・シモンズの中編集です。 全体的に面白い作品ですが、「カナカレデスとK2に登る」が中でも最高でした。登山家3人が、どうしたわけかカマキリに似た宇宙人カナカレデスと共にK2に登ることになる、という作品なのですが、これが、熱い!終盤は思わず涙腺を直撃されました。SFとしても、冒険小説としてもオススメです。 その他に収録されているのはファンタジー作品の「ケリー・ダールを探して」、ハイペリオン4部作の世界の物語「へリックスの孤児」、「アヴの月、9日」、映像化を目指して書かれた「重力の終わり」です。いずれも作者自身の序文がついていますが、これがダン・シモンズ自身のエッセイとしても非常に面白く仕上がっています。
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2010年の読み初めはこれ!と決めて、暮れに届いてから楽しみに置いていた。なんといっても「ハイペリオン」番外編となる表題作が収録されているんだから。数年前のSFマガジンですでに読んでいたけれど(その号はハイペリオン特集号で、もうなめるように楽しんだ)すっかり内容を忘れていた。まる...
2010年の読み初めはこれ!と決めて、暮れに届いてから楽しみに置いていた。なんといっても「ハイペリオン」番外編となる表題作が収録されているんだから。数年前のSFマガジンですでに読んでいたけれど(その号はハイペリオン特集号で、もうなめるように楽しんだ)すっかり内容を忘れていた。まるではじめてのように読みながら、あらためて、自分がいかにハイペリオン世界を愛しているかしみじみわかった。大叢海、炎精林、地下迷宮、聖十字架、森霊修道士…私にとってハイペリオンは、時空を越えて、実在と変わらないものとして、つまり、確かな存在感と茫漠としたつかみどころのなさを併せ持つものとして存在している。
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