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シネマ落語 の商品レビュー

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2014/12/02

映画狂の志らくさん、「タイタニック」「天国から来たチャンピオン」「ライムライト」「ローマの休日」「シャイニング」「タクシードライバー」と江戸落語のフュージョンとはこれまた粋です。NUMBER GIRL好きとしては、ZAZEN BOYSのライブに志らくさんが登場し、セッションをした...

映画狂の志らくさん、「タイタニック」「天国から来たチャンピオン」「ライムライト」「ローマの休日」「シャイニング」「タクシードライバー」と江戸落語のフュージョンとはこれまた粋です。NUMBER GIRL好きとしては、ZAZEN BOYSのライブに志らくさんが登場し、セッションをしたというのが気になってしょうがない。 来年、独演会に行く予定なので楽しみ♪

Posted byブクログ

2013/11/15

有名な洋画を古典落語に置き換えた、立川志らくの創作落語です。 マルセ太郎の話芸「スクリーンのない映画館」も然り、 オリジナルを凌ぐ出来栄えです。 どの話もオチがいいんです。 話の肝が凝縮されて、ぐっと感動が来る。 センスですね。思わず喝采を挙げます。志らく恐るべしです。 成せば...

有名な洋画を古典落語に置き換えた、立川志らくの創作落語です。 マルセ太郎の話芸「スクリーンのない映画館」も然り、 オリジナルを凌ぐ出来栄えです。 どの話もオチがいいんです。 話の肝が凝縮されて、ぐっと感動が来る。 センスですね。思わず喝采を挙げます。志らく恐るべしです。 成せば成る。ナセルはアラブの大統領。シラクはフランス大統領。 第1話「(映画)天国から来たチャンピオン+(落語)死神」 夢半ばで死んだ若き花火職人 辰吉。しかし粗忽者の死神の手違いだった! 神様に文句付け、他人の身体に収まるが、他人の騒動に巻き込まれ…。 辰吉・親方・お玉の正直さ、純粋さに尽きる。「アウアウ!お~たま~!」 第2話「(映画)タクシードライバー+(落語)素人鰻」 居場所の無さに発するベトナム帰還兵の狂気を、明治の士族に見出した着眼点が凄い。 一線越えた俥屋は、果たして世の中に負けたのか?・・・答えは風の中。 「ありがとうございます・・・・・・お侍さん」 第3話「(映画)ライムライト+(落語)たいこ腹」 「喜劇は距離を置いた人生。悲劇は身近な人生」(C.チャップリン) “たいこ腹”の幇間の老後を描き、喜劇が胸に迫る悲劇に生まれ変わる。 哀しい気分でジョークだぜ、観音様。「ああ、良いお座敷だ」 第4話「(映画)タイタニック+(落語)抜け雀(+岸柳島)」 中身の無い大作映画タイタニック('97)を、志らく得意の皮肉で滑稽話にしちゃった感じ。 端々にくだらない。「あちゃちゃちゃちゃちゃちゃ!」とか地武太の殿様とか氷山一角とか。 ところが最後はファンタジーで締めるなんざ憎いね。コンチクショウ。 第5話「(映画)ローマの休日+(落語)唐茄子屋政談」 オリジナル映画にほぼ忠実な「浅草の休日」。 盃の返杯があるあたりが創作点。 第6話「(映画)シャイニング+(落語)鰍沢」 鰍沢の怖さをシャイニングの世界で増幅。 最後は力ずくの笑いで締めた。 志らくのシネマ落語。いつか口演を観たい。

Posted byブクログ

2011/12/12

天国から来たチャンピオン、ライムライト篇が秀逸。古典落語と無理に引っ掛けなくても面白いのではないかと思う。

Posted byブクログ

2011/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

立川流落語の真打、立川志らくによる創作落語を書籍化したものです。六つの名作洋画を古典落語に置き換え、時代も江戸時代~明治時代に設定されたお話になっています。 第一話:天国から来たチャンピオン(死神) 第二話:タクシードライバー(素人鰻) 第三話:ライムライト(たいこ腹) 第四話:タイタニック(抜け雀) 第五話:ローマの休日(唐茄子屋政談) 第六話:シャイニング(鰍沢) ニューヨークが江戸の町になりローマが浅草になり、タイタニック号は三十石船に、小説家ジャックは噺家の正吉に、道化師カルヴェロは年老いて落ちぶれた太鼓持ちの一八に、バレエの踊り子テリーは柳橋芸者のおてるに。 とにかく、上手いなぁとしか言いようのないお話の展開に、笑ったり泣いたり。 読んでいる時の心地よい疾走感は、ロックでありジャズであり、最後の落ちはまさに映画のエンディング。 これはもう、パロディという域をすっかり越えていますね。 映画好きの人も落語好きの人も、どちらも楽しめる1冊だと思います!

Posted byブクログ