ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント の商品レビュー
2014年9月27日読了『ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント』朱川湊人著 評価B+ 地球を守る防衛隊GUYSの研修生ハルザキカナタを主人公としたウルトラマンメビウスとGUYSメンバーの物語。 朱川らしく温かい物語となっていて、かなり実験的な小説は成功と評価してよいレベルと...
2014年9月27日読了『ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント』朱川湊人著 評価B+ 地球を守る防衛隊GUYSの研修生ハルザキカナタを主人公としたウルトラマンメビウスとGUYSメンバーの物語。 朱川らしく温かい物語となっていて、かなり実験的な小説は成功と評価してよいレベルと私には思える。 少なくともウルトラマンシリーズを子供の頃に見た世代には、面白いのではないか?!(嫌いな人は読む必要なし(笑)
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※このレビューにはネタバレを含みます
ウルトラマンメビウスの世界そのもの。 もっと硬い感じをイメージしていたのだが、すんなり入り込めた。 子供の頃ウルトラマンを見ていて、最近子供とウルトラマン帰りを した主婦にも十分面白いのが凄い。 純粋で優しくて、電車やメロンパンや年賀状に興味をもつメビウス が子供みたいで可愛い。 ウルトラマンを知っててよかった。 朱川湊人が好きでよかった。 本を読むのが好きでよかった。 「どうしてウルトラマンは、そこまでして人類を助けてくれるのだろう。 人類にそこまでの価値を彼らは見出してくれているのだろうか…」 そんな私の疑問は奢ったものの考え方しかできない証拠と反省。 「幸福の王子」素敵な解釈です。
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三文のSF小説ではありません…。 一人の青年の苦悩と葛藤、そして成長が…、 ウルトラマンの世界の中で、ライトに描かれています…。 30代、40代の作家さんによる… 子供時代のSF作品をリスペクトした新作…、 これからも…、いろいろと…読んでみたいですねぇ~。
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乙一が『JOJO』の、西尾維新が『デスノート』の、福井晴敏が『ガンダム』のノベライズを手掛けているように、実力もステイタスもある作家が愛情を込めてサブカルもののノベライズを手掛ける例は昨今少なくありませんが、中でも「ステイタス」の面ではこの朱川湊人による『ウルトラマンメビウウス』...
乙一が『JOJO』の、西尾維新が『デスノート』の、福井晴敏が『ガンダム』のノベライズを手掛けているように、実力もステイタスもある作家が愛情を込めてサブカルもののノベライズを手掛ける例は昨今少なくありませんが、中でも「ステイタス」の面ではこの朱川湊人による『ウルトラマンメビウウス』のノベライズが最も目をひくでしょう。なにせ直木賞作家。例に挙げた他の3名と違い、朱川湊人の過去の作品からは『ウルトラマン』についての愛着を窺い知ることはできず、このノベライズに関してもやや唐突な印象を受けたのですが、実は本人はしっかりとコアなファンだったらしく、そもそもTV本編の脚本まで手掛けているのでした。 内容はと言えば実に真っ当かつ丁寧な小説化。乙一、西尾維新、福井晴敏が自身の作風を大いに活かし、原作との「コラボレーション」としているのに対し、朱川湊人は自身の気配は極力潜め、万人が素直にTV版『ウルトラマンメビウス』の良さを味わえるように腐心しているように感じます。 と言ってもそれは「TVのまんま書く」というのとは違って、「研修隊員ハルザキ・カナタ」というキャラクターを主役として新たに設定し、彼の目を通した意見や、GUYSやウルトラマンへの心情(とその変化)を描くことで、TV版の魅力を小説読者世代によりわかりやすく提示したり、連作に筋を通したりしています。 「TV版と同じ魅力が伝わるように、小説という形態に合わせて最適化した物語を書く」 言葉にすれば凡庸ですが、それをこれだけ高いレベルでさりげなく実現した作品というのは稀かもしれません。
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TV版でも脚本を手がけた朱川氏のノベライズ。 内容はTV版とオリジナルを混ぜつつ、 オリジナルの主人公ハルザキカナタを中心にした (ビデオシリーズのハルザキとは別人物) パラレルストーリーとなっています。 時系列的にはミライの正体をGUYSメンバーが知っているくらいの...
TV版でも脚本を手がけた朱川氏のノベライズ。 内容はTV版とオリジナルを混ぜつつ、 オリジナルの主人公ハルザキカナタを中心にした (ビデオシリーズのハルザキとは別人物) パラレルストーリーとなっています。 時系列的にはミライの正体をGUYSメンバーが知っているくらいの頃。 さすが直木賞作家。 TV版よりも濃厚ですが読みやすいと思います。 「無敵のママ」はあのライトなつくりに笑いながらも 他の話と一線を画した演出に違和感を感じたりしていたんですが こう来たか!という感じ。 TV版ではあまり印象の良くなかったソリチュランのエピソードも 辛辣で現実主義者なハルザキの目線から描かれているせいか、違和感なく読めました。 「怪獣使いの遺産」も、オリジナルであるハルザキのキャラクターを生かした展開になっていて、 これだったら面白いだろうなと思いました。 ハルザキの取った解決方法は、 ビオと同じジレンマを持った彼にしか取れないでしょう。 全体的にあくまでGUYS内部目線、人間中心のストーリーなので メビウス(ミライ)は客観的にしか現れず、 そういった意味でのウルトラマンらしさを期待していると ちょっと期待はずれかも。 ビオのエピソードでの超人ならではの見守り方なんかは TVではできない手法だと思うので私は楽しめましたが 人によってはストレスが溜まるかと思います。 個人的にはミライの相変わらずのエピソードに笑いました。 オフに電車に乗ったエピソードとかメロンパンとか年賀状とか… TV版でも劇場版でも小説版でも、ミライはミライでした。 えらくなってもこのままでいて欲しいなー。 他のメンバー達も空気感というか、 ジョージの眉を上げるしぐさだとか マリナが聞き取ろうと髪をかき上げて耳を出すシーンとか それぞれの年賀状に書いてあったものとか キャラクターは前に出過ぎないけど、あるある!と映像が浮かんできます。 多分朱川さんは隊長とマリナが好きなんだろうなあ… 最後はウルトラマンらしい、希望を持たせた終わり方です。 久々に一気読みしてしまいました。 知識としてTV版の視聴を前提としていると思うので星は低めです。 私は好きだけど。 あと昔のウルトラシリーズを見ていた人にはニヤリとできる文章がちらほら。
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今までウルトラマンメビウスを追いかけてた人にとってはご褒美のような作品。ご飯粒一粒一粒まで食べ尽くしたい感情にとらわれる感じです。是非とも機会があればTV版メビウスを朱川先生にノベライズしていただきたいと感じるばかりです。というくらいの愛を感じます。
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ウルトラマンたちは、なぜ命を賭けて戦うのだろう。異星人である私たちのために。若き地球防衛隊員を通して描く、ウルトラマンメビウスの活躍と葛藤。一級品のSF小説として描かれた、ファン必読の新たな「ウルトラマン」像。
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TVには出てこない架空の主人公がGOODです。 やたら明るいGUYSを小馬鹿にしているところも、いままでのウルトラシリーズには無いので、新鮮です。「ひとりの楽園」がちょっと「ATフィールド?!」っぽいですけど、ちゃんとウルトラ話になってます。 でも、本編見てないとわかりにくいとこ...
TVには出てこない架空の主人公がGOODです。 やたら明るいGUYSを小馬鹿にしているところも、いままでのウルトラシリーズには無いので、新鮮です。「ひとりの楽園」がちょっと「ATフィールド?!」っぽいですけど、ちゃんとウルトラ話になってます。 でも、本編見てないとわかりにくいとこあるかも? なので、☆みっつ!
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著者はたぶん相当なウルトラマンオタクなんでしょう、オタクだったらにやりと出来る描写がいっぱいあるような気がします(俺はオタクじゃないのでよくわかりませんが)。ただ、人物描写がいかにもステロタイプであまりにもわかりやすすぎるのが難点。まんま子供向けTV版を観ているのと同じです。
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命を懸けて、異星人である地球人を救い闘い続けるヒーロー 『ウルトラマン』 研修隊員の目を通して 彼等が闘う理由は何なのかを問う ウルトラマンメビウス完結作 メビウスはあまり見ていなかったのだけれど 近年見てきた映画全てはメビウス絡みであったため 大まかなイメージはできていたので...
命を懸けて、異星人である地球人を救い闘い続けるヒーロー 『ウルトラマン』 研修隊員の目を通して 彼等が闘う理由は何なのかを問う ウルトラマンメビウス完結作 メビウスはあまり見ていなかったのだけれど 近年見てきた映画全てはメビウス絡みであったため 大まかなイメージはできていたのでスムーズに世界に入れた ちなみに彼のイメージは 自分がすべきコトを細胞レベルで理解し それを実行に移すコトにためらいが無い 何度だって立ち上がる 特に純粋さが強くて好感がもてる メビウスはそんなウルトラマン ウルトラマン達が闘う理由とはなんだろう? 自分自身に降りかかる脅威を排除するのなら全力で挑むと思うが それは、それだけでしかない 平穏のために闘うのだとしても 平穏なんてものは、脅威があるからこそ感じれるものとも取れる 脅威の数だけ命があるわけじゃないし 予測しながら生きていたら疲れちゃうのに 彼等はどんな脅威にどんな時でも立ち向かっていく どんだけ考えても、自分の中には答えがない しかし、作中では彼等が闘う理由の答えの一つを出している きっと、最初からあったもの 最初は異星人であるウルトラマンを疑問視していた 人間側の主人公が異星人に立ち向かう その姿を見て語るセリフで 「彼は目の前で危険に晒されている命を助けたいだけだ」 「彼は幸福の王子なんだ」 と確信を突くセリフがあった 行動が全てを語っている 理由なんか必要ない 自身が傷つき、危険に晒されても 同じ命を持つものとして 目の前の命を救う 当然のことをしているんだろう 人間同士ですら奪い合う命を尊び救う 彼等は本当に幸福の王子だと思う 何話かある、中編集なので 全編を通しては、ウルトラマン達が闘う理由を それぞれの話にももちろん核があって 異星人の心の問題にも触れているのがまた素晴らしかった 心は万能じゃないけれど あるからこそ感じれるモノもあるはず うまくは言えないが、そうやって繋がっていけるんだろうなぁ いつか、宇宙の彼方のM78星雲から ウルトラマンが来てくれると思っていた子供の頃 大人になった今でも、その気持ちはどこかにある 自分達自身がそぅでありたいと願いながら 永遠のヒーローであるウルトラマンを待っている その姿を思い描き、形にしてきた全ての人々を尊敬します あぁ面白かった
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