朱温(上) の商品レビュー
仁木氏が中国の歴史小説を書く以上は、ユニークな人物像を描いたり、陰で神仙思想活躍したりといった、何らかの個性を期待していたのですが、今のところ出来事を表面的になぞっている印象が強い。 この時代の中国に対する知識が無いために史実に忠実なのかもよく分からず、また似たような名前が多いの...
仁木氏が中国の歴史小説を書く以上は、ユニークな人物像を描いたり、陰で神仙思想活躍したりといった、何らかの個性を期待していたのですが、今のところ出来事を表面的になぞっている印象が強い。 この時代の中国に対する知識が無いために史実に忠実なのかもよく分からず、また似たような名前が多いのに加え、誰もがすぐに寝返るので敵味方の区別もつかない。 とにかくこの作品中では全く他人を信用できない事だけはよく分かった。
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唐滅亡の梁の朱全忠(朱温)が主人公でどう描くのか?嫉妬深く側室の子を殺す「お江」でも大河ドラマになるくらいだから、朱全忠でも脚本次第かと興味で読んだが・・・。久々に最後まで読むのがきつい本だった。人物像を掘り下げるでもなく、悪に徹するでもなく。
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