出社が楽しい経済学(2) の商品レビュー
2009年 10月10日初版 NHKの「出社が楽しい経済学2」を題材にした経済の本。 番組を見ていなくても読める内容になっている。 編で名前が出ている吉本は前作からも引き続きの登場。 「スタバではグランデを買え!」などで有名なエコノミスト。生活者の実感をもとに経済の仕組みを説...
2009年 10月10日初版 NHKの「出社が楽しい経済学2」を題材にした経済の本。 番組を見ていなくても読める内容になっている。 編で名前が出ている吉本は前作からも引き続きの登場。 「スタバではグランデを買え!」などで有名なエコノミスト。生活者の実感をもとに経済の仕組みを説明する手法はかなり受け入れやすいであろうことは本が売れている事からもはかれる。 この本も同じようなコンセプト。一般の消費者もそうだが、企業と消費者の関係ということでビジネスパーソンがより肌で感じやすい内容になっている。 雑学の話題の提供としても、経済学の超・入門書としても最適だと思う。 ちなみに1の方も面白かった。
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生活している中でどちらかというと身近なミクロ経済学を中心とした入門書です。”心の会計”みたいな行動経済学なんかは”あるある”と感じる内容でした。
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1巻目に引き続き面白く読めた。 でもネタ切れ? 人事や総務などの社内での意思決定には1巻目の方が役立ちそう 営業部門には本書も使えそう
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日常の経済活動に表れる行動経済学や社会心理学の理論をストーリー仕立で解説。 ロックイン―偶然を運命に変える? コミットメント―自分を縛るのがポイント ヴェブレン効果―高価格の魔力 心の会計―カネに色をつけるな! スクリーニング―見知らぬ輩はふるいにかけろ! 勝者の呪い―勝つは負け...
日常の経済活動に表れる行動経済学や社会心理学の理論をストーリー仕立で解説。 ロックイン―偶然を運命に変える? コミットメント―自分を縛るのがポイント ヴェブレン効果―高価格の魔力 心の会計―カネに色をつけるな! スクリーニング―見知らぬ輩はふるいにかけろ! 勝者の呪い―勝つは負けるの始まり レントシーキング―ムダな争いはやめましょう 規模の経済性―大きいことはいいことだ?
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わかりやすい経済学。 ①ロックイン ②コミットメント ③ヴェブレン効果 ④心の会計 ⑤スクリーニング ⑥勝者の呪い ⑦レントシーキング ⑧規模の経済学 これを知っておくとちょっと違う視点で経済を考えることができそう。
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1に引き続き、経済学の考え方をわかりやすく紹介されている。 更に1で紹介されたキーワードもおさらい出来る。 ヴェブレン効果、ロックイン、心の会計等、生活の中に思い当たるフシが何個もあって楽しかった。
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【レビュー】 これは読むべし。すらすらすぐに読めてしまう。上司も部下もみんな読んで、経済学的視点で経営を、そしてライフスタイルを見直していくとよりよい生活が待っているのではないか。 【特記事項】 ●ロックイン:企業によって顧客を囲い込むこと。クーポン、試供品、ポイントカードなど...
【レビュー】 これは読むべし。すらすらすぐに読めてしまう。上司も部下もみんな読んで、経済学的視点で経営を、そしてライフスタイルを見直していくとよりよい生活が待っているのではないか。 【特記事項】 ●ロックイン:企業によって顧客を囲い込むこと。クーポン、試供品、ポイントカードなどにより。そうすると他者へ乗り換えるスイッチングコストが高くなり、乗り換える意欲をそぐことになる。これは社会制度にも当てはまる。 ・全体としてばらばらな経済活動が全体としてうまく回っているのは、「競争」しているから。売り手と買い手で駆け引き(頭脳ゲーム)をやっている。ロックインも企業による消費者への頭脳ゲームで、消費者は知らない間に頭脳ゲームをやらされている。 ●コミットメント:わざと選択肢を限定して自分を追い込むこと。背水の陣ということか。絶対に値下げしない、ことを宣言するとか。しかしそうすると自滅してしまうことも(ホールドアップ問題:たとえば、博覧会での企画展示に当初よりどんどんお金が必要になって、しかしやめるわけにもいかずお金をどんどん投入する必要に迫られる時)。ホールドアップを避けている事例としては、売れっ子タレントにも長期契約をさせて給料を抑えている芸能事務所。 ・ホールドアップ問題に陥ったら、サンクコストを思い出すこと。 ●ヴェブレン効果:化粧品など人にみせびらかすための消費を顕示消費というが、顕示消費の場合、価格が高いほど満足度も高いこと。他者に高いものを見せることができるので。ここには、満足度は普通自分とのかかわりあいだけで決まるが、他者の視線が入ってくることで、これを消費の外部性と呼ぶ。他者が持っていないものを持っていることによる満足をスノップ効果、流行のものをみんなと一緒に持ってる満足をバンドワゴン効果と呼ぶ。 ●心の会計:同じ価値の金額でも、心の中で別の価値を持つようにとらえてしまうこと。その一つにハウスマネー効果といって、賭博で稼いだお金は湯船のように使ってしまう傾向が強いことがある。キャッシュバックをされるとそれをすぐに消費に使いたくなることも。 ・行動経済学のプロスペクト理論で、損失回避性が高いこと、現状維持バイアスが人間にあることがこの原因となる。ほかにもアンカリング効果、確実性効果、ピーク・エンドの法則も。 ・そもそも「合理」とは何かを突き詰めるとそれは哲学になってしまう。 ・合理的に行動する人もいるにはいるので、従来の経済学を捨てることはない。 ●スクリーニング:情報の非対称性があるとき、何らかの仕掛けに対する相手の反応を利用して、相手から情報を引き出すこと。やたら詳しいエントリーシートとか、いちげんさんお断りとか。 ●勝者の呪い:オークションで勝者になったが、もっと安く買えたかも、と後悔すること。 ・オークションの方法には、値段を公開する公開オークションとそうしない封印オークション。そして公開のほうに、下からいくイングリッシュオークションと、高い金額から下がっていくダッチオークションとがある。そして、封印オークションには、最高価格で落札するファーストプライスオークションと、最高価格落札者が二番目の価格で落札するセカンドプライスオークションがある。このセカンドプライスオークションが、勝者の災いをさけるのに有効。 ●レントシーキング:多くの人が求めているのに、短期的には供給が増えないものを巡って行われる報酬獲得活動。たとえば規制によって生まれる利益を欲しがること。政府による規制によってうまみを味わう業界が、その規制を守ってもらうために接待をしたりすることなど。これは経済活動を損なう、というのが学者の総意。 ●生産効率の大幅アップのキーワード:規模の経済性、範囲の経済性、ネットワーク外部性。 ・ネットワーク外部性:ネットワークの加入者が多いほど、他への乗り換えが難しくなり、またそれにすでに入っている人への好影響が大きいこと。
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NHK番組の書籍化の第2弾です。1巻目同様に面白くて読みやすいのですが、なにより便利なのが巻末に載っているお勧め本リスト。さっそくアマゾンで購入しました。
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とても読みやすく経済学が楽しく学べる本。知っていると色んなことに応用ができそう。「こんなことも経済学で説明できるんだ!」というのが結構あります。 ヴェブレン効果とセカンドプライスオークションが私のお気に入り。
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NHK放送の経済エンタテインメント番組のムック本。番組裏話を知りたい人は読んでみては。吉本先生のキャラはなかなかよいですね。つづくのか?図書館予約数は10(2010/05/09現在)です。
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