ラフマニノフ・その作品と生涯 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
クラシックにはまっている。ラフマニノフがどんな人だったのか知りたくて読んだ。19世紀後半、ロシアの貴族の家庭に生まれたラフマニノフ。家族は音楽一家で、彼も才能に恵まれていた。自分の信念を曲げない性格もあって、優れた才能を持ちながらも機会に恵まれないこともあったようだ。それでも、非常に努力家であったことが伺える。そして、彼は進歩的で愛国者でもあった。ツァーリによる上からの支配には抵抗する一方、母国の戦勝を祈っていた。WWIのあと、ラフマニノフはロシアを離れざるを得なくなり、そのことが彼を憂鬱にさせた。アメリカにはあまり馴染むことができなかったのかもしれない。 パガニーニの主題による狂詩曲は、彼の晩年の作品だった。
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先週、佐渡裕さんの指揮、辻井伸行さんのピアノで、BBCフィルハーモニックによるピアノコンチェルト第二番を聴いた。以来、この音楽が脳の中で回って離れない。こんなに人をひきつける音楽を生み出したのがどんな人物だったのか知りたくて読み始めた。天才であると同時に、努力家であったこと、温か...
先週、佐渡裕さんの指揮、辻井伸行さんのピアノで、BBCフィルハーモニックによるピアノコンチェルト第二番を聴いた。以来、この音楽が脳の中で回って離れない。こんなに人をひきつける音楽を生み出したのがどんな人物だったのか知りたくて読み始めた。天才であると同時に、努力家であったこと、温かみのある人柄であったことが窺われた。同時代を生きたチャイコフスキーら 芸術家たちとの交流の場面も魅力的。
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