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19分間(下) の商品レビュー

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2013/03/08

立ち読み:2010/11/24 弁護士が謎解きしていく過程がおもしろかったな。 銃痕をたどって、そのとき発射点にいた人間は…一人。 “オタク”と“ジョック”の階級差に悲しくなる。 人を見下すことに何らの罪の意識を感じない人間。 そいつらを殺して何が悪い? …という問いに...

立ち読み:2010/11/24 弁護士が謎解きしていく過程がおもしろかったな。 銃痕をたどって、そのとき発射点にいた人間は…一人。 “オタク”と“ジョック”の階級差に悲しくなる。 人を見下すことに何らの罪の意識を感じない人間。 そいつらを殺して何が悪い? …という問いには一切答えてはくれない。 「わたしのなかのあなた」も、次女に人の意志があること、それが母親の意志と違っていても当然と言うこと、母と娘であっても境界はあるということをナチュラルに無視するDQN母がどんな風に自分の罪を自覚していくのだろう…と期待させて主題はいつの間にかずれていた。 ちょっと残念。 翻訳は読みやすい。

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2010/08/13

銃乱射事件を起こした少年を育てた両親、彼らも世間から非難の対象とされるが、むしろ彼らは被害者なのかなぁと思います。 このストーリーの場合。 虐待していたわけでもなく、むしろまっとうな両親が 慈しみながら育てていたのに。教育するのは、親だけでなく、学校や環境、子供の友達関係などたく...

銃乱射事件を起こした少年を育てた両親、彼らも世間から非難の対象とされるが、むしろ彼らは被害者なのかなぁと思います。 このストーリーの場合。 虐待していたわけでもなく、むしろまっとうな両親が 慈しみながら育てていたのに。教育するのは、親だけでなく、学校や環境、子供の友達関係などたくさんある。。。 自分としてはちゃんと育てていたのに子供がこなってしまったらどうしたらいいのだろうと子育てのつらさを想像しました。 で、最後は結局それ? そしたら少年がつかまったときの異常な振るえは? 最後の最後でエンターテイメント本なのがわかりました。 ちょっと終わりがなぁ・・・

Posted byブクログ

2010/07/11

内容(「BOOK」データベースより) スターリングは平穏な町だった―3月のある日、高校で銃乱射事件が起こり、多数の生徒の未来が損なわれるまでは。校内で人気の女子生徒ジョージーは、目の前で恋人を殺され、事件が起きていた19分間の記憶を失う。犯人は、幼少時にはジョージーと親友だった同...

内容(「BOOK」データベースより) スターリングは平穏な町だった―3月のある日、高校で銃乱射事件が起こり、多数の生徒の未来が損なわれるまでは。校内で人気の女子生徒ジョージーは、目の前で恋人を殺され、事件が起きていた19分間の記憶を失う。犯人は、幼少時にはジョージーと親友だった同級生のピーター。なぜ彼は凶行におよんだのか?どうしてジョージーは銃を向けられながらも射殺されなかったのか?町中が悲嘆に沈むなか、裁判がはじまり、事件の背景が明らかになってゆく。ベストセラー『私の中のあなた』の著者が、友人や恋人、家族の絆を描く感動作。

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2010/03/16

平穏な町の高校での銃乱射事件が起きた。事件自体はたった19分間なのに、その19分間が平穏な町・そこに住む人々の人生を変えていく 著者の「わたしの中のあなた」もそうであったが、これも重いテーマである

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2010/03/04

一気読みの下巻。事件前後の時間の間隔が縮まっていって、それまで謎だった空白の部分にさしかかる瞬間の緊張感がものすごい。 結末はなんとなく、うっすらと予測はしていたけど、それでもやっぱり悲しかった。でも最後にちょっと救いがあってよかった。 全編をとおして「~したこと、あるいはし...

一気読みの下巻。事件前後の時間の間隔が縮まっていって、それまで謎だった空白の部分にさしかかる瞬間の緊張感がものすごい。 結末はなんとなく、うっすらと予測はしていたけど、それでもやっぱり悲しかった。でも最後にちょっと救いがあってよかった。 全編をとおして「~したこと、あるいはしなっかったことを(後悔する)」という表現が何回も出てきたのが印象的だった。人生は選択の連続(または選択しなかったことの連続?)でできているんだなあとぼんやりと思った。 ジョディー・ピコーの作品は初めてだったけど、圧巻だった。翻訳もすばらしい! 他の本も読んでみよう。

Posted byブクログ

2011/08/01

19分間あれば いろんなことができる。例えば30分のドラマのCMだけを飛ばして内容を見たり、急いでお昼ごはんを食べたり。そして自分の高校で銃を乱射し同級生達を10人射殺することもできる。この小説の主人公は幼稚園のときから苛められ続けた高校生ピーター。彼はある日校内で銃を撃ちまくり...

19分間あれば いろんなことができる。例えば30分のドラマのCMだけを飛ばして内容を見たり、急いでお昼ごはんを食べたり。そして自分の高校で銃を乱射し同級生達を10人射殺することもできる。この小説の主人公は幼稚園のときから苛められ続けた高校生ピーター。彼はある日校内で銃を撃ちまくり町中を恐怖に陥れる。なぜ、彼は10人の同級生を殺さなければならなかったのか。そしてなぜかつて彼の唯一の理解者であったジョージーは血の海の中で奇跡的に助かったのか。ピーターの母親とジョージーの母親。二人は「容疑者の母」と「被害者の母」として自分がいままでしてきた何が、もしくはしてこなかった何が彼らにこの過酷な運命を歩ませたのか悩み続ける…読み続けるのが辛かった。自分の子供達が明日ピーターやジョージーにならないとは限らない。下の後半明らかになる真実。驚愕のラスト。ある程度予想はしていたもののしばし脱力。このラストに希望の光を見るべきか。4年後に再び絶望の淵にたたずむ姿を想像し涙にくれるべきか。

Posted byブクログ