幻想の古代史(下) の商品レビュー
考古学における疑似科学的主張─ノアの方舟実在説やツタン カーメンの呪い、ピルトダウン人事件─などを批判的に取り 上げ、考古学の真実を開示して見せてくれる本。なぜねつ造 が起こったのか、なぜ疑似科学的言説がまかり通るのか、 どの点に注目を向ければその化けの皮を剥がすことができる の...
考古学における疑似科学的主張─ノアの方舟実在説やツタン カーメンの呪い、ピルトダウン人事件─などを批判的に取り 上げ、考古学の真実を開示して見せてくれる本。なぜねつ造 が起こったのか、なぜ疑似科学的言説がまかり通るのか、 どの点に注目を向ければその化けの皮を剥がすことができる のか、個々の具体的事例を取り上げ、懇切丁寧に解説して くれている。電球のように見えるレリーフから、古代 エジプトでは電灯によって暗い玄室を照らしていたはずだと する説に対しては、電気を使っていたのなら電球に見える レリーフだけでなく、電球本体や電線やスイッチなどそれに 伴う部品、それにまつわる品々が多数発掘されていなければ ならないというのは、実にもっともでわかりやすい反証で ある。
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下巻は、捏造というより、いわゆる古代の謎に対するトンデモ解釈を取り上げる(ヤコブの骨箱やトリノの聖骸布は捏造されたと言えそうだが、それより、胡散臭いのにナイーブに信じてしまう人の心の焦点当ててる)。アトランティス、宇宙人説、オカルト、宗教。最近でもパワースポットなんて流行っちゃっ...
下巻は、捏造というより、いわゆる古代の謎に対するトンデモ解釈を取り上げる(ヤコブの骨箱やトリノの聖骸布は捏造されたと言えそうだが、それより、胡散臭いのにナイーブに信じてしまう人の心の焦点当ててる)。アトランティス、宇宙人説、オカルト、宗教。最近でもパワースポットなんて流行っちゃってるしね。 トンデモ解釈なんてせずに、地道に科学的・論理的に扱っても、人類の過去には十分ロマンがある、というのは、まったくそのとおりだと思う。 参照はページ数まで記さず、出典に番号振って参考文献としてリスト化したものにリファー出す形なのだが、リストが下巻にしかないので、上巻読んでるときは番号が示す文献名が確認できないのはちょっと不便。参考文献リストのうち邦訳されたものを見ると、なんかトンデモ本ほど翻訳されてるみたい。う~む。
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