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現代の二都物語 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2024/06/27

(2010/1/8) 日経BPの新刊ということで読んでみたのだが、何度も驚かされる結果となった。 一度目 タイトル タイトルは「現代の二都物語」なにか優雅な感じがするが、サブタイトルは「なぜシリコンバレーは復活し、ボストン・ルート128は沈んだか」つまり、内容はIT産業の勃興...

(2010/1/8) 日経BPの新刊ということで読んでみたのだが、何度も驚かされる結果となった。 一度目 タイトル タイトルは「現代の二都物語」なにか優雅な感じがするが、サブタイトルは「なぜシリコンバレーは復活し、ボストン・ルート128は沈んだか」つまり、内容はIT産業の勃興について。ここまでは読みだす前に了解。 驚いたのは、というか、読み進んでやっと理解したのは、比較しているのは「場所」というより、違うフレームで考えた方がわかりやすいということ。 シリコンバレー オープン、ゆるやか         中小企業         ワークステーション、パソコン         インテル、HP、アップル ルート128  垂直統合、固定的         大企業         ミニコン         DEC というように対比されている。 場所がどうのというより、コンピュータのオープン化の波にうまく乗れたのが、シリコンバレーだったということ。 企業論やITの進化に関心がある人は、この本のタイトルではたどり着けないのではないか。 ということで、タイトルと内容の遊離にまずびっくり。 二度目 初版年 なんとこの本が出たのは1994年。15年前の情報を日経BPが再翻訳した。PC対ミニコンというテーマ、古いと思った。googleも出てこないわけだ。 三度目 初版翻訳者 その十数年前に初版を翻訳したのが、なんと大前研一氏。今回の訳者はその際の本を批判している。データの出所や注がないと。大前さんはきっと情報の鮮度を大事にしたかったんじゃないかな。何を伝えたいかということで。 大前ファンの私だが、その本は読んだ覚えがない。 ということで、なんだかまぁ、どうしていまこの本が再度出されたのか、よくわからない。 ただ言えることは、環境変化が激しい際には、固定的な組織ではなく、緩やかな、オープンな、変化に対応できる組織が必要ということ。 しかししかし、だからといって、シリコンバレーのように人が簡単に企業を変われる(通勤の方向が変わっただけ、とこの本では言っている)のは条件がそろってのこと。個人の能力、十分な雇用ニーズ。。今の日本では考えにくい。 どうバランスをとるかだ。人の能力も不十分だろうし、雇用は絶対的に少ない。まずは能力を磨くしかないが。 いろいろ考える本ではあった。

Posted byブクログ

2016/10/18

副題にある通り、「なぜシリコンバレーは復活し、ボストン・ルート128は沈んだのか」がよくわかる。これは内向き志向・自前主義に陥りがちな日本の大企業への警鐘と捉えることもできる。

Posted byブクログ

2011/10/14

面白かったけど、ミニコンとかあんまりよく知らない会社とかIT系のことが詳しく書かれててついていけないところが多かった。 大筋は理解できて面白かった。

Posted byブクログ

2011/04/26

オープンイノベーションの最たる例として記載。SVのこういう部分が、バイオベンチャーの振興にも繋がったのだと推察される。

Posted byブクログ

2009/10/12

まさに名著復刊。 この本が戻ってくるのを待っていました。 絶版になるのが不思議なくらい、その後の研究に影響を与えた一冊です。 クラスターや地域産業振興に関心があるという学生の皆さん、絶対に買ってね!

Posted byブクログ