羽の音 の商品レビュー
主人公で高等部3年生の菜生は、3年前に両親が離婚し、その時に独立を宣言した姉の花保と二人で暮らしています。大学への推薦が決定した菜生ですが、12月、糸が切れて学校に行かなくなってしまいます。そして姉の花保も仮病で会社を休んでしまいます。12月1日から31日までを切り取り、青春の一...
主人公で高等部3年生の菜生は、3年前に両親が離婚し、その時に独立を宣言した姉の花保と二人で暮らしています。大学への推薦が決定した菜生ですが、12月、糸が切れて学校に行かなくなってしまいます。そして姉の花保も仮病で会社を休んでしまいます。12月1日から31日までを切り取り、青春の一時期の心を細やかに綴った、成長と旅立ちのお話です。
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姉がいてよかった。妹がいてよかった。きっと、2人ですごした時間があったからこの先もたぶん大丈夫。 一定の距離を保ったままの姉妹の関係って、うらやましい。すごく。 ちょっと風変わりなヒトがでてくるけど、その変わり者の中に、自分と同じ何かを見つけてしまうんだな、いつも。 お姉ちゃん、...
姉がいてよかった。妹がいてよかった。きっと、2人ですごした時間があったからこの先もたぶん大丈夫。 一定の距離を保ったままの姉妹の関係って、うらやましい。すごく。 ちょっと風変わりなヒトがでてくるけど、その変わり者の中に、自分と同じ何かを見つけてしまうんだな、いつも。 お姉ちゃん、会えるといいね。長い長い初恋。
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離婚してそれぞれ新しい家庭を築いている両親から独立し、 生まれ育った家で姉とふたりで暮らしている主人公。 大学の推薦が決定したけれど学校をさぼるようになる。 社会人の姉も会社をずる休みするように。 何か大きな事件や出来事があるわけでなく、ただただ日常を踏み外した姉妹と...
離婚してそれぞれ新しい家庭を築いている両親から独立し、 生まれ育った家で姉とふたりで暮らしている主人公。 大学の推薦が決定したけれど学校をさぼるようになる。 社会人の姉も会社をずる休みするように。 何か大きな事件や出来事があるわけでなく、ただただ日常を踏み外した姉妹とそれをとりまく人々の日々が、1999年12月1日から次の年がくるまで、1日1日綴られていく。 詩的で情緒的。 気だるくて体に力が入らない感覚をずっと感じているような物語。
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するっと読める。 自分の心の中であれこれ考えて考えて考えすぎて、ふとした瞬間に「あぁ、」って結論みたいなものを見つける瞬間。ってあるよね。
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ある日突然、何をどうすればいいのか判らなくなって、何もかも投げ出したくなるってことありますよネ。この物語に登場する姉妹のように。 姉妹は離婚した両親のどちらにもつかず、ふたりで一緒に暮らしています。あるとき高校生の妹は、学校に通うことが億劫になり、登校しなくなってしまうのですが、...
ある日突然、何をどうすればいいのか判らなくなって、何もかも投げ出したくなるってことありますよネ。この物語に登場する姉妹のように。 姉妹は離婚した両親のどちらにもつかず、ふたりで一緒に暮らしています。あるとき高校生の妹は、学校に通うことが億劫になり、登校しなくなってしまうのですが、時を同じくして会社勤めをしていた姉も、出勤しなくなってしまいます。やがて勤めを辞めることになるのですが、同時に結婚間近であった男性との婚約も破棄してしまいます。 人生をリセットして、一からやり直すことができればよいのですが、残念ながら世の中は、そんなに懐が深くありません。 けど、何をどうすればよいのか判らなくなるということは、何かをどうにかしたいという気持ちの裏返しなのかもしれません。大切なのは、思い切って一歩踏み出すこと。先のことは誰にも判らないのですから。世の中の懐は狭いかもしれませんが、世界の懐は思いのほか深く、包容力に満ちているのかもしれませんものネッ。
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さーっと読んでしまった。 普通に考えたら一大事ってことがサラッと書いてあって、 他人からみたら何してるのって感じだけど、 当の本人は何してるんだかとは思うことはあっても、どこか冷めてる。 そういう脱力を経験したことある人にとっては なんかリアルかも。
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短い本であっという間に読んでしまった。 姉妹のある12月の話で、今の季節の話なのに、 あまり寒さを感じなかった。 (菜生はめちゃくちゃ寒い思いをして、インフルエンザにかかったりもしたのに、思えば不思議) 「羽の音」の「音」って、なんのことだろう? フニクリ・フニクラなら面白いな...
短い本であっという間に読んでしまった。 姉妹のある12月の話で、今の季節の話なのに、 あまり寒さを感じなかった。 (菜生はめちゃくちゃ寒い思いをして、インフルエンザにかかったりもしたのに、思えば不思議) 「羽の音」の「音」って、なんのことだろう? フニクリ・フニクラなら面白いな。 惰性や安全地帯から飛び出したり、わがままになって見たりしてみることを、急かさずに薦めてくる感じ。 たまに出てくる、すごくきれいな表現がよい。
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