情報通信アウトルック(2010) の商品レビュー
毎年年末になると出版される同シリーズの2010年版。毎年読んでます。 2008年、2009年とNGNが特集テーマでしたが、2010年版は「躍進するモバイルブロードバンド」が特集テーマになっています。NGNではもう持たなくなったのかもしれないです。WiMAXのサービス開始やLT...
毎年年末になると出版される同シリーズの2010年版。毎年読んでます。 2008年、2009年とNGNが特集テーマでしたが、2010年版は「躍進するモバイルブロードバンド」が特集テーマになっています。NGNではもう持たなくなったのかもしれないです。WiMAXのサービス開始やLTEまでの各社の戦略が明らかになったことも大きいですが、やはり2009年はiPhoneおよびAppStoreの躍進が大きなニュースで今後の通信市場に大きな影響があったと言えるということが巻頭の特集にも書かれおり同感です。 似たような本に野村総研の『ITロードマップ』や『IT市場ナビゲータ』がありますが、こちらの特徴は電子政府や電子行政を継続的に見ているところ(本書第4章)や海外動向(本書第5章)でしょうか。電子政府やICTと医療については原口ビジョンなどの動向によっては意外に進む可能性もあり注目すべき分野かもしれません。 これからは固定・移動含めてインフラの整備の方向性がある程度付いたのを受けて、2章でまとめた上位レイヤビジネスに今後はますます視点が集まることになるのかもしれませんね。 全体として昨年版よりも納得感が高いです。内容が変わったのか、自分の立ち位置や認識が変わったのかは分からないところですが。ただ『IT市場ナビゲーター』や『ITロードマップ』と比べると全体の構成がいまいちMECEな感じになっていないのが弱いのかもしれません。たくさんの人で手分けして書いているのがその原因かもしれないです。
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