コカ・コーラパークが挑戦するエコシステム・マーケティング の商品レビュー

江端浩人,本荘修二【著】

2010/04/06

no more spray and pray(「神頼み」はもうやめよう) P172
消費者行動は多様化しており従来型のマス広告依存のマーケティングを見直す段階にきている。そして、マーケティングを見直すにあたって新たな選択肢も増えつつある。本書は、こうしたビジネス環境の変化をいち早く捉え、様々な挑戦を戦略的に実践してきたコカ・コーラの貴重な生の声である。自社あるいは自分をどうメディア化し、その新たなプラットフォーム上でどうマーケティング活動をすべきかを真剣に考えなければこれからの激動の時代を生き残れないだろう。それは逆に、今まで触れることのできなかった聖域を切り崩し、自らのものにする大きなチャンスと捉えることもできる。本書の内容は、進行形の取り組みなこともあり、言葉の定義がやや曖昧な部分も多いが、この時点でよくぞ出してくれました！ということと今後の期待を込めて★4としたい。

2019/06/02

内容紹介

テレビ局、新聞社、出版社、広告代理店は、気づいているのか? メーカーなど事業会社が、 自社メディアを駆使しながらコンテンツやサービスを提供することが、 マーケティング上の重点施策になる。 そういう時代が訪れようとしているのだ。 「コカ・コーラ」は、巨大な媒体を持とうとしている。 最先端の企業の動向をもとに、企業と消費者の新しい試みを紹介する。
目次
第1章 日産自動車とコカ・コーラの エコシステム・マーケティング事例を紹介。 企業が単独ではできないことを可能にし、 1+1=2以上の成果をもたらす Win-Winのパートナーシップの例。 第2章 エコシステム・マーケティング 実践のポイントを6つにまとめた。 エコシステム・マーケティングの 本質を理解し、 行動に結びつけるために役立つ。 第3章、第4章 エコシステムの重要な 構成員であるコンシューマーと パートナーという2つの戦略的フォーカスを 取り上げ、より具体的に論じた。 第5章 コカ・コーラの世界的なマーケティング戦略、 さらに「コカ・コーラ パーク」を中心とした 日本コカ・コーラのチャレンジと戦略を紹介し、 今後の展開にも言及している。