イギリス東インド会社 の商品レビュー
イギリスのインド統治に関する資料を探していて、本書を見つけたので購入しました。アカデミクスの面で必要としている訳ではなく、純粋にイギリスとインドの関係について勉強したいと思っていたので、結果として本書には満足しています。本の前半ではイギリスの東インド株式会社の生い立ちと歴史の概略...
イギリスのインド統治に関する資料を探していて、本書を見つけたので購入しました。アカデミクスの面で必要としている訳ではなく、純粋にイギリスとインドの関係について勉強したいと思っていたので、結果として本書には満足しています。本の前半ではイギリスの東インド株式会社の生い立ちと歴史の概略が記載されていますが、オランダの東インド株式会社との違いや争いなどもていねいに解説されていたので、やっと違いが分かりました。筆者が何度も本書内で述べているように、日本ではイギリスの東インド会社は名前こそかなり知られている一方で、その実情はほとんど知られていない、もしくは誤解されていることが多いと思いますが、本書でやっとイメージがつかめたという感覚です。個人的には、軍隊の組織方法や官僚の育成とインドの統治の章が面白かったです。日本人がとっかかりとして東インド会社勉強するには良書ではないでしょうか。個人的には、新書あたりで出してもらった方が読みやすくてよかったですが。
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イギリス東インド会社の船賃は高かった。貿易独占に加え、途中から自社船を持たず随意契約で新造船を発注し高い傭船料を船主に支払っていたため。 船主、造船業者、船長らの海運関係グループは強力な利益集団を形成し傭船料、運賃引き下げの動きに激しく抵抗した。
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インド政府の起源はムガール帝国ではなく東インド会社だ。ワクワクしながら読んだが難しかった。単行本はこれだから。。。やはり新書の方が当たりはずれなく読みやすい。
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イギリス植民地政策により、インドはイギリス政府と会社による統治が続きました。 会社が一国の支配者の機能を持つことに対して、我々は馴染みがありません。 当時、海外へ企業が進出するには土地に商館を必要とします。 その商館を防衛するための私設軍隊が必要であり、傭兵によって確保されていた...
イギリス植民地政策により、インドはイギリス政府と会社による統治が続きました。 会社が一国の支配者の機能を持つことに対して、我々は馴染みがありません。 当時、海外へ企業が進出するには土地に商館を必要とします。 その商館を防衛するための私設軍隊が必要であり、傭兵によって確保されていたことが、後の統治機能に繋がります。 イギリス東インド会社の歴史は、本国イギリスによるもの、インド内部によるもの、周辺地域によるもの、総督や役員などの会社内部によるものの影響によって劇的な変動を繰り返します。 それらに関する情報量が魅力の、難い一冊です。
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イギリス東インド会社の設立から解散までの歴史を詳細に綴った本。ポイントは以下の通り。 ①1600年の設立から、約100年間は、インド貿易を独占する商社だった。 ②1750年代以降は、イギリス政府の介入もあり、インドを支配する政府的な役割へと変遷。 ③政府としての東インド会社は、インドでの官僚育成の為、イギリス本国並みの教育機関を設立。これが、現在のインドの教育水準の高さにつながっている。
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ベンガル総督という名前だけは聞いたことがあったが、何をした人かは知らなかった。 東インド会社があるのなら、西インド会社はないのかと思っていた。 イギリスが東海岸から進出していったことを、本書で初めて知りました。
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図書館で借りてきました。 もともと本国との貿易のために設立された会社が、インドの統治機関となり、政府機関と併合されるまでのことが書かれています。会社の歴史だけでなく、軍隊や官僚、総督のことも書かれており、これ一冊でかなりのことがわかります。 文章も読みやすく、スラスラ読めました。...
図書館で借りてきました。 もともと本国との貿易のために設立された会社が、インドの統治機関となり、政府機関と併合されるまでのことが書かれています。会社の歴史だけでなく、軍隊や官僚、総督のことも書かれており、これ一冊でかなりのことがわかります。 文章も読みやすく、スラスラ読めました。 会社と本国政府との微妙な関係や、個性がある総督の項は、興味深かったです。 この本を読んで、「アヘン戦争」の発端となったアヘンの密輸が私貿易だったことを知りました。
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インド政府の期限はなにかと尋ねられても、ヒンドゥー教でもムガル王朝でもなく、イギリス東インド会社である。 インド人部隊は白人将校の強いリーダーシップの元に成り立つものとイギリス人は信じていた。 インドは大英帝国の中の帝国と言われた。その帝国を作ったのは会社軍であった。 皮肉なこと...
インド政府の期限はなにかと尋ねられても、ヒンドゥー教でもムガル王朝でもなく、イギリス東インド会社である。 インド人部隊は白人将校の強いリーダーシップの元に成り立つものとイギリス人は信じていた。 インドは大英帝国の中の帝国と言われた。その帝国を作ったのは会社軍であった。 皮肉なことにインドで大反乱がおきると、インドでのキリスト教布教に反対してきた会社がその責めを追わされ、統治から完全に外された。大反乱は急激な近代化に対するインド人の不安が有力な原因になっていることを政府も認め、インド人の宗教、風習には干渉しないという原則が導入された。 もしインドを失うようなことがあれば、イギリスはたちまち三流国に転落するであろう。三億人を支配するのがインド総督。
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