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ひと粒の宇宙 の商品レビュー

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28件のお客様レビュー

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2024/03/30

30篇の掌編小説集 ミケーネ いしいしんじ 著 おねがい 石田衣良 著 仔犬のお礼 伊集院静 著 永遠の契り 歌野晶午 著 ピクニック 大岡玲 著 神様捜索隊 大崎善生 著 目覚まし時計の電池 片岡義男 著 立ち話 勝目梓 著 夜尿 車谷長吉 著 猫雨 玄侑宗久 ...

30篇の掌編小説集 ミケーネ いしいしんじ 著 おねがい 石田衣良 著 仔犬のお礼 伊集院静 著 永遠の契り 歌野晶午 著 ピクニック 大岡玲 著 神様捜索隊 大崎善生 著 目覚まし時計の電池 片岡義男 著 立ち話 勝目梓 著 夜尿 車谷長吉 著 猫雨 玄侑宗久 著 名前漏らし 小池昌代 著 焼き鳥とクラリネット 佐伯一麦 著 あり得ること 佐野洋 著 それでいい 重松清 著 たすけて 高橋克彦 著 凍りつく 高橋源一郎 著 パリの君へ 高橋三千綱 著 pearl parable 嶽本野ばら 著 出世の首 筒井康隆 著 悪夢 西村賢太 著 関寺小町 橋本治 著 繭の遊戯 蜂飼耳 著 義足 平野啓一郎 著 あたしたち、いちばん偉い幽霊捕るわよ 古川日出男 著 雛 星野智幸 著 樫の木の向こう側 堀江敏幸 著 コイン 又吉栄喜 著 彼女の重み 三田誠広 著 globefish 矢作俊彦 著 曇ったレンズの磨き方 吉田篤弘 著

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2023/01/24

名のある作家30人の豪華なアンソロジーだ。 (私は)残念ながらあまり印象に残る作品に出会えなかったが、唯一、人の言葉が結晶化するお話は綺麗で好き。

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2018/11/01

表紙とタイトルに惹かれて手に取ったけど、私が期待した内容ではなかった。 最後の吉田篤弘の「曇ったレンズの磨き方」はよかった。

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2017/07/05

短い作品を集めた短編集です。 印象に残る作品がいくつかありました。 『ミケーネ いしいしんじ』 祖父の通夜での話。 参列者の中に猫のお面をかぶっている人がいた。 よくよく見てみると正真正銘の猫だった。 私は声をかけた。 猫は自分はミケーネという野良猫だと自己紹介した。 生前...

短い作品を集めた短編集です。 印象に残る作品がいくつかありました。 『ミケーネ いしいしんじ』 祖父の通夜での話。 参列者の中に猫のお面をかぶっている人がいた。 よくよく見てみると正真正銘の猫だった。 私は声をかけた。 猫は自分はミケーネという野良猫だと自己紹介した。 生前故人様に大変お世話になったのでお邪魔させてもらったのだという。 なんでもミケーネの一族のすみかは街中になるバッテイングセンターの近辺にあるのだが、 路上にチューインガムの吐き捨てが多いのだそうだ。 ガムの吐き捨ては猫にとって死活問題らしい。 前足についたガムに気づかずに顔を洗ってしまうと大変なことになる。 目をやられた子猫も多いのだという。 どうやら祖父はそのチューインガムを時折除去していたらしい。 ミケーネの一族はとても感謝しているということだ。 それで無礼を承知で人間様の葬儀に参列したのだという。 祖父は生前我々身内にとってよくわからない人だった。 無口であるうえに見た目も威厳があった。 家族といえども近づきがたい人間だった。 しかし身を寄せてくる小さきものには呆れるほど鷹揚だった。 祖父の肩や頭上にはいつも蝶や蜂がとまっていた。 草履の上ではカエルや鈴虫が休んでいた。 そんな場面を思い出した。 鍾馗のようないかめしい祖父の遺影に向かって ミケーネは背を丸め一礼し、 ぺろりと舐めた掌に香をまぶしてはらはらと振った。 慣れていない動作なのだろうがきちんとした焼香だった。 おそらく事前に何度も練習してきたのだろう。 私はそうまでしてもらえる祖父を誇らしく思った。 『たすけて 高橋克彦』 この話はゴーストストーリーです。 亡くなった母親の幽霊が病院に出るということで 娘が確かめにいく。 すると生前、母親が何度も口にした 「なっちゃん、たすけて、早く来て」という声が聞こえる。 娘はその部屋の中に入る。 そして、その「たすけて」という言葉の真の意味を知るんですね。 これ以上書くとネタバレになるので書きませんが、 ゴーストストーリーというのは 怖がらせるばかりではなくて人を癒す力があります。 だから人は昔から幽霊の話を語り続けるのだと思います。 この短い話、多くの人の痛みを伴った共感を呼ぶのではないでしょうか。 2016/11/12 12:22

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2017/01/15

この本は、偶然なのか全部「死」を扱っている気がする。ドラマティックな物語、を書こうとすると、そうなるのかな。 いしいしんじ「ミケーネ」 伊集院静「仔犬のお礼」 大岡玲「ピクニック」 大崎善生「神様捜索隊」 小池昌代「名前漏らし」 高橋克彦「たすけて」 蜂飼耳「繭の遊戯」 堀江敏幸...

この本は、偶然なのか全部「死」を扱っている気がする。ドラマティックな物語、を書こうとすると、そうなるのかな。 いしいしんじ「ミケーネ」 伊集院静「仔犬のお礼」 大岡玲「ピクニック」 大崎善生「神様捜索隊」 小池昌代「名前漏らし」 高橋克彦「たすけて」 蜂飼耳「繭の遊戯」 堀江敏幸「樫の木の向こう側」 吉田篤弘「曇ったレンズの磨き方」 ・・・このあたりが好み。この世ならざるもの、異世界など、あるいは、現実的なものなら騒がしく物語が展開するのではなく、淡々と日常がすぎるようなもの。あんまり現代小説を読まないので、色んな作家のお試し読みができるいいガイドブックだった。

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2015/09/04

可もなく不可もなし的な小粒な作品ばかりだった印象だが、いしいしんじ、大岡玲、車谷長吉、嶽本野ばら、筒井康隆、西村賢太、又吉栄喜はよかった。いしいしんじと大岡玲の作品以外は再読だったんだけど。一番好きなのはやはり西村賢太の作品かなぁ。

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2015/06/27

こういう小説の場合、レビューをするのが難しい……。 とにかく、言えることは、色んな世界が広がっていて、好きも嫌いもあって、でも、とても良かったってこと。 例えば、自分が子供の頃、親戚や父の仕事関係の人からもらったゴディバの一口サイズの色んな種類のチョコレートが敷き詰められたコレク...

こういう小説の場合、レビューをするのが難しい……。 とにかく、言えることは、色んな世界が広がっていて、好きも嫌いもあって、でも、とても良かったってこと。 例えば、自分が子供の頃、親戚や父の仕事関係の人からもらったゴディバの一口サイズの色んな種類のチョコレートが敷き詰められたコレクションシリーズの様な。とても美味しいのに、一口で食べてしまえる小ささ、同じものを探してももう残っていない。だから他のものを食べる。これも美味しい。他のも食べるみる。苦くて美味しくない。違うのを食べてみる、苦くないけど甘くなくてなんかよくわからない。 自分が本作を読んだときに感じたのはこういう感覚だった。だから、順番を収録順とは違う読み方をすれば、もっと味わいも違ったのだろうと思う。でも結局のところ、どんな過程があっても、最後は良かったと思える、そんな一冊だった。 個人の好みをあげたところで、それは蛇足。きっと、一人は好きになる作家が、好みの物語が、あるはず……。

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2013/07/05

宇宙とかSF的な話なのかと思って読んだら全く関係なかった‥。最初のいしいしんじが良かったのと短いのとで全部読んだけど。

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2012/10/12

どのお話も秀逸。本当に一話一話きらきら光っているようでした。短い分、その場面の登場人物の気持ちがより理解できる気がした。あまり短編って読まないけど、こういうものなのかな。

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2012/09/09

中でも平野啓一郎さん「義足」と 重松清さん「それでいい」がよかった。 「義足」は凄いなぁ、の一言。 「それでいい」は、日本サラリーマンのお父さんの哀愁というか。これってあるよなぁ、と。

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