エクスタシーの湖 の商品レビュー
これもすごく面白かった。 この本は『真夜中に海がやってきた』に続く形をとるので、先ず『真夜中〜』を読むことをおススメしたい。 主人公も同じだし、前作の終わりからの続きの物語だし、他の登場人物や過去もそのまま投影されているから。 それからこの本の面白いところは、文章のレイアウトに...
これもすごく面白かった。 この本は『真夜中に海がやってきた』に続く形をとるので、先ず『真夜中〜』を読むことをおススメしたい。 主人公も同じだし、前作の終わりからの続きの物語だし、他の登場人物や過去もそのまま投影されているから。 それからこの本の面白いところは、文章のレイアウトにもある。 段落、標準体と斜体、ページの使い方、文字組み、言葉の見せ方にすべてこだわっている。そうして全体で物語をつくり上げているところがとても興味深い。 水から掬い取った言葉をまるで泡のように表現したりする。 この本は、女性の方が興味深く読めるような気がする。 <産道うんが>というキーワードがあり、カオスというキーワードがあり、 前者の指す命の連鎖と後者の指す命の喪失と、人間と世界と自然を渾然一体となした物語を、子供を護る母親を主人公にして描いているから。 生命の源は女性の子宮。赤い血、赤い狂気。喪失する青。 エリクソンの小説は、いつも私の創作意欲を駆り立たせる。またあとで読み直したい。
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三人称があらゆる瞬間に飛び込んでくるので、読みわけに慣れるまで少しかかる。 あらゆるメタファーが混在するので、読書初心者にはハードかと。 美しい一文が、あらゆる場面で輝いていて、読み進む度に胸をうたれる。小説の可能性の奥深さ、
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2010.01.17 朝日新聞に紹介されました。 ロサンジェルスに巨大な湖が出現するらしいです。。 著者の他の作品は、「真夜中に海がやってきた」
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