校正のこころ の商品レビュー
校正の仕事を始めたことをきっかけに、こちらの本を読みました。校正者の仕事に対する心構えが主だった内容です。 校正は一人職の様で、意外にもチームワークが重要であることは印象的でした。1冊の本が出来上がるまでの道のりは、職種が違えど向かう方向は同じです。出版社は、それぞれの専門性を活...
校正の仕事を始めたことをきっかけに、こちらの本を読みました。校正者の仕事に対する心構えが主だった内容です。 校正は一人職の様で、意外にもチームワークが重要であることは印象的でした。1冊の本が出来上がるまでの道のりは、職種が違えど向かう方向は同じです。出版社は、それぞれの専門性を活せられる風通しのよい職場環境をつくることが必要だと感じました。
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20180319読了 2009年出版。副題「積極的受け身のすすめ」。著者は個人出版事務所「ぼっと舎」を運営。●校正のしごとの全容を知ることができる。出版界ではゲラを読むとき、編集者が著者の側に、校正者は読み手の側に立つという役割分担を求められることがあるが、著者は校正者として著者...
20180319読了 2009年出版。副題「積極的受け身のすすめ」。著者は個人出版事務所「ぼっと舎」を運営。●校正のしごとの全容を知ることができる。出版界ではゲラを読むとき、編集者が著者の側に、校正者は読み手の側に立つという役割分担を求められることがあるが、著者は校正者として著者でもなく読み手でもなく、ただゲラの言葉の側に立つことを大切にしたいと述べられていた。●P202 日常性という点でおすすめな辞書は『新潮現代国語辞典』と『角川新字源』。
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2016年30冊目。 校正の「技術」ではなく「心構え」。 プロの校正家という仕事のリアルも書かれている。 非常に神経を使う職人的な仕事でありつつ、本作り全体の過程の中では権限が少なく、「縁の下の力なし」などと言われることもあるそう。 それでも、言葉と真剣に向き合い、編集者のよう...
2016年30冊目。 校正の「技術」ではなく「心構え」。 プロの校正家という仕事のリアルも書かれている。 非常に神経を使う職人的な仕事でありつつ、本作り全体の過程の中では権限が少なく、「縁の下の力なし」などと言われることもあるそう。 それでも、言葉と真剣に向き合い、編集者のように著者の側に立つでもなく、かといって読者の側に立つでもなく、ひたすらゲラの言葉の側に立って、「どんな言葉として生まれ違っているか」を追求し続ける校正のプロを尊敬する。
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私の会社は校正が独立していないから、編集の私も校正をすることがたくさんある。「校正の読みと編集の読みの違い」はとても勉強になった。校正という仕事そのものについての話だけでなく、校正という仕事に対してどのような態度で取り組むべきか、出版の世界の人間が世界の平和のためにできることは何...
私の会社は校正が独立していないから、編集の私も校正をすることがたくさんある。「校正の読みと編集の読みの違い」はとても勉強になった。校正という仕事そのものについての話だけでなく、校正という仕事に対してどのような態度で取り組むべきか、出版の世界の人間が世界の平和のためにできることは何なのかなど、とても深い内容だった。もちろん、出版関係者でなくても、この本から学ぶことのできることはたくさんある。 漢字とひらがなの使い分けがとても絶妙だと思った。真面目な内容だけれど、ひらがなが多い文面なので、優しい印象を受ける。さすがは校正者の書く文章だなと思った。 印象に残る部分が多い一冊だった。この本に出会うことができてよかったと思った。
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校正という仕事をするにあたっての心構えや、校正者の立ち位置など。通信教育で勉強を始めたものの、実際の仕事のイメージがあまり湧かなかったので読んでみた。言葉を「正す」ことと「整える」こと。絶対の正解が無い場合も多いなかで、他人の文章に赤字を入れるという行為は、とても勇気が要るのかも...
校正という仕事をするにあたっての心構えや、校正者の立ち位置など。通信教育で勉強を始めたものの、実際の仕事のイメージがあまり湧かなかったので読んでみた。言葉を「正す」ことと「整える」こと。絶対の正解が無い場合も多いなかで、他人の文章に赤字を入れるという行為は、とても勇気が要るのかもしれない。自分の知識と感性に自信が無いとできない。校正を自分の仕事にしていけるかはまだ分からないけれど、言葉と真摯に向き合う姿勢は常に持っていたいと思った。
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言葉を扱う仕事に就いている人に限らず、言葉を自覚的に扱いたいと願うすべての人々に読んでほしい良書。時に痛々しいほど理想を語る著者の、言葉への愛情と畏れに深く共感する。こういう人が出版の良心を支えていると思うと、同様に活字の世界の末端で時に無力感に苛まれながら仕事をしている一人とし...
言葉を扱う仕事に就いている人に限らず、言葉を自覚的に扱いたいと願うすべての人々に読んでほしい良書。時に痛々しいほど理想を語る著者の、言葉への愛情と畏れに深く共感する。こういう人が出版の良心を支えていると思うと、同様に活字の世界の末端で時に無力感に苛まれながら仕事をしている一人として大変に力強い励みになる。
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技術解説書ではないから、読む人をえらぶなー。ということで★3つ。 内容はあまりしられていない校正者の仕事ぶり、そのノウハウ(‥といっても、精神的な部分とか思考について)。 2009年11月刊行なので、ネットやデジタルメディア、昨今の出版事情にも触れられているので、私自身は読んで...
技術解説書ではないから、読む人をえらぶなー。ということで★3つ。 内容はあまりしられていない校正者の仕事ぶり、そのノウハウ(‥といっても、精神的な部分とか思考について)。 2009年11月刊行なので、ネットやデジタルメディア、昨今の出版事情にも触れられているので、私自身は読んでよかったと思っている。 言葉との付き合い方に行き詰まった方にはオススメできそう。
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