幻想の古代史(上) の商品レビュー
前半は科学とは検証できる仮説であるとの説明があり、考古学に留まらず広い範囲について述べられている。産じょく熱の死亡率のストーリー面白かった。そして考古学的詐欺がどのように行なわれ訂正されて来たか、アメリカの先住民の歴史が人種差別的な考えからどのように誤解されて来たかが書かれている...
前半は科学とは検証できる仮説であるとの説明があり、考古学に留まらず広い範囲について述べられている。産じょく熱の死亡率のストーリー面白かった。そして考古学的詐欺がどのように行なわれ訂正されて来たか、アメリカの先住民の歴史が人種差別的な考えからどのように誤解されて来たかが書かれている。私もアメリカのアデナ文化、ポートウェル文化が紀元前からあり、大きなマウンドの墓を作っていたとは知らなかった。そして新世界に発見により、これらの文明は消えてしまった。
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カーディフの巨人、ピルトダウン人、ヴィンランド、マウンドビルダーと、いわゆるドメジャーではないところを突いてくるので新鮮。見たことの無い挿絵が多い。 これらと同列に藤村ゴッドハンドが書かれているのは赤耳。石器時代のことは忘れて、最古の土器を作ったことを誇りに思おう。
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考古学を学び始める学生向けテキストとして書かれたので、とても読みやすい。考古学などについての言説について、何が事実で何が虚偽(捏造・妄想)かをどのように見分けるか、具体例に即して書かれており(日本の藤村新一の「神の手」事件も取り上げられている)、おもしろく読んでいたのだが、アメリ...
考古学を学び始める学生向けテキストとして書かれたので、とても読みやすい。考古学などについての言説について、何が事実で何が虚偽(捏造・妄想)かをどのように見分けるか、具体例に即して書かれており(日本の藤村新一の「神の手」事件も取り上げられている)、おもしろく読んでいたのだが、アメリカへの渡来に関する第5章が長すぎて退屈だったので★1減。アメリカ人には興味あるんだろうけど・・・。次の第6章のマウンドビルダーもアメリカ人著者ならでは(?)。北米にも土塁文明があったなんて全然知らなかったよ(まあ、米国でもあまり知られていないらしい)。これらのマウンドをいわゆるインディアンが作ったと認めたがらないアメリカ人の心理・・・ やっぱ自分ら(の祖先)が虐殺・殲滅した人たちが文明人じゃなかったと思うほうが気楽なんだろね。妄想を信じ、詐欺に騙される人間の心理もまた興味深い。
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ぼくのかんがえたすっごい古代史が何故、でっち上げだと判ったかについて書いてある。 近代史でやらかしてる人達も100年後にはこうやって他山の石にされているとみた。
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