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ウィッティントン の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2014/01/06

ちょっととっつきにくい表紙だけど潔いタイトルに惹かれて借りてみた。 両親を亡くした姉弟が、祖父母の納屋にやって来た猫からその祖先と飼い主の物語を聴かせてもらう、という枠物語な話し。 猫の語る話しは実在した人物ウィッティントンにまつわる説話をもとにしている。らしい。 語られる話...

ちょっととっつきにくい表紙だけど潔いタイトルに惹かれて借りてみた。 両親を亡くした姉弟が、祖父母の納屋にやって来た猫からその祖先と飼い主の物語を聴かせてもらう、という枠物語な話し。 猫の語る話しは実在した人物ウィッティントンにまつわる説話をもとにしている。らしい。 語られる話は冒険成長もの、現代の子供たちの方にも成長物語があり、更に納屋の動物達にもストーリーがあって、作りが凝っている。 弱肉強食を無視していたり動物が喋ったりする部分はファンタジーながら、自然描写等々が叙情的でリアル。 ギャップが不思議だった。 派手ではないけど良作。かな。 児童文学らしい児童文学。

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2012/12/30

バーニーの農場にウィッティントンと名乗る猫がやってきた。大きな猫だが雄猫とけんかして左耳が半分噛み切られて折れ曲がっている。「女将」とよばれるカモに話しかけ、納屋に自分の居場所をつくってほしいと。納屋にはほかにも、おんどりやチャボ、馬、ヤギ、ドブネズミがいる。年をとったり怪我して...

バーニーの農場にウィッティントンと名乗る猫がやってきた。大きな猫だが雄猫とけんかして左耳が半分噛み切られて折れ曲がっている。「女将」とよばれるカモに話しかけ、納屋に自分の居場所をつくってほしいと。納屋にはほかにも、おんどりやチャボ、馬、ヤギ、ドブネズミがいる。年をとったり怪我してたり行き場のなくなった動物たちが、バーニーが引き取ってしまう。 自分の名前は歴史の中に出てくるという。ウィッティントンは、実在したディック・ウィッティントンとその猫の物語をはなしはじめた。 この話を、バーニーの孫のアビーとベン姉弟も動物たちと一緒にきいており、読む力が不足していたベンが練習をすることに。 動物たちのことばが人間の子供にあたりまえのように通じてるのが、少し変な感じがしますが、それを気にしなければ、この語られる二つの奇跡のような物語、どちらも良いですね

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2013/03/13

近代英国史専攻の私にはディック・ウィッティントンは有名人ですが、 日本では無名に等しいので、知らずに読むとどうなんでしょうか? 2度目の完読。 先を知っていて読むと、だいぶ印象が違いました。 動物の生態や生活が思っていたよりもリアルですね。 子供が文字を読めないとか、おり込み...

近代英国史専攻の私にはディック・ウィッティントンは有名人ですが、 日本では無名に等しいので、知らずに読むとどうなんでしょうか? 2度目の完読。 先を知っていて読むと、だいぶ印象が違いました。 動物の生態や生活が思っていたよりもリアルですね。 子供が文字を読めないとか、おり込みすぎ感はなくもない。 冒険ものだけで十分楽しいのだから。 でも、読み終わりの印象はやはり良かった。 8才の子にプレゼントしたけど、ちょっと早かったかな...

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2012/02/28

結構面白かった! 最初読み始めたときは、かなり文章に抵抗があったのだけれど。それにしてもカモの名前が「女将」ドブネズミの名前が「悪魔」とは。児童書なのにこれは何とかならなかったのかといいたい。

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2011/10/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

背表紙の猫がかわいい~っと手に取ったのだけれど・・・。 年寄りの長話的な感じ? 最後まで読む元気なかった。 農場ができるまでのへんは好きだった。

Posted byブクログ

2010/07/28

すごーーい! いいっす。 とても児童に読ましたい本です。 ぜひプレゼントに使おう。 ロンドン、いや英国でちょーーー有名人な14,15世紀のディック・ウィッティントンの伝説の物語と、その物語に聞き入る動物たちと子供たち。 そして、子供たちのチャレンジと動物の動物らしい生態。 ナイ...

すごーーい! いいっす。 とても児童に読ましたい本です。 ぜひプレゼントに使おう。 ロンドン、いや英国でちょーーー有名人な14,15世紀のディック・ウィッティントンの伝説の物語と、その物語に聞き入る動物たちと子供たち。 そして、子供たちのチャレンジと動物の動物らしい生態。 ナイスっす! ほんとは卒論をウィッティントンのことを書きたかった私ですが、日本語では伝説すら手に入らなかったので諦めたのです。 凄い、この本はなんとなくしか知らなかった伝説をキッチリかいてくれます。 もちろん色な説があるのでしょうが。 英国では演劇やパントマイムで今も公演が続いている模様です。 ディケンズも書いているようですが、翻訳はされないかな。 実のウィッティントンの生涯もかいつまんで最後に乗せてくれているので、ひどく助かります!!! もちろん、ほんものなんていいんです。 実在の人物がこれだけ愛されて伝説になっていて、子孫の猫が言い伝えを皆に伝えるのです。 この本のウィッティントンの冒険貿易についてなら、即答できないものもあるけど、多少は授業も出来ますわ。 動物や子供のこともよく描けていますわ。 あげましょう。友人の子供に上げましょう。 そして、やっぱ児童書はフリガナが全部振ってあっていいよね。 いつか引っ越したら買います! ありがとう。いい本でした。 (H22.7 図)

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2012/02/22

ウィッティントンの冒険物語には引き込まれて続きが読みたくなるけれども、現実世界でのベンの識字障害がらみになるとブレーキがかかる感じ。オー・コーチのことがもっと書いてあったらいいのに。

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2010/02/18

面白かった! さすが2008年ニューベリー賞! 後にロンドン市長となるウィッティントンと猫のお話は有名。 そこにいろいろな味をつけたところが、お見事! まず舞台はアメリカの農場、ここで動物ファンタジー♪ ウィッティントンの物語はかつての愛猫の末裔 ウィッティントンによって(!)...

面白かった! さすが2008年ニューベリー賞! 後にロンドン市長となるウィッティントンと猫のお話は有名。 そこにいろいろな味をつけたところが、お見事! まず舞台はアメリカの農場、ここで動物ファンタジー♪ ウィッティントンの物語はかつての愛猫の末裔 ウィッティントンによって(!)語られる。 聴き手はさまざまな動物と人間の幼い姉弟。 この二人がとても現代的。 親に捨てられて祖父母に育てられているのに 里親として承認されていないとか、 弟のベンは文字に対するハンデがあるらしいとか… ここがうまいよね! それぞれのお話により、物語の世界が広がる。 どれもみな、どきどき、わくわく。 読みだしたら止められない。 やがてベンは農場の動物たちの励ましと、 姉や祖父母の愛情、理解ある教師のもとで、 何とか読むことができるようになる。 わかっている結末だけれど、じ~んと感動。 「読めるようになるって、もう一度生まれることみたいだ」 ベンの言葉にその通りと大きくうなずく。

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2010/01/03

ウィッティントンという名の猫は、女将という名のカモに出会った。カモがくらす納屋に迎え入れられた猫は、自分が歴史上の人物ウィッティントンの猫の子孫だという。そして納屋の動物たちに請われるまま、ディック・ウィッティントンとその猫の物語を語り始めた…。少年ディックの波乱万丈の成長物語は...

ウィッティントンという名の猫は、女将という名のカモに出会った。カモがくらす納屋に迎え入れられた猫は、自分が歴史上の人物ウィッティントンの猫の子孫だという。そして納屋の動物たちに請われるまま、ディック・ウィッティントンとその猫の物語を語り始めた…。少年ディックの波乱万丈の成長物語は面白く、ぐいぐい引き込まれて先が気になる。一方、現実の納屋の中で起こる様々な出来事も、それぞれ個性的な動物たちも楽しい。そして、読語障害の少年ベンとその姉アビーが、自然に動物たちと会話して、彼らの仲間になり、彼らに助けられ、自ら成長する物語も同時に進行する。ベンが文字を読めるようになることは、仲間である動物たちにとってもこの上ない喜びなのだ。 ウィッティントンの物語とベンの物語が絶妙に響きあって、極上の物語になっている。ベンが最後に動物たちに言う。「読めるようになるって、もう一度生まれるみたいなんだよ」 4年生ぐらいから読めると思います。

Posted byブクログ