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2019/01/07

レオン ブルム、アルベール カミュ、レイモン アロンの三人の「孤立」という観点からの研究。 各人の研究につけられた題は  ブルム 追放された予言者 -レオン・ブルムと妥協の代償-  カミュ 不承不承のモラリスト -アルベール・カミュとアンビバレントな感情の不快-  アロン 周辺...

レオン ブルム、アルベール カミュ、レイモン アロンの三人の「孤立」という観点からの研究。 各人の研究につけられた題は  ブルム 追放された予言者 -レオン・ブルムと妥協の代償-  カミュ 不承不承のモラリスト -アルベール・カミュとアンビバレントな感情の不快-  アロン 周辺的インサイダー -レイモン・アロンと理性の報い- となっています。 フランス社会党の領袖として共産党からも右翼からも嫌われたブルム、 アルジェリア在住の貧しい白人という出自によりアルジェリア問題に沈黙したカミュ、 現実主義的に物事の先を見通して発言し『アロンと共に正しいよりも、サルトルと共に間違っていたほうがマシだ』とまで一部の層から嫌われたアロン、 三人は知的に誠実であったために、時流に乗らんとする周囲の人から孤立したという感じです。 それにしても、カミュとアロンの裏テーマともいえるサルトルは うまく時流に乗った人でしたが、いつごろから彼は 「誠実である」や「現実的である」よりも 時流に乗り続けることを望み「最先端である」ことに 意義を見出したのだろうか?

Posted byブクログ