探偵・花咲太郎は閃かない の商品レビュー
「探偵」とタイトルにあるので、行く先々で事件が起こりそれをズバッと解決する「探偵もの」の話かと思いきや、そうではない。いや、事件は起こるんだけど、そのことごとくを華麗にスルー。時には殺し屋さんと一緒に逃げたり殺し屋さんと喧嘩したりw「探偵もの」という先入観をちゃぶ台返しするような...
「探偵」とタイトルにあるので、行く先々で事件が起こりそれをズバッと解決する「探偵もの」の話かと思いきや、そうではない。いや、事件は起こるんだけど、そのことごとくを華麗にスルー。時には殺し屋さんと一緒に逃げたり殺し屋さんと喧嘩したりw「探偵もの」という先入観をちゃぶ台返しするようなアンチテーゼを含んだ話だった。それがアイロニカルな面白さを生みだしている。 話としては「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」と「電波女と青春男」を足して2で割ったような感じ。 ・・・っつーかエリオットさん、何してはるんですかww
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ゆる~ぃパンチ。を日本語的に倒置してみる。 主人公はロリコン。を主人公は勿論、作品全体でひたすら豪語される。 ひらめかないのは誰だろう?
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昨年末、ミステリを読みたいと思った時に買ってきた一冊が、この本。 うん、見事なまでにミスチョイス。 内容は、浮気調査が大事件となるくらいの探偵事務所に勤める重度にロリコンの探偵・花咲太郎が遭遇する事件と日常を描いた短編集。 主人公が迷子になった犬猫探しが専門と言い切るあた...
昨年末、ミステリを読みたいと思った時に買ってきた一冊が、この本。 うん、見事なまでにミスチョイス。 内容は、浮気調査が大事件となるくらいの探偵事務所に勤める重度にロリコンの探偵・花咲太郎が遭遇する事件と日常を描いた短編集。 主人公が迷子になった犬猫探しが専門と言い切るあたりは、米澤穂信の『犬はどこだ』を思い起こさせる気がしますが、内容は全くの正反対。『犬はどこだ』がハードボイルドを目指してるのに対し、こちらは、何だろう、徹頭徹尾コメディ?。ミステリ的展開もあるけど、やっぱりコメディ。ひたらすにゆるく、まったりと話が進んでいきます。 因みにこの著者の本を読むのは初めて。 巻末を見ると結構な冊数の本を書かれているので、こういうまったり感?が、この著者の持ち味なのかな。 期待した方向性ではありませんでしたが、まぁまぁ楽しめました。
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なるほど...推理をせずに結果までショートカット する探偵のストーリー。 マリオとルイージとピーチ姫が登場します。 会話や文体は自分がここまで読んだ 入間人間作品そのものだが、今回の 新文庫の企画趣旨からしたらハードル高いでしょうね。 今作で初読の方には流石にクセがありすぎます...
なるほど...推理をせずに結果までショートカット する探偵のストーリー。 マリオとルイージとピーチ姫が登場します。 会話や文体は自分がここまで読んだ 入間人間作品そのものだが、今回の 新文庫の企画趣旨からしたらハードル高いでしょうね。 今作で初読の方には流石にクセがありすぎます。 ただし、今作は毒っ気も少ないし、そういう意味では 一応考えられているのかも...。 どうやら「みーまー」のスピンオフ作品らしいのですが 自分はまだそこまで辿り着いてないので、読んでいても 分からなかったス。 タイトルに探偵って言葉があるので興味を持った ミステリ好きな方やミステリテイストが好きな方は その想像した内容とは全く違う(ハズ)なので ご用心ですw。
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「推理は省いてショートカットしないとね」「期待してるわよ、メータンテー」ぼくの名前は花咲太郎。探偵だ。浮気調査が大事件となる事務所に勤め、日々迷子犬を探す仕事に明け暮れている。…にもかかわらず、皆さんはぼくの職業が公になるや、期待に目を輝かせて見つめてくる。刹那の閃きで事態を看破...
「推理は省いてショートカットしないとね」「期待してるわよ、メータンテー」ぼくの名前は花咲太郎。探偵だ。浮気調査が大事件となる事務所に勤め、日々迷子犬を探す仕事に明け暮れている。…にもかかわらず、皆さんはぼくの職業が公になるや、期待に目を輝かせて見つめてくる。刹那の閃きで事態を看破する名推理で、最良の結末を提供してくれるのだろうと。残念ながらぼくはただのロリコンだ。…っと。最愛の美少女・トウキが隣で睨んできてゾクゾクした。でも悪寒はそれだけじゃない。ぼくらの眼前には、なぜか真っ赤に乾いた死体が。…ぼくに過度な期待はしないで欲しいんだけどな。これは、『閃かない』探偵物語だ。 《ブックデータベース より》 ①花咲太郎は閃かない ②残酷ペット事件 ③ぼくがルイージな理由 ④マリオ ⑤愚かさの閃き 《2009年12月27日 読了》
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“ぼくはロリコンだ。 探偵でロリコン。特に重複も矛盾もないパーソナリティーといえよう。 もしぼくが、今の頭脳を持ったまま小学生に戻ったら、ああ、もちろん謎の組織に薬とか飲まされての話ね。で、小学生になったら。今の仕事を引き継いで名探偵になるのではなく卒業文集に、『結婚適齢期を十歳...
“ぼくはロリコンだ。 探偵でロリコン。特に重複も矛盾もないパーソナリティーといえよう。 もしぼくが、今の頭脳を持ったまま小学生に戻ったら、ああ、もちろん謎の組織に薬とか飲まされての話ね。で、小学生になったら。今の仕事を引き継いで名探偵になるのではなく卒業文集に、『結婚適齢期を十歳からとする世の中を作ってみせる!』って野望を書く。 女性というのは十五歳までに成長を終えて、それ以降は衰退期。女子高生は熟年の知恵袋の一つや二つ持っていないといけないし、女子大生は仙人だ。ぜひ奉られてくれ。” みーまー八巻にて活躍した、ロリコン探偵ルイージこと花咲太郎と事件遭遇体質のトウキの話。 この探偵はそりゃあもう今までに例をみないタイプの探偵で。 助手ちっくなトウキが事件を寄せ付け、名探偵ちっくなルイージは推理をショートカットして犯人逮捕へと向かう。 各章少し中途半端な終わり方だけど、物足りなくはない。 一章の殺人犯さんが五章で出てきたり、ね。 面白い。 ……あ、そういえば、四章の題名が三章と全く同じだったけど、ミスプリ?これ、ミスプリ? “「あー!包丁川に落とした!ない、ない?そこらへんにないか?」 「ほーら、ろくでもないことが起きた」伏線回収と。しかし規模が小さかったな。 相手の罪に応じているわけでもない、法則性のないばらまきだからなぁ。 「おい探偵、落し物捜索を急遽依頼する!」 「するか馬鹿!殺し屋廃業しろ!」 「あれ、お祖父ちゃんの形見なんですよ!」 「包丁の使い方を間違えて祖父さんをこれ以上泣かせるな!」 「野垂れ死にさせる気か!他に出来る仕事なんか今更あるわけねえだろ!」 「うるせぇ犯罪者!」 「うっせバーカ!」「ぶわっ」水面を蹴り上げて川の水をぶちまけてきた。武器を紛失したから水かけとか、どれだけレベルを下げた攻撃なんだよ!「ちぇや!」倍返しだ! 顔面に飛沫を浴びた木曽川が犬のように顔を小刻みに振って水分を飛ばして、「飛び道具は卑怯なんじゃないのか!」「自然を道具扱いするなこのたわけ!」「木の枝だって自然の一部だろうが!」「この自然破壊者!エコ精神がないのか!」「お前も小さい子とか新鮮そうなのばっか狙ってないで古いので我慢しろ贅沢者が!」 「あのー」 「「はい」」 声をハモらせて、中家ソウに振り返る。……あ、中家ソウだ!”
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