世界の歴史(13) の商品レビュー
図書館で借りた。 前巻が近代まで入っていたのに、今度は打って変わって原始時代からはじまる地域史・東南アジアだ。東南アジアの歴史を近代まで一気に駆け巡る内容になっている。 "インドシナ"と呼ばれるだけあって、インドの影響と中国の影響がともに大きい。古代の固有名詞...
図書館で借りた。 前巻が近代まで入っていたのに、今度は打って変わって原始時代からはじまる地域史・東南アジアだ。東南アジアの歴史を近代まで一気に駆け巡る内容になっている。 "インドシナ"と呼ばれるだけあって、インドの影響と中国の影響がともに大きい。古代の固有名詞がサンスクリットぽい名前と中国漢字の2通り登場したりするのは非常に特徴的。「シュリー・インドラヴァルマン」=「王持梨陁跋摩」であるとか、興味深い。 また一枚岩ではなく、様々な民族・文化が交錯して複雑な歴史となっているのも面白い。大陸部だけとっても「ここは今のベトナムだから、昔もベトナム人の国」とはもちろんならないし、単純ではない。そこがまた興味深い。 別途、まとめて整理したい。なかなか難しい。
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東南アジアの歴史は難しい なぜなら表面的にしか勉強しないから これを読めば全体を把握できて分かるようになる 難易度 やや難 感動★☆☆☆☆ 涙線☆☆☆☆☆ 興奮★★☆☆☆ 感心★★★☆☆ 伏線☆☆☆☆☆
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ヨーロッパ列強の植民地支配が各地で始まる以前までを扱う。「こういうのでいいんだよ」と言いたくなる入門の世界史全集の一冊としてはスタンダードな東南アジアの通史。大陸部と島嶼部を交互に扱う。気候から説き起こし、諸国の歴史へと進む。シュリーヴィジャヤについては『論点・東洋史学』に見える...
ヨーロッパ列強の植民地支配が各地で始まる以前までを扱う。「こういうのでいいんだよ」と言いたくなる入門の世界史全集の一冊としてはスタンダードな東南アジアの通史。大陸部と島嶼部を交互に扱う。気候から説き起こし、諸国の歴史へと進む。シュリーヴィジャヤについては『論点・東洋史学』に見えるように説の分かれるところだろう。東南アジアの視点から語られる内外のネットワーク。そこで活動した中国、インド、日本、そしてヨーロッパ勢がどういう存在で、東南アジアの歴史から見てどういう意義を持っていたのか興味深い叙述だった。
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古来より東西交易の中継地として海のシルクロードを発展させ、多様な文化が開花した東南アジア諸国。ボロブドゥルやアンコールワットなど壮麗な遺跡を残した豊饒な歴史を、先史時代から20世紀にわたり詳説する。
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2014.1.25 全体を授業構成として利用するのは難しい。各部は参考になる 折ったところが該当部分。 文庫版あとがきが、細かい目次の役割を果たすので、ここから読むとよい。
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中国の記述や欧州との関わり(p369など)などによって、歴史を記録するということが稀だった、あるいは記録しても無駄だった(p533「貝葉資料は虫喰いとなってしまった。」)東南アジア史は、外側から浮き彫りになるような、考古学的な感じ。資(史)料の信憑性に疑いがあったり(p599「偽...
中国の記述や欧州との関わり(p369など)などによって、歴史を記録するということが稀だった、あるいは記録しても無駄だった(p533「貝葉資料は虫喰いとなってしまった。」)東南アジア史は、外側から浮き彫りになるような、考古学的な感じ。資(史)料の信憑性に疑いがあったり(p599「偽作ではないかとの疑念が高まっている」)や新しい発見がありそうで(p543 「世紀の大発見」)、まだまだ発展途上。 群島部と大陸部で記述(p14)するという構成。東南アジア史は、現在も残っている遺跡から逆算して、中国などの資料の信憑性を検討し(朝貢関係や、旅行記)て生成される(P172など(ボロブドゥール)、p154など(シュリーヴィジャヤ)、p135(ドヴァーラヴァティー) )。また、東南アジアは、貿易、特に海洋貿易の歴史の比重が高い(P357など)。海民(p423)などが自生できるほど。国家にとっては土地を支配するより開墾させることが重要だったというみかたに賛成(p551)。そのような理由で中央集権的な国家形成が遅れ、外部の介入や内部からの瓦解などで非-安定。自然条件なども、要因だろう。
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今まで人間が作り上げてきた文化について詳しく書かれています。この本では、東南アジアについて書かれています。文章は比較的に読みやすいと思います。一度歴史や文化について考えながら読んでみるのがいいと思います。
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