最も危険な名作案内 の商品レビュー
[ 内容 ] 本書で語られていることは、子供っぽい善意やヒューマンな常識から大きくはみ出している。 それは人間性とその社会の、暗く罪深く、けして治癒することのない不変の悪と、その悪とともにあるが故に陰影深く、きらめき、輝く美しさ、いかなる呪いにも負けない善良さ、鋭く濃厚な味わいを...
[ 内容 ] 本書で語られていることは、子供っぽい善意やヒューマンな常識から大きくはみ出している。 それは人間性とその社会の、暗く罪深く、けして治癒することのない不変の悪と、その悪とともにあるが故に陰影深く、きらめき、輝く美しさ、いかなる呪いにも負けない善良さ、鋭く濃厚な味わいを体験することにほかならない。 ―この本は、読書の一方の真髄である領域にあなたを案内するとともに、その旅を通じて、あなた自身の成熟を問う一冊である。 [ 目次 ] 「読書」の呪縛と破壊力―『新版放浪記』林芙美子と『シェイクスピアはわれらの同時代人』ヤン・コット 「政治」への苛立ちと快楽―『成熟と喪失』江藤淳と『パルムの僧院』スタンダール 「女」の謎と解放―『神戸』西東三鬼と『アナイス・ニンの日記』アナイス・ニン 「賭博」による転生―『賭博者』ドストエフスキーと『新麻雀放浪記』阿佐田哲也 「玄人」の覚悟―『旅の終わりの音楽』エリック・フォスネス・ハンセンと『芸談あばらかべっそん』桂文楽 「同情」からの逃走―『暗い時代の人々』H・アレントと『魔の退屈』坂口安吾 「米国」という名の亡霊―『ビアス短篇集』A・ビアスと『或る女』島崎藤村 「階級」の文化的豊かさ―『悪意と憂鬱の英国式週末テニス』マデリーン・ウィッカムと『但馬太郎冶伝』獅子文六 「性」は信じるに値するか―『天の夕顔』中河与一と『詩人と女たち』C・ブコウスキー 「恋愛」が腐れた後の恋―『王道』A・マルローと『海軍』獅子文六〔ほか〕 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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