新宿警察 の商品レビュー
短編集。 新宿署の刑事を一人一人クローズアップして描かれている。 昭和のいわゆるたたき上げの刑事が、苦悩しながら事件を解決していく。 ちなみに、この作品が書かれた頃って、実は新宿署はなかったそう。 この後に新宿署が出来たってなんかすごい。
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あら、なんて懐かしいんでしょう。 書店の文庫コーナーで、思わず感嘆の声を上げてしまいましたが、今やほとんど読まれることもなくなった藤原審爾ですが、父=小説家:娘=女優・タレントつながりでいうと、檀一雄:檀ふみ、阿川弘之:阿川佐和子、高見順:高見恭子と同じように、藤原審爾:藤真利...
あら、なんて懐かしいんでしょう。 書店の文庫コーナーで、思わず感嘆の声を上げてしまいましたが、今やほとんど読まれることもなくなった藤原審爾ですが、父=小説家:娘=女優・タレントつながりでいうと、檀一雄:檀ふみ、阿川弘之:阿川佐和子、高見順:高見恭子と同じように、藤原審爾:藤真利子ということも、それほど知られていないのかもしれません。 わたしは例によって、敬愛する吉田喜重の映画『秋津温泉』(映画化は1962年、小説刊行は1947年)の原作者として彼の存在を知ったのが最初でしたが、1940年代から80年代にわたって幅広い層に読まれた、かなり量産・多作した直木賞作家でしたが、いまや図書館にも1冊か2冊あるくらいで、誰か復刻というか、再ブームを仕掛けないかななんて思っていたところでしたが、ついにその時が訪れたのです。 『新宿警察』は1968年に登場して、その後シリーズ化されて13、4作程書かれたのですが、ああ、ダメ、高2以来十年ぶりくらいの再々読をし始めたら、止まらなくなりました。 感想は、読了後に。
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日本警察小説の嚆矢、「新宿警察」がリイシューされました(拍手)。警察小説の醍醐味、群像劇が数十頁の短編でも味わえるのが、いちばん好きなところ。この時代のマンガやドラマがそうであるように、これらの収録作も、コンパクトかつ情報量(事件も社会背景も人も情感も)が多くて、その手捌きの妙も...
日本警察小説の嚆矢、「新宿警察」がリイシューされました(拍手)。警察小説の醍醐味、群像劇が数十頁の短編でも味わえるのが、いちばん好きなところ。この時代のマンガやドラマがそうであるように、これらの収録作も、コンパクトかつ情報量(事件も社会背景も人も情感も)が多くて、その手捌きの妙もおいしい。「小説のプロ」(阿佐田哲也)の芸。 既刊の二冊は75年双葉社版「新宿警察」を単純に分けたもので、あと二冊出るそうですが、できれば十巻くらいだして、網羅していただきたい。百篇以上書かれたという噂ですが、確認は58編。いつになったらぜんぶ読めるんだあ。
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