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でっちあげ の商品レビュー

3.9

149件のお客様レビュー

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2011/12/26

2011.12.21-2011.12.24 マスコミや教育関係者の御座なりな対応により、内気な無実の教師が児童を虐待する「殺人教師」として週刊誌に取り上げられ、停職6ヶ月といふ厳しい罰を受けるに至る過程を追つたドキュメント。 虐待を申し立てたクレーマーの両親が起こした民事訴訟で、...

2011.12.21-2011.12.24 マスコミや教育関係者の御座なりな対応により、内気な無実の教師が児童を虐待する「殺人教師」として週刊誌に取り上げられ、停職6ヶ月といふ厳しい罰を受けるに至る過程を追つたドキュメント。 虐待を申し立てたクレーマーの両親が起こした民事訴訟で、事実無根であることが明らかになつて行く。 報道や教育といつた社会の基盤となる仕事に携はる人達には、自らの責任をもう一度しつかりと自覚して欲しいと思はされる。 この事件について言へば、クレーマーの家庭にこそ問題の発端があると感じられるのだが、その部分の解析がないのは、少し残念。

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2017/08/17

2003年、全国初となる「教師によるいじめ」と認定された事件が 福岡市の市立小学校で起こった。 アメリカ人を曾祖父に持つという男児児童に、「血が穢れている」 「死に方を知らないのか」と暴言を放ち、ことあるごとに体罰を加え、 被害男児が重度のPTSDを発症した。 事件が発覚する...

2003年、全国初となる「教師によるいじめ」と認定された事件が 福岡市の市立小学校で起こった。 アメリカ人を曾祖父に持つという男児児童に、「血が穢れている」 「死に方を知らないのか」と暴言を放ち、ことあるごとに体罰を加え、 被害男児が重度のPTSDを発症した。 事件が発覚するとマスコミはこの教師の悪行をあげつらい、児童に 自殺を示唆したことで「殺人教師」呼ばわりまでする。だが、事件の 真相は被害者児童の両親の言い分とは大きな食い違いを見せる。 糾弾された教師は、差別的感情から虐待とも言える行動をしたのかを 追ったノンフィクションである。のだが…。 本書に書かれていることの全てが「本当」であると仮定すると、被害 児童の両親は昨今話題のモンスター・ペアレントだ。それも「超弩級」 のである。 新学期早々の家庭訪問で男児児童の係累にアメリカ人がいるとの話題が 出た。それも母親からの発言である。その母自身もアメリカ生活が長く、 通訳や翻訳の仕事をしている。 ここから話がこじれていく。「血が混ざっている」との教師の発言が、 いつしか「血が穢れている」に変わり、家庭訪問終了後から人種的差別の 延長とも思えるような男児児童への教師の虐待が始まる。 両親からの抗議を受けた学校は教師の体罰を認め、市教育委員会は該当 教師に停職6カ月の処分を決める。 教師批判のマスコミの大攻勢のなか、福岡市と教師を被告とした民事 訴訟が起こされるのだが公判では被害児童及び両親の申し立ての矛盾が 露わになる。 確かに公判記録や、重度のPTSDを発症し閉鎖病棟に入院処置を取らざる を得なくなった男児児童の医療記録には首を傾げたくなる点が多々ある。 だが、本書を鵜呑みにしていいものだろうか。著者は教師側一辺倒の 視点でしか事件を検証していない。男児児童の行動に以前から問題が あったとか、両親も保護者の間ではいい噂がないとか、男児の兄が同じ 小学校に在学中にも問題があった等、被害者側へのバッシングを繰り広 げているが具体的な裏付け証言がないのは何故か? 事件当時、教師弾劾の報道を繰り広げた記者はその名前をはっきと表記 しているのに、事件に疑問を投げかけた記者については「ある記者」と 匿名にしているのは何故か? 著者がいうように教師に何も問題がなく、男児児童の両親の申し立ての 全てが虚偽だとするならば、何故、PTAは動かなかったのか?新学期早々、 担任が交代する大事件である。 他の保護者が教師救済の為に、教育委員会に申し立てを行って当然の 事件ではないか。 ノンフィクションにしてはバランス感覚に欠けていると言わざるを 得ない。書籍購入サイトで高評価を得ているのが不思議だ。

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2011/01/26

これほど早く読み終わった本は久しぶりでした。とにかく先がどうなるのか知りたくて知りたくて。昨今よく耳にするモンスターペアレンツによって追い込まれた一人の教師が、その名誉を回復していく過程は並みの小説よりも興奮しました。この本の内容が事実とするならば、という条件つきではありますが。...

これほど早く読み終わった本は久しぶりでした。とにかく先がどうなるのか知りたくて知りたくて。昨今よく耳にするモンスターペアレンツによって追い込まれた一人の教師が、その名誉を回復していく過程は並みの小説よりも興奮しました。この本の内容が事実とするならば、という条件つきではありますが。マスコミのあり方も含め、2度とこのようなことが起こらないことを願うばかりです。抜群におもしろいのですが、教師を目指す方は読まないほうが賢明な一冊です(笑)

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2011/01/24

教師のいじめか、教師へのいじめか。報道が過激になる時は、冷静なフリー記者の存在が欠かせないが、それに頼っていてはマスコミも末期だ。記者名が全員実名になっているのは筆者なりの警鐘だろう。

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2010/04/30

マスコミの報道をなんでも鵜呑みにしてはいけないということがメインなんだと思うが、子供を聖域視しすぎないことが必要であるいい例だと思った。子供は保身のためにうそをつく。その最たる対象は親なのに、親は子供が自分に重大な嘘をつくとおもいたがらない。それがかわいい嘘でなければ尚更その傾向...

マスコミの報道をなんでも鵜呑みにしてはいけないということがメインなんだと思うが、子供を聖域視しすぎないことが必要であるいい例だと思った。子供は保身のためにうそをつく。その最たる対象は親なのに、親は子供が自分に重大な嘘をつくとおもいたがらない。それがかわいい嘘でなければ尚更その傾向はあると思う。 もちろん内容によっては「親が信じなければ誰が信じるのか」という場面もあるだろう。けれど子供にとって親は一番「怒られたくない存在」であり、だからこそ保身の嘘が一番出てきやすいのだということも忘れてはいけないのだ。 またこの事件のケースではいわゆるガキ大将の立場にいる少年が、親には従順であるということも重要な点だと思う。親に誘導されるがままに嘘の証言を続けて教師の悪事を虚言し、裁判用のビデオに出演するなど、彼は親によってどんどんやってはいけないことを重ねてしまう。 こういう経験を重ねていくことで、彼の人生がどれだけゆがむのか。それはまさに虐待だと思う。 自分の子供がかわいいばかりに子供の嘘に振り回され、周囲に対して攻撃的な態度を取ってしまう親にはぜひ読んでほしい。子供は親の顔色を見て嘘をつく。それは周囲に迷惑をかけるためではなく、親を愛すればこそ、親からの怒りをまぬがれようとする子供の浅知恵だ。そこを見極めて正しい方向に持っていかなければ子供は小さなゆがみを積み重ねて、いつか取り返しのつかない成長をとげることもある。 子供を信じることと、子供の話を鵜呑みにすることは違うのだということを肝に銘じてほしい。これは子を持つ親だけでなく、周囲の大人にも同じことが言えると思う。

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2010/02/24

教師側からの一方的考察で、 たの場面では曖昧だったようにも思える記憶が 冒頭家庭訪問では心情も含め鮮明なのが気になる。 ただ、教師による殺人的イジメではなく、軽度の体罰に対する 過剰な反応だったのではないかと思う。 しかし本当に注意しなけらばならないのは 刹那的、過剰に人目を引...

教師側からの一方的考察で、 たの場面では曖昧だったようにも思える記憶が 冒頭家庭訪問では心情も含め鮮明なのが気になる。 ただ、教師による殺人的イジメではなく、軽度の体罰に対する 過剰な反応だったのではないかと思う。 しかし本当に注意しなけらばならないのは 刹那的、過剰に人目を引いて、または自らの功名を狙ったり 虚栄を満足させて、周りの人間には公平な判断をさせない 正義の名の下につるし上げる 報道関連の人間の精神や姿勢ではないのか。 この本のなかで訴えているのは、モンスター親ではなく 対象には責任を求めるくせに、自ら最後まで責任を負うことのない 報道の姿勢と、それを求める・疑問に思わない民衆の危うさとも 思える

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2019/01/13

一気読みした。 すごい本というかなり衝撃的な話。 川上へのインタビューによってわかったことは 裁判の過程をもって明らかにするというな、 時系列で読みたかったな。衝撃が大きそう。 マスコミのあり方みたいなものを 話の中心にしたかったんだと思うけど、 どうにも浅川夫妻のことが気にな...

一気読みした。 すごい本というかなり衝撃的な話。 川上へのインタビューによってわかったことは 裁判の過程をもって明らかにするというな、 時系列で読みたかったな。衝撃が大きそう。 マスコミのあり方みたいなものを 話の中心にしたかったんだと思うけど、 どうにも浅川夫妻のことが気になる。 でも、そこをこれ以上突っ込んでいくことは難しいんだろうな。

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2010/01/18

この本はノンフィクションとわかっているだけに非常に問題作だ。 今でいう「モンスターペアレント」により、極悪殺人教師に仕立て上げられる一介の教師。 そして部数をあげるために無責任な報道をするマスコミたち。 これを読むと、教員にはなりたくないなあ・・とつくづく思う。 事実は小説より...

この本はノンフィクションとわかっているだけに非常に問題作だ。 今でいう「モンスターペアレント」により、極悪殺人教師に仕立て上げられる一介の教師。 そして部数をあげるために無責任な報道をするマスコミたち。 これを読むと、教員にはなりたくないなあ・・とつくづく思う。 事実は小説より奇なり・・と言うが、本当にそうだ。 一寸先は闇。その闇に飲み込まれてしまうのは、やはり不運でしかないのかな・・。

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2010/01/07

ベッドに入り、読み始めたら一晩で一気に読み終えた。 途中で止められなくなった。 理由はいらない。 夢中で読み終えた。

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