不思議な数eの物語 の商品レビュー
πはある意味目で見える値だし、iも割とわかりやすい値だけど、eって 正直あまりよくわかってなかった。微積分が開発されることで出てきた値なのね。 そしてオイラーの等式の美しさよ。
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本書の目的は、題名どおりオブジェクト指向設計方法の解説することである。オブジェクト指向設計と一口に言っても、1)アーキテクチャを決定する2)オブジェクトを見つけ出す3)オブジェクトの責務を定義をする4)オブジェクト間の関係を見積もる5)オブジェクト指向言語でコードを書く(設計には...
本書の目的は、題名どおりオブジェクト指向設計方法の解説することである。オブジェクト指向設計と一口に言っても、1)アーキテクチャを決定する2)オブジェクトを見つけ出す3)オブジェクトの責務を定義をする4)オブジェクト間の関係を見積もる5)オブジェクト指向言語でコードを書く(設計にはコーディングを含めないこともある)6)1~5(もしくは1~4)を何度も繰り返し設計のレベルを上げるというようなことを実践しなければならない。つまり、オブジェクト指向設計を語るとは、上記ステップの詳細を語ることである。 本書の偉いところは、これをまともに行っていることである。だから、厚いし、退屈極まりない。しかも、ソフトの本なのにほとんどコードが出てこない。要は、本書を読むことに喜びはない。苦痛のみがある。読むのを止めようかと思ったが、そのときユークリッドの言葉である「幾何学に王道なし」を思い出した。オブジェクト指向に王道なし。ということで読み終えた。そして、5年前に読むべき本であったということを確信した。本書を読むタイミングは、オブジェクト指向設計に取り組みだして半年程度経過したときが良いと思う。それより前だと理解できないして、2年も経つとこの本から得られるものはない。そのような人に、お勧めする。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
半分以上が、がっつり数学の解説でほとんど教科書です。しかも大学でしか習わないような内容もあり、理解できない部分も多かったです。しかし興味深いエピソードもありました。例えば微積分の先取権争いをしたニュートンとライプニッツの晩年は対照的だったそうです。ニュートンは偉大な科学者として国葬まで行われましたが、ライプニッツのお葬式は彼の秘書しか参列しないという寂しいものだったそうです。2人の死後も先取権争いはニュートンを支持するイギリスとライプニッツを支持するヨーロッパ大陸に分かれて議論が続きました。イギリスではニュートンが使った・を使った微分の表記を使い続け、ヨーロッパでは現在でも使われているd/dxなどのライプニッツが使った微分記号を使いました。使いやすさではライプニッツの記号のほうが優れていたので、以後の100年間でイギリスの数学は停滞し、ヨーロッパの数学は大きく発展したそうです。天才ニュートンを誇りに思うあまりに他者の優位性を認めることができず数学的停滞を招いたイギリス。あるいは晩年は寂しかったが、死後、その遺産が後の数学の大きな発展の礎となったライプニッツ。それぞれが国家・個人のレベルで深い示唆を含むお話でした。また、純粋に数学の内容でも興味深いものがありました。無理数は分数では表せない数というのは学校で習いました。しかし分数は分母を大きくしていけば無限に細かく分割できるのになぜ無理数を表現できないのでしょう。たしかにそんなことは考えてもみませんでしたが、そう言われればそうです。こんなことを2000年以上前のギリシャの人々が考えていたというのも驚くべきことです。全体的に難しい本ではありますが、科学の歴史と数学に興味のある人には有意義な本だと思います。
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こんなに興味深く数学の話をしてくれたら、数学嫌いは少なくなるのでは?反対にその不思議さにはまりそうな人も増えそう。 しかし、多少の困難、我慢は必要かも。
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自然対数の底eは、円周率πと同様に超越数で、数学のみならず物理学の世界でも重要な定数であるが、πに比べると発見されてからの歴史は浅く、その意味や歴史について詳しく書かれた本は少ない。本書は、その空白を埋める目的で書かれたという。 数学でeを習ったのは多分、高校2年か3年だっ...
自然対数の底eは、円周率πと同様に超越数で、数学のみならず物理学の世界でも重要な定数であるが、πに比べると発見されてからの歴史は浅く、その意味や歴史について詳しく書かれた本は少ない。本書は、その空白を埋める目的で書かれたという。 数学でeを習ったのは多分、高校2年か3年だったと思う。関数 y=e^x はxで微分した導関数が自分自身に等しくなることを教わった時の光景はなんとなく覚えているが、それを導く過程についてはすっかり忘れてしまった。 最近はすっかり数学が苦手になっているため、『オイラーの贈物』という本を読もうとした時は途中で挫折してしまった。数式を扱わない生活が十年も続けばそりゃ忘れるというものですが、まがりなりにも理系なのですから、たまには思い出したいものだ。 本書はニュートンやオイラーを含む数学者たちの伝記的な部分と、数学の解説部分がほどよく混合されている。素人向けの読み物としてよくできていると思う。次はもう少しレベルの高い本もちゃんと読めるよう、感覚を取り戻したい。
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