ロハす事典 の商品レビュー
最近知って、ハマり初めておる能町さんの怪作(^ ^; 能町嬢と、担当編集の山口 山子さんの二人で、 世の中の森羅万象を、イメージだけで 「ロハしてるか」「ロハしてないか」という観点で 偏差値をつけていく...というだけの本(^ ^; いわゆる「LOHAS」という「言葉の持つイ...
最近知って、ハマり初めておる能町さんの怪作(^ ^; 能町嬢と、担当編集の山口 山子さんの二人で、 世の中の森羅万象を、イメージだけで 「ロハしてるか」「ロハしてないか」という観点で 偏差値をつけていく...というだけの本(^ ^; いわゆる「LOHAS」という「言葉の持つイメージ」を 判断基準としているが...何せ判断してる相手が... 五十音順で並んでいてる頭から並べてみると 「アボカド」「アメリカ」「いぐさ」「一反木綿」 「宇多田照實」「海の家」「egg(雑誌)」「えのきだけ」... 「脈絡」というものとは全く縁がない(^ ^; 他にも「土踏まず」「広島カープ」「にすい」「てこの原理」など とにかく常識的に考えれば「LOHAS」も何もない というものや人、現象などを取り上げていて。 偏差値をつけている当人たちも「持て余し気味」で(^ ^: やってることのバカバカしさをよく分かりつつ、 だらだらと偏差値付けしていく...という(^ ^; 一言で言えば、「下らん」(^ ^; が、「文化」というのは、実はこういう 「いらんもん」のことを指す、とも言える訳で。 私の敬愛する中島 らも氏が、自著の中で 「一人でいる時間をつぶせる力を『教養』と呼ぶ」 というようなことをおっしゃっておりましたが、 まったく同じように「いらんことを考えて楽しむ」 ということは、真の「文化的」以外の何ものでもない(^ ^ 衣食住に困らず、自由に使える時間を 「非生産的なこと」に費やすことができる豊かさ。 これは実は、非常に高次元な楽しみ方である。 CanonのCMで、渡辺 謙さんが「趣味なら、本気で」と 語りかけているように、こういう「下らないもの」ほど 真剣に取り組まないと面白くない(^ ^; 能町嬢と山子嬢は、ときに疲れを見せつつも、 実に真摯に「ロハす度」付けに取り組んで行く。 こういう遊び方は大好きだ(^ ^ 昔、ヒマなとき、高校時代の仲良しと喫茶店とか行くと、 注文取りに来たウエイトレスに勝手に名前をつけて、 どんな性格で、どんな家庭環境で...とかのストーリーを 勝手に作り上げて遊んでたり(^ ^; テレビ屋時代「お先に失礼しま〜す」と帰ったスタッフを 「これが、○○さんを見た最後だったりして」という仮定で 「そう言えば今日はいつもより化粧が濃かったよね」 「そうですね、ベタ靴でなくてパンプス履いてたし...」 「バッグはいつもと同じだったけど」 「17時頃に、わざわざ2階から電話してましたよ」 みたいに、わざとミステリの登場人物よろしく 証言しあってみたり...という、昔から私が好きだった 「生産性のない遊び」と通底する...と勝手に思っております(^ ^: いやぁ、能町譲とは、一度「対談」してみたいわぁ...(^ ^ 先方には1ミリグラムもメリットがないだろうが(^ ^;
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