子どもと家族にやさしい社会フィンランド の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
第11回世界乳幼児精神保健学会世界大会の成果をまとめたもの。 でも、わかりやすく書かれてる。 フィンランドの出産体制、育児体制を紹介しながら、何が日本に必要なのかを考えさせてくれる5つの文章と3つのコラム、資料が掲載される。 子どもの対等性、赤ちゃんに寄り添うことの重要性。それができる社会のバックアップづくり。政府だけに丸投げするのではなく、ボランタリーにそれを達成していったフィンランドの長い営みを見る。 翻って、日本の政治は、と考えるのではなく、一人ひとりが考え、いい状況になるように考え行動しなければならないのだ、ということを知らせようとしている。表面だけ、たとえば、「子ども手当て」だけまねてもだめなのは、ここ数年でわかったし。 緊急の特効薬ではなく、長く続けられるバランスのよい食事。そういう感じの育児が社会に求められている。 そういう気持ちに、でも、実際の子育て中ではできなくて。はっと気づけるように。意識だけはしたい、と思った。
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