ガリヴァー旅行記(2) の商品レビュー
「人間」という生き物に対して徹底した批判精神を向けていたその目線には、考えさせられることが多いけれど、同時にちょっと病的な感じもして、さらに悪いことにはこの物語で描かれている人間の欠点に関しては、素直に拝聴させていただくとして、でも「じゃあ、どうすればいい?」となると、今でいう「...
「人間」という生き物に対して徹底した批判精神を向けていたその目線には、考えさせられることが多いけれど、同時にちょっと病的な感じもして、さらに悪いことにはこの物語で描かれている人間の欠点に関しては、素直に拝聴させていただくとして、でも「じゃあ、どうすればいい?」となると、今でいう「引きこもり」状態にしかなりえないというのが何ともねぇ・・・・・。 もっとも・・・・・。 ガリヴァーのように、あまりにも激しい価値観の相違に直面することがもしもあったなら、冷静に対処できる自信は KiKi にもあんまりないんですけどね。 これって自我が目覚める時期に感じる「精神的な危機」をかなりデフォルメした状況とも読めるわけで、「信じられるもの、自分が物事に対処する際に使う物差し(のようなもの)」が使えなくなってしまった際に感じる、ブラックホールに吸い込まれそうなほどの「寄る辺なさ」にも通じるものがあるように感じました。 まあ、イマドキの言葉で言えば、「アイデンティティの喪失」とでも言いましょうか・・・・・。 (全文はブログにて)
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