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英国機密ファイルの昭和天皇 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2018/12/30

日米関係ではなく日英関係で戦前戦後を見た本。既知の内容と目新しい内容が混在しているのがもったいない。興味深かったは以下の点。 いわゆる「吉田・イーデン秘密工作」は吉田茂の独断専行というより、宮中とつながった動きであったらしい。外務省を飛ばしていたのでイギリス側では公式なのか測りか...

日米関係ではなく日英関係で戦前戦後を見た本。既知の内容と目新しい内容が混在しているのがもったいない。興味深かったは以下の点。 いわゆる「吉田・イーデン秘密工作」は吉田茂の独断専行というより、宮中とつながった動きであったらしい。外務省を飛ばしていたのでイギリス側では公式なのか測りかねたっぽい。 戦後、昭和天皇の退位が取りざたされた際に秩父宮妃を摂政にすることが検討されるほど高松宮が忌避されていた(反動分子とのつながりを懸念)。 戦後、昭和天皇はバチカンの威光をも生かそうと運動していたらしい。

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2014/09/10

広田こうきは、右翼の頭山満と同郷で、関係が継続していたかもしれない。 吉田茂はイギリスで和平交渉をしたが、日本はどんどん戦争へ向かうので、英国政府は吉田の権威を疑念しした。その際吉田は、自分があるグループと志を同じくしている、ということを示唆していたが、それは十中八九、昭和天皇を...

広田こうきは、右翼の頭山満と同郷で、関係が継続していたかもしれない。 吉田茂はイギリスで和平交渉をしたが、日本はどんどん戦争へ向かうので、英国政府は吉田の権威を疑念しした。その際吉田は、自分があるグループと志を同じくしている、ということを示唆していたが、それは十中八九、昭和天皇を中心とする新英派である。 「われわれは、どんな犠牲を払ってもこの島を守る。われわれは海岸で戦い、水際でも闘う。われわれは野で、街頭で、丘でも闘う。われわれは決して降伏しない。たおて、この島やその大部分が征服され飢えに苦しもうとも、わたしは降伏を信じない」これはチャーチルのことば。 ★同じことを日本軍人が述べたら一億玉砕へとなるわけだが、これが国民性なのだろうか。 昭和天皇と木戸内大臣は、終戦直前に皇室資産を海外に送金し、隠匿?した。 昭和天皇は、明治大帝より受け継いできた海外領土を失ったことがつらい、と述べたことがある。 結局、開戦前の日本の和平派、穏健派は、海外経験もあり頭もよかったが、弱かった。それが問題。

Posted byブクログ

2012/12/26

世界帝国維持のため、インテリジェンスを駆使するイギリスはアジアの新興国家・日本をも標的にしていた。とりわけ彼らが標的にしていたのが天皇ヒロヒトだ。その名代として対英米戦回避を図った吉田茂、白洲次郎らの動きから戦後の天皇退位計画、カトリッック改宗説、皇室の資産隠匿疑惑まで、ロンドン...

世界帝国維持のため、インテリジェンスを駆使するイギリスはアジアの新興国家・日本をも標的にしていた。とりわけ彼らが標的にしていたのが天皇ヒロヒトだ。その名代として対英米戦回避を図った吉田茂、白洲次郎らの動きから戦後の天皇退位計画、カトリッック改宗説、皇室の資産隠匿疑惑まで、ロンドンに眠っていた英国機密文書をひもとき、現代史の闇を照射するノンフィクション。(解説文抜粋)

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2011/03/01

対イギリス工作だとやっぱり出て来るのは吉田茂と白洲次郎か。あまり目新しい話はないが、駐日イギリス大使クレーギーには興味を惹かれる。

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2010/05/24

2010/1/26 知らなかったことがたくさん書いてあって、思ったよりおもしろかったけれど・・ 自分では絶対買わない本。 (家族に勧められて読んだ^^;)

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2009/11/03

英国の外交文書から天皇家とその周辺による戦前・戦中の和平工作と英国の外交戦略、戦後の占領期における天皇家および吉田政権での英国の外交戦略がわかる。 また、同時に英国内でのインテリジェンスの取り扱い、外交に深く関わり、その影響力を手段として提供する英王室、戦後の英米の力関係の逆転...

英国の外交文書から天皇家とその周辺による戦前・戦中の和平工作と英国の外交戦略、戦後の占領期における天皇家および吉田政権での英国の外交戦略がわかる。 また、同時に英国内でのインテリジェンスの取り扱い、外交に深く関わり、その影響力を手段として提供する英王室、戦後の英米の力関係の逆転と言った点でも非常に興味深い内容になっている。 戦中戦後のドキュメンタリは国内、日米、日中の視点でのものが多く、英国側の視点でのものがないため、空白を埋めてくれるような感じ興味深くおもしろかった。

Posted byブクログ