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初めて学ぶ鉄筋コンクリート構造 の商品レビュー

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2020/09/27

筑波大学の授業科目「鉄筋コンクリート構造学」の教科書。 複合材料の破壊性状。 鉄筋とコンクリートへの応力配分を、破壊の進行に応じた各ステップを追って丁寧に解説する。鉄筋1本1本を考えるところから始めて、等価断面諸量を用いた計算も行う。抽象的に等価剛性を論ずる複合材料(強化繊維分...

筑波大学の授業科目「鉄筋コンクリート構造学」の教科書。 複合材料の破壊性状。 鉄筋とコンクリートへの応力配分を、破壊の進行に応じた各ステップを追って丁寧に解説する。鉄筋1本1本を考えるところから始めて、等価断面諸量を用いた計算も行う。抽象的に等価剛性を論ずる複合材料(強化繊維分散)の専門書を読む前に、本書から入門すると理解を助ける。 後半は耐震設計の概説だが、ベースシアに言及が無いなど物足りなさを感じる。総じて構造物というよりは、部材の力学に重点が置かれている。書名の通り初学者向けであり、建築学会の構造計算規準や耐震設計指針に沿ってポイントを抜き出し簡単にわかりやすく解説している。地震による被害状況や、加力試験の様子を示す写真が随所に挿入される。 式変形の途中式は示さず簡潔にまとめている。かけ算記号を省略せず、数式を見やすく工夫されている。 目次 ○基礎編 1.鉄筋コンクリート構造って何だろう 2.鉄筋とコンクリート 3.軸力を受ける柱 4.曲げを受ける梁 5.曲げと軸力を受ける柱 6.せん断力を受ける部材 ○応用編 7.耐震壁 8.基礎、柱梁接合部、スラブ 9.部材のせん断終局強度と付着割裂破壊 10.部材の力と変形 11.鉄筋コンクリート構造の性能と構造設計の考え方

Posted byブクログ