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殺劫 の商品レビュー

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2021/04/09

この本の成り立ちからして、奇跡に近い。文化大革命中のチベットがどうだったなんて考えもしなかったが、革命はこのような辺境にも届き、伝言ゲームのように模倣しているうちに独自の展開になり今でも隠蔽に近い取り扱いがされているような、チベット人たちには筆舌尽くせない、チベット文化圏全体にも...

この本の成り立ちからして、奇跡に近い。文化大革命中のチベットがどうだったなんて考えもしなかったが、革命はこのような辺境にも届き、伝言ゲームのように模倣しているうちに独自の展開になり今でも隠蔽に近い取り扱いがされているような、チベット人たちには筆舌尽くせない、チベット文化圏全体にも取り返しがつかない悲惨で許容できない事象事件が激烈に発生したことがよくわかった。オーセル氏の執念を感じる貴重な本が台湾から出てこうして日本語で、しかも悲しくも美しい装丁の本として手に取ることができるという奇跡に感謝。 チベット人がイカにして文化大革命という狂気に巻き込まれ、信仰を失ったかに見えたが全く失うことなく今も暮らしていることを思うと事実はまさに小説より奇なりであり、ベージを進めるにつれ怒りと不可解さがこみあげてくる。この陳腐な感じはなんなのか。

Posted byブクログ

2010/04/10

目次 序             ツェリン・オーセル 序             王力雄 写真について        ツェリン・オーセル 日本の読者へー日本語版序  ツェリン・オーセル 第1章 「古いチベット」を破壊せよ―文化大革命の衝撃  1 やがて革命が押し寄せてくる ...

目次 序             ツェリン・オーセル 序             王力雄 写真について        ツェリン・オーセル 日本の読者へー日本語版序  ツェリン・オーセル 第1章 「古いチベット」を破壊せよ―文化大革命の衝撃  1 やがて革命が押し寄せてくる  2 ジョカン寺の破壊   3「牛鬼蛇神」のつるし上げ  4 改名の嵐 第2章 造反者の内戦―「仲の良し悪しは派閥で決まる」    二大造反派 第3章 「雪の国」の龍―解放軍とチベット  1 軍事管制  2 国民皆兵 第4章 毛沢東の新チベット―「革命」すなわち「殺劫」  1 革命委員会  2 人民公社  3 新たな神の創出 第5章 エピローグ―二〇年の輪廻    神界の輪廻 参考文献 解説 チベットの文化大革命ー現在を照射する歴史の闇  藤野 彰 訳者あとがき

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