図解 NPO経営の仕組みと実践 の商品レビュー
『#図解 NPO経営の仕組みと実践』 ほぼ日書評 Day598 成り行きでNPO設立に関与することとなり、参考図書として手に取る。 NPOの収入構造は、会費、寄付金、補助金、助成金、事業収入である。 会費は、主に会員からの年会費であり、最も安定した資金源と言える。寄付金は(...
『#図解 NPO経営の仕組みと実践』 ほぼ日書評 Day598 成り行きでNPO設立に関与することとなり、参考図書として手に取る。 NPOの収入構造は、会費、寄付金、補助金、助成金、事業収入である。 会費は、主に会員からの年会費であり、最も安定した資金源と言える。寄付金は(…)補助金・助成金は、活動目的に応じた一時的な資金である。 会費は…のくだり、ものすごく大きな違和感を覚える。要は、"志を持った人が手弁当で大半の経費を負担すべし"ということだ。 本来、事業収入で最低限の費用は賄えるようにし、とはいえ営利事業ではない部分を補助金や助成金で埋める。その活動に賛同をいただける対価としての寄付金は、大いに営業活動すべし…というのが、順序ではなかろうか。 事業計画を立てる…誰のため? 理事のため、会員のため、外部関係者のためと続くが、利益享受者の視点への言及が皆無。 大きな収入源となる、寄付金の日米比較。日本が1人年2500円、米国が約20万円。日本は平成18年調査のため、ふるさと納税(平成20年スタート)は反映されていない。米国は教会などへの寄付が含まれているのではなかろうか(という意味では、檀家寺への付け届けを入れるべき)。とはいえ、彼我の差は大きい。ちなみに、認定NPOへの寄付金は、所得控除の対象となるそうだ。 広報について。本書刊行時点(2009年)ではSNSの代表格はmixiであった。取り巻く環境はこれほど大きく変わっていながら、中のヒトたち…は、あまり変わっていないような気がする。 https://amzn.to/3UcnS2z
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