人生最高の10のできごと の商品レビュー

アディーナハルパーン【著】,田辺千幸【訳】

2011/11/07

大学行って卒業して、やりたいことがわからなくて、フリーターになって、親に怒られ、悩み苦しみ、色々とあり・・・そして主人公の女性は、29歳になって死んでしまうっという話。

（実際は死んでからが本編。いわゆる極上の天国に住み続けるために、主人公が、自分の過去を思い返しながら、自分はいかに、天国に住むだけの価値のある人生を送ってきた人間であるかを、証明していくお話）

なんだかまるで自分のようだったなぁ。

色んな悩み、失敗、挫折を繰り返し、あるとき気づく。

「結局、自分でしか、自分の人生は変えられない」

そして、幸せは、相対的なもの。
時間が価値を決める。価値は必ず時間とともに、推移するもの。
何が幸せになるかなんて、今はわからないし、誰にもわからない。
何が価値があるかなんてのも、今はわからないし、誰にもわからない。

それは時間が経って、天が決めること。

だからやっぱり大事なのは、いかに濃い点、納得のいく今、を作っておくかなんだなぁっと思った。

好きなこと、あるべき姿は、誰にも解らない。
けれど、今を濃いものにしたり、今を納得のいく楽しい方向へすることは誰にでもできうる。
それが大事なんじゃないか。っと思った。

幸せは運否天賦。自分の人生の、今しか変えられないという諦め。
それが一種の安らぎを生んで、安らぎが生まれれば、強さが生まれる。強さは、点をきっと生む。それがいつか時間が経てば、線としてつながる・・・かもしれない。

いつだって人生、何が幸いするかなんてわからないもんだろうしな。

●以下気になった本文引用。

「パパは、いまは時代がちがうんだっていうことがわからないのよ。アレックス、なんでも好きなことができる時代に生まれたあなたは、本当に幸せなの。結婚したくないならそうすればいい。わたしに選択の余地はなかったわ。アレックス、わたしの代わりに世の中に出て行って、世界を征服してちょうだい」

「あなたはひとりでも生きていけるんだって、見せてやりなさい。あなたにはそれができるってわかっているわ。ここまで話が進んだ婚約を解消するだけの強さがあるんだから、あなたにはもっとやりたいことがあるはずよ。なにかやってみなさい。自分のやりたいことをやればいいのよ。わたしはもうなにも心配してないわ。」

「なにかを成し遂げるには、わたしは親のすねをかじるのをやめなければならない」

「わたしの人生をどうにかしてくれる人は、わたし以外にだれもいない」

「いまを価値のあるものにすれば、充実した人生というのがどういうものなのか、きみにもわかるかもしれない、手に入らないものを数え上げて悲しむんじゃなくて、いま持ってるものを最大限楽しむことが大切なんだ」

「アレックス、僕が本当に魅力的に思うのは、場をなごませることのできる人だ」

「パーティーが終わるまで、楽しかったことには気づかないようなものなのかもしれない」

「誕生日には来年に思いを馳せ、これからなにをしようかと考える。未来のことを思う。けれど今日が人生最後の日だと知らされたなら、過去を振り返ることしかできない。そこには潔さと公平さがある。そうすることで、これまでの人生を客観的に見ることができるようになるのだ。」

2010/10/12

事故で急死したアレックスは突然天国に。先に死んだ家族が出迎えてくれるわ家も服も食べ物も思うがまま。容姿さえ脂肪もセルライトもなくなってしまうというまさに天国なんですが、そこに居続けるには作文を書かなくてはいけなくなり人生の中の10のできごとを振り返ることに。
読めば読むほどアレックスは第７天国にいていいのか？というくらいありふれた、時にははた迷惑なことをしてまして、共感がなかなかできません。やっと認められるようになるのは6個目も後半。最後には天国にいられるかどうかより、関わってきた人たちに感謝する方が大事だと、安易だけども忘れちゃいけないことに行き着いてくれて安心しました。

2009/11/24

2009/11/2読了

憧れの家に住み、クローゼットには憧れの服や靴。
食べたいものは、想像するだけで現れて
お腹いっぱいになっても太らない。
その第７天国にいる為に、
人生最高の１０の出来事何をあげる？