拳闘士の休息 の商品レビュー
表題作を含むベトものは「プラトーン」や「ディアハンター」じゃなく「ワンスアンドフォーエバー」や「フルメタルジャケット」に近い感じがした。社会や他者などから受ける精神的肉体的痛みが通奏低音のように全編に流れる。それに耐え反撃したとしても「ロッキー」のようなヒーローにはなれない。そも...
表題作を含むベトものは「プラトーン」や「ディアハンター」じゃなく「ワンスアンドフォーエバー」や「フルメタルジャケット」に近い感じがした。社会や他者などから受ける精神的肉体的痛みが通奏低音のように全編に流れる。それに耐え反撃したとしても「ロッキー」のようなヒーローにはなれない。そもそも自ら望んだ闘いではないのだから。「リアルスティール」のようなもの悲しさが常につきまとう。 どの短篇も読んでいて映像となって見えてくるのだけど、特に『白い馬』が強く印象に残った。物語も描写もとても好きだ。
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世界文学ワールドカップ。から ビブリオマニアな友人にすすめられて。 岸本さんの翻訳。その時点で間違いない。 リアルで生命力があふれる。 しなやかでやたら筋肉質な感じ。 どのお話もパワフル。
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ちょっと前まではこのようなマッチョな文章は苦手だったのだけれど、そのなかに流れるリリシズムを感じて好きになってきた。美しい短編集。
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2010/05/27 この本の感想はひと言では言い表せない。 強いて言えば「やられた!」かな。凄い小説があったもんだ。 紀伊國屋新宿本店「世界文学ワールドカップ」に感謝です。
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糞まみれなのにクール。 救いが無いのに軽妙洒脱。 からりとした絶望。 乾ききった糞のような小説。 だが目が離せない。 読むのを止められない。 このスピード感に目眩まで感じる。 とんでもない小説だ。 翻訳の調子も素晴らしい。 酔うように歌を聞くように一冊の本が読めるなんて...
糞まみれなのにクール。 救いが無いのに軽妙洒脱。 からりとした絶望。 乾ききった糞のような小説。 だが目が離せない。 読むのを止められない。 このスピード感に目眩まで感じる。 とんでもない小説だ。 翻訳の調子も素晴らしい。 酔うように歌を聞くように一冊の本が読めるなんて。
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