一角獣の殺人 の商品レビュー
初めましての作家さん。 密室の話かと思ったら、ヘンリー・メリヴェール卿ものの 長編4作目で、密室は出てきません。 本作の語り手であるケンと英国情報部員イヴリンが 島の城へ行くことになるのだが、偶然?集まった客の中に、 怪盗フラマンドと主任警部ガスケが紛れ込んでいるらしい。 しか...
初めましての作家さん。 密室の話かと思ったら、ヘンリー・メリヴェール卿ものの 長編4作目で、密室は出てきません。 本作の語り手であるケンと英国情報部員イヴリンが 島の城へ行くことになるのだが、偶然?集まった客の中に、 怪盗フラマンドと主任警部ガスケが紛れ込んでいるらしい。 しかし、ガスケと思われる男性が階段から転落死。 ある意味、衆人環視の下での殺人なのに被害者に近づいた者も 凶器さえも見つからない、正に不可能犯罪。 現場の再現から何度も何度も同じ場面の話。 そこから矛盾点を探そうとしてるはずなのに 話が進めば進むほどわけわからん。 種明かしされても、o(゚◇゚o)ホエ?って感じでした。 苦手なタイプの話で辛かったぁ
Posted by
ブログから感想を引用。 やっと読了した「一角獣の殺人」。読了までかなりかかってしまった。 本作は、ジョン・ディクスン・カーがカーター・ディクスン名義で出した作品。 カーというと、密室ものやオカルトものが多いイメージだが、本作はマザーグース・ミステリである。マザーグース・ミス...
ブログから感想を引用。 やっと読了した「一角獣の殺人」。読了までかなりかかってしまった。 本作は、ジョン・ディクスン・カーがカーター・ディクスン名義で出した作品。 カーというと、密室ものやオカルトものが多いイメージだが、本作はマザーグース・ミステリである。マザーグース・ミステリというと見立て殺人を連想するかも知れないが、例えばヴァン・ダインの『僧正殺人事件』ほど殺人方法に童謡を関連付けようとはしていないと感じた。 それと舞台が素晴らしい。嵐の中の島の古城という誰も逃げられない状況、つまりクローズド・サークル。更に古城の中には変装した怪盗まで潜り込んでいる。なかなか怪盗が出てくる作品は読んだことが無かったので新鮮だった。 殺人は目撃者のいる前で起きる訳だが、真相はなかなか予想外。犯行時刻が夜中という設定だが、昼間ならこの殺人は不可能だった。これ以上はネタバレになってこれくらいで。
Posted by
登場人物の立ち位置と視点が生み出した不可能殺人、という魅力的な謎がテーマではありますが、今作で最も読者の胸をときめかせるのは、【誰が怪盗で、誰が警部なのか?】という謎に尽きるでしょう。 …だって、殺人トリックの方は、場当たり的というか運命の女神に色々委ねすぎというか…HMが真相...
登場人物の立ち位置と視点が生み出した不可能殺人、という魅力的な謎がテーマではありますが、今作で最も読者の胸をときめかせるのは、【誰が怪盗で、誰が警部なのか?】という謎に尽きるでしょう。 …だって、殺人トリックの方は、場当たり的というか運命の女神に色々委ねすぎというか…HMが真相解明してる時も、「嘘だ!嘘だと言ってくれ!ドンデン返しがあるんだろ?!」ってなって、左手親指の押さえるページの少なさに絶望したもん…(悲 ともあれ本編感想いきまっす( ^ω^ )← H・M卿含む登場人物全員が、自身の身元証明ができず、誰もが怪盗あるいはそれを追う警部でありうる、という混沌とした舞台設定の中で起こる、不可解な殺人! 重要な要素が省略された見取り図!(何故に… 変な行動取りすぎて、案の定、窮地に追い込まれるワトソン役・ケン・ブレイク!(自業自得… そして今作のハイライトの一つ、謎解き開始間際まで、まあ冴えなさ過ぎて逆に怪しいH・M卿!!!(爆笑 既読のカー作品と比較すると、彼の持ち味であるホラー色が格段に物足りない印象ですが、目まぐるしく変化する状況判断に眩暈される感じが、すごく好きでした。 犯人指摘についてはアウトじゃないかい、とも思ったのですが(だってあの最後の登場の仕方は…)、ノックス御大の十戒に照らし合わせると、厳密にはセーフなんですよねえ。ニクいわあ← ひょんなことから、国家の極秘任務に関わることになったケン・ブレイク。追っ手の追走を辛くも逃れて辿り着いた「島の城」で発生した殺人事件で、彼は最重要容疑者となってしまう。果たして、城の人間の中に紛れ込んでいる探偵と怪盗は誰なのか? 沈黙を守り続けたHM卿の真意とは?
Posted by
本作品には多くの謎が混在する。犯人、殺害方法、凶器、そして「探偵」と「怪盗」は誰かという謎。いつもの怪奇趣味は鳴りを潜め、偽者探しに徹している印象が強い。 ひとつの人物入れ替わりに端を発し、挙句には登場人物全員が自己証明不可能というドタバタ喜劇っぽさは面白い。でも、謎がひとつ解け...
本作品には多くの謎が混在する。犯人、殺害方法、凶器、そして「探偵」と「怪盗」は誰かという謎。いつもの怪奇趣味は鳴りを潜め、偽者探しに徹している印象が強い。 ひとつの人物入れ替わりに端を発し、挙句には登場人物全員が自己証明不可能というドタバタ喜劇っぽさは面白い。でも、謎がひとつ解けたら余計にこんがらがってしまう様な展開なので、その乱雑さに疲れてしまった。 この変り種のテーマで勝負してくるあたりはさすがだと思うが、ネタ全体が小粒すぎる。途中から推理合戦のようになる流れも、整理力に欠けるのでごちゃごちゃ感が目立つ。展開も構成も悪くはないのだが、なんだろう、キレがいまいちだったかな。
Posted by
フランス旅行中のケン・ブレイクが出会ったイヴリン。情報部の仕事としてイヴリンに同行するブレイク。飛行機事故に巻き込まれ警察に追われH・Mに出会う。「島の城」での事件。怪盗フラマンドとフランス警察ガスケとの対決。「ガスケ」と名乗る男の死。死体の眼と眼の間の角で突かれたような跡の謎。...
フランス旅行中のケン・ブレイクが出会ったイヴリン。情報部の仕事としてイヴリンに同行するブレイク。飛行機事故に巻き込まれ警察に追われH・Mに出会う。「島の城」での事件。怪盗フラマンドとフランス警察ガスケとの対決。「ガスケ」と名乗る男の死。死体の眼と眼の間の角で突かれたような跡の謎。 2009年12月19日購入 2010年2月18日読了
Posted by
- 1