海軍経営者 山本権兵衛 の商品レビュー
大正天皇に借りを返さなかった男 わが道をゆく流儀 一等海軍大将の元祖 父を心配させた暴れん坊 西郷南洲に説諭される ドイツ軍艦で実習 出る杭はうたれた 直接、海軍卿に抗議す 袁世凱との会見に成功す 一万八千語に及ぶ報告書 西郷大臣に問いただす 西郷従道の説明 画期的な自認整理 三...
大正天皇に借りを返さなかった男 わが道をゆく流儀 一等海軍大将の元祖 父を心配させた暴れん坊 西郷南洲に説諭される ドイツ軍艦で実習 出る杭はうたれた 直接、海軍卿に抗議す 袁世凱との会見に成功す 一万八千語に及ぶ報告書 西郷大臣に問いただす 西郷従道の説明 画期的な自認整理 三国干渉を予見す 斎藤実を抜擢 東郷平八郎長官の登用 対路線の決意固める 政治から戦略への転換 対露戦を決定す 前線の指揮官を信頼 連合艦隊参謀長の更迭 上村艦隊の独断専行 大局の判断に立つ 呉の巨大造船ドック誕生 信念を持つことを重視
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山本権兵衛氏の漢気っぷりに、溜息が止まらない。彼は間違いなく大物の海軍経営者である。本書では、日露戦争での203高地奪取に際し、秋山真之氏が第三海軍中佐へ送った手紙全文が、付録として巻末に添付されている。個人的に秋山氏が大好きであるため、素晴らしい宝物を見つけた気分になった。しか...
山本権兵衛氏の漢気っぷりに、溜息が止まらない。彼は間違いなく大物の海軍経営者である。本書では、日露戦争での203高地奪取に際し、秋山真之氏が第三海軍中佐へ送った手紙全文が、付録として巻末に添付されている。個人的に秋山氏が大好きであるため、素晴らしい宝物を見つけた気分になった。しかも初版だ。
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1986年刊行。明治初年代から西郷隆盛の知遇を受け、さらには、西郷従道の絶大なる信頼を得、日本海軍の機構整備・陸軍からの自立に邁進し、さらには、日清・日露戦争において、適材適所の人材配置をし、その勝利を導いた山本権兵衛。私心のなさと、信賞必罰人事、才幹や適性を見抜く卓越した能力を持ち、井上成美をして「山本は一級海軍大将」と言わしめた(他は加藤友三郎・米内光政・山本五十六のみ)。①日露戦争における東郷の抜擢、②伊藤や山県のみならず、朝鮮駐在当時の袁世凱や独皇帝との卓越した交渉等、山本の力を伺える一書。 山本は2回の総理時代に、軍部大臣現役武官制を事実上廃止し、あるいは普通選挙法実現に力を注いだらしい。が、シーメンス事件(海軍収賄事件だが、山本はシロ)、虎の門事件(摂政宮裕仁親王暗殺未遂事件)という、どちらかといえば政策ミスではない事情で、2回とも短命で倒れたのは、残念至極である。
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人のもつ「運」までも見抜き、抜擢し、信じ抜く。近代日本で最強の組織をつくりあげた真のリーダーがここにいた。(親本は1986年刊、2009年刊新装版) 著者は、元連合艦隊参謀。元軍人が山本権兵衛をどの様に取り上げるのか、興味があり購入してみた。ビジネス雑誌に連載されたものが元にな...
人のもつ「運」までも見抜き、抜擢し、信じ抜く。近代日本で最強の組織をつくりあげた真のリーダーがここにいた。(親本は1986年刊、2009年刊新装版) 著者は、元連合艦隊参謀。元軍人が山本権兵衛をどの様に取り上げるのか、興味があり購入してみた。ビジネス雑誌に連載されたものが元になっており、山本の功績が、判りやすく書かれている。 著者ならではの知り得た話も興味深い。井上成美が、「海軍には、一等大将、二等大将、三等大将がある」と言った逸話は有名であるが、この話、千早氏が直接聞いていたそうである。(一等大将として「山本権兵衛、加藤友三郎、米内光政、山本五十六」をあげたという) あとがきでは、海軍術科学校時代に、加藤寛治大将に話を聞いた逸話が載っている。(加藤の話は、山本権兵衛の話に終始し感銘を受けたそうである) 本書では、海軍の経営者という視点をメインに記述されており、政治家としての山本については、さわり程度にしか触れられていない。牧野伸顕からは元老候補として擬せられというが、(西園寺からは薩閥であることが忌避されたという)、政治家山本権兵衛の評価がどのようなものになるのか、気になるところである。
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井上成美が言われた一等大将の意味がよくわかった。 先を見る力と実行力、それを支える強い信念を具体的エピソードで伝えてくれる。 権兵衛の前に権兵衛なし。権兵衛の後に権兵衛なし。 っていうくらい凄い人なのに、知名度がないってのは腑に落ちない。
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2回目を読了した。昨年のNHK「坂之上の雲」(1部)を見た際と、今回の2部前に。山本権兵衛の魅力にはまっており、今年年末の3部まで研究が続きそうだ。
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