ウィトゲンシュタイン の商品レビュー
とにかく、書いている著者が楽しそう。そこがこの本のいちばんの魅力。 ユーモアを交えながら、ウィトゲンシュタインの中心的な議論(言語ゲームや私的言語、そして倫理)を紐といていく。時にはデリダやレヴィナス、サールなどの現代哲学者も登場する。それでいて難解でない。こんなに楽しい本はな...
とにかく、書いている著者が楽しそう。そこがこの本のいちばんの魅力。 ユーモアを交えながら、ウィトゲンシュタインの中心的な議論(言語ゲームや私的言語、そして倫理)を紐といていく。時にはデリダやレヴィナス、サールなどの現代哲学者も登場する。それでいて難解でない。こんなに楽しい本はないでしょう。 「わかる人にはわかり、わからない人にはわからないでしょう」という感覚を、この本からは感じません。そうは言っても、読んでいてわからない時があります。それはつまり、ウィトゲンシュタインの考えていたことそれ自体が、わかりづらい事であったということだろうと思いました。
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