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月に笑う(下) の商品レビュー

4.5

23件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    3

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2012/05/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上巻は導入部だと思ってたら、本当に見事に導入で、あの静かすぎる 展開は下巻へと続く嵐の前の静けさだったわけですよやっぱり。 下巻のジェットコースター展開は、もはやBLのお約束をことごとく 無視しまくる木原節によって、具合が悪くなりそうでした。 この話の凄いところは、友情だったふたりの関係が、親愛を経て恋愛へと 移行していく様が、もの凄く自然に描かれていることに尽きます。 つっかかりも疑問も感じさせないくらい、本当にふたりが自然に気持ちが 近づいていって、その描写が自然でリアル。現実のどこかにありそうな くらい。 煮え切らない感じも否めないですが、面白かったです。 読後の疲労感も結構強めですが、ほっこりとします。 気になるのは、その後の惣一さんなんですが、こちらは同人誌の方でも 書かれているようなので、そのうちスピンオフとしてノベルズになれば いいなー…と。

Posted byブクログ

2011/10/21

東京の一流大学に進学した路彦と、舎弟と共に東京の本橋組の構成員となった信二。 二人の関係は続いている。 冬休みに信二のマンションに入り浸りになる路彦が可愛らしいが、徐々に大人の雄になりつつあった。 中学生のときにフリチンで泣きついてた弱虫が、やがて組から逃避行するヤクザを助けら...

東京の一流大学に進学した路彦と、舎弟と共に東京の本橋組の構成員となった信二。 二人の関係は続いている。 冬休みに信二のマンションに入り浸りになる路彦が可愛らしいが、徐々に大人の雄になりつつあった。 中学生のときにフリチンで泣きついてた弱虫が、やがて組から逃避行するヤクザを助けられるまでに力をつけた。 その本質は、中学生のときに刑事に食って掛かった勇敢さに現れていたように思える。 信二はヤクザだが、度胸があって肝も据わっているのではなかった。 だから路彦は『信二さんを守ってあげたい』と思ったのだ。 物語終盤の、路彦に助けをもとめて逃避行し、はじめて二人が繋がるまでの流れは涙なしには語れない。 その後の、信二が路彦の悲劇から逃れたいあまり出頭するまでの流れも然り。 最後の二人のやりとりと、美しい挿絵に再びホロリと来ました。 上巻のレビューでも書いたとおり、お互いを想いやりすぎるあまり進展しなかった関係がようやく結ばれて、本当に本当に良かった。 二人を結んだ磁石は、『拠り所のない孤独』だったのだろう。 路彦も信二も、真の友人はおらず、孤独だった。 信二は物語中に何回か、『孤独の中で雪に埋もれた』父と、自分の生きざまをオーバーラップさせる。 だが、彼には路彦と謂うかけがえのない存在がいたのだ。 路彦に出逢ったことで、彼の人生は変わった。 僕は同性愛者であるが、孤独を経験し、命を断ち切りたいと思ったことがある。 苦しみの輪廻を断ち切るには、愛する者の存在さえあればいいのかもしれない。 この物語は、路彦の成長と信二の救済の物語だと思いました。 こんなに美しい物語にはなかなか出逢えないので、幸運です。

Posted byブクログ

2011/07/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読みやすく、続きが気になったため、上巻と一緒に借りていた下巻を続けて読む。 ヤクザの世界の話なので、ちょっと痛々しいというかえげつないシーンも。 やっぱりそういう世界は苦手だな~、と思いつつ読み進める。 上巻では受っぽかった路彦が逞しく?成長していくことに驚き。 最後は、え?そうなっちゃうわけ?みたいな。 上巻を読んでいるときの印象というか道筋(?)を覆されて驚きました。 でも良かったです。(^^) 下巻の最後のあたりでやっとキュンキュンきました。 にしても惣一はなんだったのか? もっと二人に深く絡んでくるのかな、ライバルになるのかな?とか王道展開を予想(期待)していたが、全く違っていたので、なんだかもったいないな~と思っちゃいました。 山田をめぐってVS 路彦とかしてほしかったです。(^^;) エンドも良かったと思います。

Posted byブクログ

2011/03/30

泣かないと思ってたのに涙だだ漏れ。路彦忍耐強い〜!執念かこれ〜!ほんっとに長期戦だろうと自分のものにしたかったんだなと。 本気で失いたくないもの。信二はある意味逃げたことになるけど、それは路彦の勝ち、捕まえた、の決定でもあったかな。分かってはいたけど、信二の気持ちがハッキリ言葉...

泣かないと思ってたのに涙だだ漏れ。路彦忍耐強い〜!執念かこれ〜!ほんっとに長期戦だろうと自分のものにしたかったんだなと。 本気で失いたくないもの。信二はある意味逃げたことになるけど、それは路彦の勝ち、捕まえた、の決定でもあったかな。分かってはいたけど、信二の気持ちがハッキリ言葉になったとき追い上げられるように涙腺決壊した。んも〜うまい! 相当な覚悟と根性の持ち主だと思うwいつかこうなるかもしれないって。893相手にw弱虫なふりして舐めたまねしまくりwwでもほんとは怖かっただろうな…信二とのことだから頑張ったはず… 受け攻めどっちとか忘れてた頃にビックリしたwwいや口絵でアレと思っていたけどww途中、BL忘れられてるかと思うくらい展開がねwww 信頼関係をどこに求めるか、何を信じて生きて行くのかってことに焦点があって、893ものでも苦手じゃない内容だったし、その読み応えが作家さんのいいとこで満足〜! 着物はエロいな♪

Posted byブクログ

2011/03/07

下巻。 とにかくすごいの一言。 どうしてこんなに凄い文章を木原さんは書けるんだろう………… 読めば読む程、どんどん好きになっていきます。 本編はひたすらヤクザのドロドロした闇のなかの信二さんと、それを見守る路彦の話。この読んでて自分まで追い込まれている感じがする文章も流石木原...

下巻。 とにかくすごいの一言。 どうしてこんなに凄い文章を木原さんは書けるんだろう………… 読めば読む程、どんどん好きになっていきます。 本編はひたすらヤクザのドロドロした闇のなかの信二さんと、それを見守る路彦の話。この読んでて自分まで追い込まれている感じがする文章も流石木原さんです……。 そしてまさかの左右反転………そうくるか! 今まで信二×路彦で何の違和感もなかったのに読後のいまではもう路彦×信二しか考えられないですね……… 挿絵も最高!!!! 表紙と着物姿で泣く信二さんの挿絵は額にいれて飾りたいくらい好きです(笑)

Posted byブクログ

2011/01/14

穏やかに終わった上巻に対して、下巻は怒涛の展開。信二の過去をベースにした最後の展開は涙なしには読めない。そして誰よりも信二は路彦を必要としていた、それが言葉ではいえなくても。

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2010/09/23

受っぽい方が受だと思うなよ!! 木原さん好きだけど正直萌えはあんまりない。だけどこの作品は萌えでした。

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2012/02/12

下。 怒涛の展開(笑) 最初けっこうやわらかい、感じで。 信二のスーツかっこいい。ソウイチさん何気いいキャラしてたのに…。 もう中盤から涙なしでは語れません><w 挿絵も綺麗で泣きました。 ハッピーエンドでよかったー。みっちゃん早く信二のこと嫁にもらっちゃいな。

Posted byブクログ

2010/01/13

木原作品のセオリーとは少し外れているかもしれない。 木原先生の描くカップルたちは大体がお互いを嫌いあっているところから始まる。 それが度を越していて、憎悪しているようなケースもある。 しかし月に笑うに限っては終始お互いを思いあっていた。 お互いに相手しかいなかったからだ。 両親が...

木原作品のセオリーとは少し外れているかもしれない。 木原先生の描くカップルたちは大体がお互いを嫌いあっているところから始まる。 それが度を越していて、憎悪しているようなケースもある。 しかし月に笑うに限っては終始お互いを思いあっていた。 お互いに相手しかいなかったからだ。 両親がいなく、ヤクザの信二を無償で慕ったのも。 エスカレートしたいじめから路彦を掬い上げたのも。 はっきりとした告白は無かったけれど、物語の初めからずっと両思いだったと思われる。 2人を阻むのは、同性同士という柵でも無く、相手の気持ちがわからないという不安でも無い。 お互いを思う気持ちだった。 極道に巻き込みたくないから、これ以上関わらせたくない。 でも、会いたい。 怖いけど、どうにか出来る力なんてないけど、 信二さんを助けたい。 作中では路彦と信二が出会ってから実に6年以上ものの時が流れる。 ヤクザものらしく、命をかけたいざこざなんかもあるが、2人の関係を確固としたのはそんなつり橋現象では無い。 一緒にいたいと思い続けた6年間だった。

Posted byブクログ

2010/01/03

下巻はハラハラしながら読みました! 最後がどうなる?!と不安でしたが優しい終わり方をして良かった。

Posted byブクログ