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『建築写真文庫』は、昭和28(1953)年から45(1970)年まで17年間にわたって彰国社から刊行された全145巻からなる一大シリーズ。これをたったひとりで取材、撮影、編集、デザインしたのが北尾春道。都築饗一がこれを収集し、うち商業・公共建築に関するもの79巻を再編集してまとめ...
『建築写真文庫』は、昭和28(1953)年から45(1970)年まで17年間にわたって彰国社から刊行された全145巻からなる一大シリーズ。これをたったひとりで取材、撮影、編集、デザインしたのが北尾春道。都築饗一がこれを収集し、うち商業・公共建築に関するもの79巻を再編集してまとめたものである。 鎌倉の神奈川県立美術館などの建築家物件から、待ち場の小料理屋の内装までがフラットにならぶ誌面からは、時代の空気が濃密に現れている。 看板や広告塔などの物件蒐集的なページもあるのだが、なかでも異様なのは事務所建築の項。外観があり、室内の写真はわずか一葉のみであり、あとは見開きに切り抜かれた事務機器の写真がならぶのみである。計算機、タイプライター、ロッカー、スチールのデスクと椅子。オフィスワーカーの姿はまったくない。建築メディアにおけるオフィスビルの冷遇はこのころからすでに始まっていたのであろうな。
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北尾春道さんの写真建築遺産です 無名の建築家による 街中にある みんな目にし利用する 商業施設 こういうところにある意匠を 大事に集めておく 都築さんの日々の仕事と かぶる人でした そしてたぶん 北尾春道さんは十分遊んでいるから キャバレーでの身のこなし方 のような解説がわざわざ...
北尾春道さんの写真建築遺産です 無名の建築家による 街中にある みんな目にし利用する 商業施設 こういうところにある意匠を 大事に集めておく 都築さんの日々の仕事と かぶる人でした そしてたぶん 北尾春道さんは十分遊んでいるから キャバレーでの身のこなし方 のような解説がわざわざついているのだと思います 利用者目線を忘れずに 空間を語れるところが 賞賛に値します
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