北条高時と金沢貞顕 の商品レビュー
かつての大河ドラマ、高時=片岡鶴太郎、貞顕=児玉清というインパクトの強いキャストによる〈空虚感〉が頭から離れない。幕府は官位制に代わる身分制の秩序を作れず、署判をすえる執権・連署は従四位下以上の位階か昇進する要件を満たす必要があり、得宗家に中継ぎ執権が必要な所以であった。貨幣経済...
かつての大河ドラマ、高時=片岡鶴太郎、貞顕=児玉清というインパクトの強いキャストによる〈空虚感〉が頭から離れない。幕府は官位制に代わる身分制の秩序を作れず、署判をすえる執権・連署は従四位下以上の位階か昇進する要件を満たす必要があり、得宗家に中継ぎ執権が必要な所以であった。貨幣経済の展開に伴う御家人制破綻期で、高時政権が現体制を守ろうとすればするほど御家人を苦しめる皮肉な立場となり、得宗被官になり財務負担を軽減するものも増え、得宗権力は増大したが、長崎高資ら内管領は正六位と権威では役不足だった(2009年)
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長崎高資を討つ陰謀が露見し、逆に長崎高頼 が捕縛された 北条高時側近たちの陰謀に加担していないか 長崎高資に追い詰められた高時 この政変(内訌)で幕府の威信は地に堕ちた 著者は摩擦を恐れて鎌倉の安定を望むだけの 高時の政治は温和で衰退期の象徴のようだが 肯定的にとらえていると思う
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太平記の描く北条高時像とは異なるその実像、そして高時政権を支え次期執権となった金沢貞顕(北条貞顕)について。 鎌倉時代後期についての基礎的な知識がある前提での内容になっています。
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