1,800円以上の注文で送料無料

なぜ「科学」はウソをつくのか の商品レビュー

3.8

15件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2019/07/19

なぜ「科学」はウソをつくのか。竹内薫先生の著書。ウソをつくのは科学ではない。ウソをつくのは科学者や研究者であり、ウソをつくのは人間。嫉妬心や功名心、自己利益のために平気でウソをついたり他人の研究を邪魔したりする科学者や研究者は、科学者失格、研究者失格であると思います。

Posted byブクログ

2018/11/05

前半は著者の経歴や怨み辛みが書かれていて正直ちょっと読む気が失せたが、後半はよかった。 参考図書なども色々紹介されていたので色々読んでみようかな。

Posted byブクログ

2014/11/28

メディア関係で科学に詳しい人がいないという点では「へ~」という感じ。ただ、新聞とかの記事を読んでも、自分の専門分野の記事では「あ~、この記者分かってないな~」とか、「これは、わざとこういう切り口にしている?」と、思うものもあったり。それの科学版?という気がしない出もないです。ただ...

メディア関係で科学に詳しい人がいないという点では「へ~」という感じ。ただ、新聞とかの記事を読んでも、自分の専門分野の記事では「あ~、この記者分かってないな~」とか、「これは、わざとこういう切り口にしている?」と、思うものもあったり。それの科学版?という気がしない出もないです。ただ、やっぱり自分が受け取る情報はそれなりのフィルターをもたないとダメだなという認識をあらためてしました。

Posted byブクログ

2013/09/16

内容に興味深いものはあるにはあるが、寒気を感じるほどナルシストの本だった。 一流大学出身の博士で難解な哲学書が大好きで、とかそれを書かなければ自分に自信が持てないのだろう。 詐欺によってエセ科学本に荷担させられ将来が潰されたとか、本が賞を取りそうになるとそのせいで取れなかったと聞...

内容に興味深いものはあるにはあるが、寒気を感じるほどナルシストの本だった。 一流大学出身の博士で難解な哲学書が大好きで、とかそれを書かなければ自分に自信が持てないのだろう。 詐欺によってエセ科学本に荷担させられ将来が潰されたとか、本が賞を取りそうになるとそのせいで取れなかったと聞いたとか。 読めば読むほど気持ち悪い。 その辺りを脳内編集して読むしかない。

Posted byブクログ

2013/05/03

まず「科学」批判の本ではありませーん(笑) そもそも「わからない」ということを認めず、何でもかんでも白黒つけようとするから誤解が生まれます。 特に「~説を唱えてる学者は多い」みたいな、多数決で「定説」になってしまうなどナンセンスも甚だしいです。 仮定を前提にした論理展開は...

まず「科学」批判の本ではありませーん(笑) そもそも「わからない」ということを認めず、何でもかんでも白黒つけようとするから誤解が生まれます。 特に「~説を唱えてる学者は多い」みたいな、多数決で「定説」になってしまうなどナンセンスも甚だしいです。 仮定を前提にした論理展開はどんなに優れていても(もっともらしくても)、その前提が崩れたらすべてが‘無’になります。 世間ではDNA鑑定の絶対性、地球温暖化、原発は怖い、などなどイメージが先行している事例が多いように思います。 科学も未熟な部分が多々あり、進歩し続けるものですから、「わからない」ことには、無理に答えを出さず、一旦保留にして考え続けることが大切だと思われます。 科学には「いったい何の役に立つのだ」という命題がつきまといますが、それに対する竹内先生の答えが印象的でした。 「科学の段階で何の役に立つかわかることは少ない。科学とは赤ん坊のようなもので、生まれたばかりの赤ん坊に『おまえはいつ、どんな形で社会に貢献するつもりなんだ』と詰問する親はいないだろう。社会は科学という名の(将来が楽しみな)赤ん坊を産んで育てつづけるのである」

Posted byブクログ

2012/03/11

日本社会に存在している科学に関する深い問題について言及している。例えば、いわゆる文系人間が集まって構成されているマスコミの科学報道の問題であったり、科学界での金と権力に関する問題だったり、内容は多種多様である。科学に関する理想と現実のギャップが日本社会にこれほどまでに蔓延している...

日本社会に存在している科学に関する深い問題について言及している。例えば、いわゆる文系人間が集まって構成されているマスコミの科学報道の問題であったり、科学界での金と権力に関する問題だったり、内容は多種多様である。科学に関する理想と現実のギャップが日本社会にこれほどまでに蔓延しているというのは驚きであるとともに、すごく悲しい。それでもなお、この問題を解決していくためにどうすればよいのか。少なくとも言えるのは、今断絶されている文系と理系の間にある壁を壊してつなぐ人材が必要不可欠だということだろう。ソーシャルメディアが普及して問題提議が行いやすい時代となった今、できることはたくさんあると思う。何ができるのか考えていきたい。

Posted byブクログ

2012/02/17

茂木さんの文章にたびたび出てきていたので気になっていた竹内薫さん。科学がなんたるかも分からない私に導入として分かりやすく、おもしろかった。 科学は多数決ではなく確率であること。 原発、エネルギー、DNA鑑定の問題。 結果が作られること。 計算が正しいこと以前の、前提条件を疑ってみ...

茂木さんの文章にたびたび出てきていたので気になっていた竹内薫さん。科学がなんたるかも分からない私に導入として分かりやすく、おもしろかった。 科学は多数決ではなく確率であること。 原発、エネルギー、DNA鑑定の問題。 結果が作られること。 計算が正しいこと以前の、前提条件を疑ってみること。 ウロコ落ちた。 科学的ってことは無機質で感情論でぶれない結果論のように感じてたけど、その伝え方次第で、ひとつの結果をまったく違う風にも伝えることができてしまう。表面に惑わされないことだ。

Posted byブクログ

2012/01/22

竹内氏によって書かれた科学評論の本です。巷に流れている科学に関する定説やニュース(原子力発電、地球温暖化等)は、詳しく勉強していない場合には、それらの情報を鵜呑みにしてしまいがちですが、少し調べてみると「おかしい」と思ってしまう内容もあるのではと最近は思っています。 この本で...

竹内氏によって書かれた科学評論の本です。巷に流れている科学に関する定説やニュース(原子力発電、地球温暖化等)は、詳しく勉強していない場合には、それらの情報を鵜呑みにしてしまいがちですが、少し調べてみると「おかしい」と思ってしまう内容もあるのではと最近は思っています。 この本ではそのような内容がわかりやすく解説されていて、理系出身の私には読みやすかった本でした。また、地球温暖化のために起きているとばかり信じていた、キリマンジェロの雪、チャド湖の縮小についての記述(p139)には驚きました。 以下は気になったポイントです。 ・日本の頭脳流出の背景には、日本の科学者の給料が低く、研究環境が劣悪だという事情がある、2008年のノーベル賞受賞理由となった業績は、4人とも30~50年前のもの、現在の空洞化は数十年後に表面化する(p22) ・1974年と1983年に学習指導要領の改定がされたが、物理学の履修は95→70→30%となった、1994年に「理科Ⅰ」が廃止された後に、化学と生物は元の履修率に戻ったが、物理は3割のまま(p29) ・マイナスイオン商品の氾濫は日本特有、アメリカでは半世紀前に流行しそうになったが、食品医薬品局(FDA)が警告を発して事実上禁止になった(p63) ・ヨーロッパで生まれた近代科学は、宗教からの分離独立が最大の課題であった、ガリレオでさえ、実際にはバリバリのカトリック教徒で、多くの枢機卿や時の法王とも友人関係であった(p67) ・原子力発電所1基分(100万キロワット級)にかかるコストは、原発=3600億円とすると、風力発電=1兆円、太陽光発電=数兆円である(p79) ・柏崎刈羽原発は、日本の原子力保安院のみならず、国際原子力機関(IAA)も、その安全性にお墨付きを与えている(p85) ・将来的には核融合がり理想だが、それまでの「つなぎ」としては、原発の進化形である高速増殖炉が良い、実験炉→原型炉→実証炉という三段階を経て実用化されるが、日本は原型炉の段階にあるが、「もんじゅ」はナトリウム漏れ事故を起こして頓挫している(p102) ・現在の原子力発電は、ウラン235を使って発電しているが、自然界に多くあるウラン238は、高速増殖炉でないと使えない、問題なのはウラン238が燃えると原爆の材料であるプルトニウム239になること(p106) ・政府御用学者かどうかを見分けるポイントは、政府委員会の委員をしているかどうか(p124) ・地球の温度を上げる最大の原因は「水蒸気」であるので、雲の分布と気温の関係を調べる必要がある、巻雲と層雲があり、温暖化に寄与する場合と冷却する場合もある(p131) ・最近では百葉箱の隣に建物が建ってしまっている場所が多く、それによって風が遮らえてしまって温度が上がる「日だまり効果」=ヒートアイランド現象がある(p138) ・キリマンジェロの雪が溶けた理由は、地球温暖化ではなく、湿度が何らかの原因で低くなって、昇華(雪から水蒸気)したため、湿度が低くなった原因は不明(p139) ・今騒がれているアフリカのチャド湖、ビクトリア湖は、何度も干上がったりしている、ビクトリア湖は1000年間で少なくとも6回(p140) ・日本政府には常にカネがないので、毎年、1000件単位の「完全犯罪」には目をつむっている(p190)

Posted byブクログ

2011/06/27

中国も似てような問題があると気がします。韓国はどんな状態がわかりませんが、どうしてこうになったんだな?正直,心配します。

Posted byブクログ

2011/02/25

科学そのものではなく、科学周辺のマスコミや行政についての皮肉たっぷりの文章。 読みやすく、「まっとう」な感じがする。

Posted byブクログ