晴れた日は巨大仏を見に の商品レビュー
日本各地にある巨大な大仏を見て回る旅行記。 正確には「日常の中にぬっと現れる大仏。マヌ景」を見て回る旅行記。 ウルトラマンより大きい40メートル以上の巨大仏を観察の対象としています。 時代と共に変化する日本人のメンタリティーや日本のエロスについての宮田さんなりの解釈が面白い。後...
日本各地にある巨大な大仏を見て回る旅行記。 正確には「日常の中にぬっと現れる大仏。マヌ景」を見て回る旅行記。 ウルトラマンより大きい40メートル以上の巨大仏を観察の対象としています。 時代と共に変化する日本人のメンタリティーや日本のエロスについての宮田さんなりの解釈が面白い。後者は同行の編集者さんの意見ですが。 会津村の観音様も登場します、ロリっぽいそうです。 昔から巨大仏が身近にあったのであまり違和感を覚えないのですが、一般的に巨大仏は変なものみたいです。 施設に入ってまでは見たことが無いので、今度帰省した時にでも見てきます。
Posted by
いやぁ、楽しい! 数年前に本屋さんで巨大仏の写真集を見つけてから、巨大仏のことがずっと気になっていた。 この本で取り上げられているのは40メートル以上の巨大仏。 どうやらウルトラマンより大きいらしい。 奈良の大仏は高さ15メートルとのこと。 私が愛してやまない鎌倉の大仏は奈良の大...
いやぁ、楽しい! 数年前に本屋さんで巨大仏の写真集を見つけてから、巨大仏のことがずっと気になっていた。 この本で取り上げられているのは40メートル以上の巨大仏。 どうやらウルトラマンより大きいらしい。 奈良の大仏は高さ15メートルとのこと。 私が愛してやまない鎌倉の大仏は奈良の大仏よりも小さいはずだから、40メートルとはやはりかなりの大きさだ。 そして、最初に訪れる牛久大仏は高さ120メートルとのこと。 数字だけで圧倒されてしまう。 巨大仏の旅は、著者の宮田珠己さんと編集者さんとの珍道中。 同じものを見ていても、感動するポイントが違うのがなんとも楽しい。 巨大仏の胎内のしょぼさに対するツッコミにニヤリとし、周辺施設の強引さに爆笑。 愛のあるツッコミって心地よい。 でもこの本の1番すごいところは、巨大仏に惹かれる理由についてきっちり考察しているところだと思う。 少しオーバーなのではないか、と思うところもなくはなかったが、全体的には納得した。 駅には必ず巨大仏が1体いるのが当たり前な世の中だったら、巨大仏にこんなに惹かれることはないかもしれない。 巨大仏が街中で浮いていると感じるのは、普通の街並みの絵が頭にすり込まれているからなんだろう。 でも、それでも、希少性とは別の魅力を巨大仏に感じるだろうか。 そうなった時に感じる魅力こそ、巨大仏に惹かれる本当の理由なんじゃないかと思う。 私の家から1番近い巨大仏は東京湾観音だと思われる。 東京湾観音は巨大仏ファンの面々の評価も高かったので、かなり気になる。 まだあるなら見に行きたいなぁ‥。
Posted by
日常の風景の中に「ぬっ」と現れる全国の巨大仏を訪ねた紀行エッセイ。実は明治・大正・昭和・大仏・平成という感じで、昭和と平成の狭間に埋もれた時代があった??巨大仏で坂口安吾論??大仏にマジンガー的な物を求める和久田氏、大仏とエロスを感じる神山氏(女性)と同行者も個性的。
Posted by
タマキングが全国の巨大仏を訪問するエッセイである。 最初のうちは笑いながら読んでいた。エキセントリックな同行者である袖山さんと和久田さんへのツッコミや、訪問する場所のズレた感じが面白くて。しかしその笑いの中に「ほお」という感心のようなものがところどころ混じる。柄谷行人さんの『坂...
タマキングが全国の巨大仏を訪問するエッセイである。 最初のうちは笑いながら読んでいた。エキセントリックな同行者である袖山さんと和久田さんへのツッコミや、訪問する場所のズレた感じが面白くて。しかしその笑いの中に「ほお」という感心のようなものがところどころ混じる。柄谷行人さんの『坂口安吾と中上健次』のような本の記述をもとにして、巨大仏の不可思議さについてタマキングが少しマジメに説明を加えていく。そして、最後のページにたどり着くに従って、よくわからないけどなんだかほとんど感動していた。たぶんこれからもタマキングの本を読んでいくだろうと思った。 感動した理由は、巨大仏を見る側の心理についてのタマキングの考察だ。名所などを訪れる時、おそらく私もタマキング的な視点がかなり混じっているような気がする。そして、どうしてそのような視点を持ってしまうのか、ということまでタマキングが書いてくれているのだ。普段、おぼろげに感じていたことが言語化されている、という意外な驚きが、感動につながっている。穿った見方でしか風景を見られない私に「それでいいよ」って言ってくれている気がした。 そして、この本のいいところは、そんな鋭い考察を含みながら、ユーモアの比率が高く読む側を飽きさせないことだ。とても配慮の行きとどいた本だと思う。10年先に再び読んでも、面白く読めるような気がする。 と、カタイことを書いてしまったが、基本は笑える本である。肩の力を抜きたいときにどうぞ。
Posted by
くだらないことなんだけど、ここまで追求できると、感心します。ゆる〜い感じで読んでいて癒される。 毎日時間に追われて余裕がないような人に読んでみてほしい。
Posted by
タマキング氏のエッセイ。 そのものズバリ、全国の大仏さん(40m以上のもの)を見学してまわる本。 全国にけっこうあるのですね、巨大仏。ふ~ん。 たしかに、フツーの日常風景の中に唐突に巨大仏が「ぬっ」と存在している絵というのは愉快ですね。うん。 タマキング氏と同行する2人のメ...
タマキング氏のエッセイ。 そのものズバリ、全国の大仏さん(40m以上のもの)を見学してまわる本。 全国にけっこうあるのですね、巨大仏。ふ~ん。 たしかに、フツーの日常風景の中に唐突に巨大仏が「ぬっ」と存在している絵というのは愉快ですね。うん。 タマキング氏と同行する2人のメンバーも、強烈な個性ですばらしい。 このメンバーでの旅行記かなんか出してもらえんでしょうか。ゼヒ。
Posted by
いつも通りのタマキングと言うよりは、控えめな分を和久田さんと袖山さんが補完してる。で、ちょっと薀蓄が入ってる感じ。
Posted by
ユーモアセンスが好きだ。 道を歩いてて気になるものも、多分似てる。 目にした瞬間「太陽の塔」が頭に浮かんだのだけど、 読んでておっと思った。 この本は手の内というか考えてることとか、ちょっと宮田さんの本気 がかいま見えた気がしたけど、そんなの隠して、脳みそゆるゆるなほうが 私の...
ユーモアセンスが好きだ。 道を歩いてて気になるものも、多分似てる。 目にした瞬間「太陽の塔」が頭に浮かんだのだけど、 読んでておっと思った。 この本は手の内というか考えてることとか、ちょっと宮田さんの本気 がかいま見えた気がしたけど、そんなの隠して、脳みそゆるゆるなほうが 私の勝手な期待どおりで、そんなときの宮田さんが好みだ。
Posted by
久々に小説ではなくエッセイを。 というか単行本で読んでるので再読ですが。 日本中に散らばる巨大仏と 巨大仏のある風景を見るべく西へ東へ巡る旅。 何でもかんでもエロス志向の女性編集者と 巨大仏にパイルダー・オン的な願望を持つ編集者とともに 40mオーバー(基準はウル...
久々に小説ではなくエッセイを。 というか単行本で読んでるので再読ですが。 日本中に散らばる巨大仏と 巨大仏のある風景を見るべく西へ東へ巡る旅。 何でもかんでもエロス志向の女性編集者と 巨大仏にパイルダー・オン的な願望を持つ編集者とともに 40mオーバー(基準はウルトラマン以上)の 仏様や観音様の持つ不思議さや違和感の正体を探る珍道中。 巨大仏にそそられつつあった頃に読んだのがこの本。 その後、正直まだ東京湾観音しか行けてません…。 今度こそもっと行こうと再び読んで心に誓いましたね。 仙台と久留米は特に行きたいなぁ。 宮田さんの特徴のある文体は昔から好きですが 笑いばかりだった初期とちょっと哲学的になりつつある最近の ちょうど中間ぐらいの位置にあるのが本作かと。 本作も坂口安吾とか民俗学的な話も出てきますが なんだかんだで行き着くまとめがくだらなくて大好きです。
Posted by
巨大仏よりも、出てくるメンバーの方が面白かったかも… じっくり見ないとどれがどれだか分からんくなるような 大仏たちの特徴を これだけ文章で上手いこと 表現できるもんなんだな~と、ヘンな所で感心しました。 これはこれで面白かったけど、普段のエッセイの方が バラエティーに富ん...
巨大仏よりも、出てくるメンバーの方が面白かったかも… じっくり見ないとどれがどれだか分からんくなるような 大仏たちの特徴を これだけ文章で上手いこと 表現できるもんなんだな~と、ヘンな所で感心しました。 これはこれで面白かったけど、普段のエッセイの方が バラエティーに富んでる感じで、個人的には好きかもしれません。
Posted by