死刑のすすめ 積極的死刑拡大論 の商品レビュー

長田鬼門(著者)

2010/06/13

平易な文体で読みやすく、しかも内容はあとがきに書かれている通り、一般的な「死刑廃止論」を語る本よりもはるかに面白い。引用される具体例にも説得力がある。

殺人者の心理についての分析、考察と、死刑廃止論者の偽善的精神構造について鋭く述べている。

小論文の勉強をする受験生に、論理的な記述の手本としてすすめたい。
ただ、著者本人はこの本による「異なる意見を持つ者の説得」「制度改革」は難しい、と考えているので、やや過激な表現が見られるが、その点は真似しないように。

例１：死刑廃止論者は「ドナーカード」ならぬ「死刑カード」により「報復を望まない」と表明すればよい。ただし、それが知られて殺されたならばそれは身から出た錆である。

例２：死刑の抑止力としての効力を取り戻すため、市中引き回しを行おう

例３：児童虐待致死の親は虐待して苦しませて殺せ

など