世界は俺が回してる の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最後まで渡辺正文は好きになれなかった。だからといって一重に毛嫌いする訳ではなかった。豪快さが読んでて心地よかった。女遊びの激しさには辟易するものがあった。テレビというものをずっと一直線に求める様はとてもかっこいいなぁと思った。お父さんや叔父さんと同じような死に方をしていって渡辺正文は本望だったんだろうなあと思い、人が思い描く死に方は人それぞれだなあと読みながら考えた。
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文章が雑駁で拙く週刊誌を読む感じだった。同じ時代をテレビの受け手として知っている事が多かったので、興味深く、ただそれだけが面白かった。
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産経新聞に連載された小説。「東京音楽祭」など音楽系番組で有名だった、TBSのプロデューサーが主人公。なかにし本人も実名で登場する。 何と言うか、そもそもこんなものなのか知らないが、実に粗い文章だ。説明セリフ、三人称のはずだった地の文が突然馴れ馴れしい一人称になったり、時制が混...
産経新聞に連載された小説。「東京音楽祭」など音楽系番組で有名だった、TBSのプロデューサーが主人公。なかにし本人も実名で登場する。 何と言うか、そもそもこんなものなのか知らないが、実に粗い文章だ。説明セリフ、三人称のはずだった地の文が突然馴れ馴れしい一人称になったり、時制が混乱したりと、無茶苦茶な印象だ。 このぐらいの時代に興味があったので読んでみたのだが、歴史的イベントなどの箇所に来ると、どこかの資料を丸写ししたような文章が続く。AはBに行ってCに会った、そしてカギカッコの会話があって、というパターンで物語が進行していき、スターの実名は登場するけれど、それが当時どれくらいの輝きを持っていたのか、といった、想像力によってこちらが描こうとする「絵」のために必要な描写がほとんどない。
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黎明期のテレビ業界に身を投じた一人の男。のちに世界の音楽業界を巻き込んだ大イベント「東京音楽祭」をとり仕切った、不世出のプロデューサーの破天荒な生涯を通し、スターに彩られた昭和の黄金期を描く長編小説。 私は、主人公の渡辺正文氏のことをまったく知りませんでした。業界裏話として読む分...
黎明期のテレビ業界に身を投じた一人の男。のちに世界の音楽業界を巻き込んだ大イベント「東京音楽祭」をとり仕切った、不世出のプロデューサーの破天荒な生涯を通し、スターに彩られた昭和の黄金期を描く長編小説。 私は、主人公の渡辺正文氏のことをまったく知りませんでした。業界裏話として読む分にはかなり面白いと思います。どこまでが事実で(著者自身も登場します)、どこからがフィクションなのかは分かりませんが。
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