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なぜ、猫はあなたを見ると仰向けに転がるのか の商品レビュー

3.9

11件のお客様レビュー

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2015/11/21

冷静に猫を可愛がる良い本。 せっかく翻訳物独特の良い気分で読み終えたのに、訳者あとがきのさらに後についている文章は湿っぽくて蛇足。

Posted byブクログ

2022/06/01

数多くの猫本を読んできた。駄本もあれば神本もある。 これは、神の方だった。数多くの猫本を読んできた、なんておこがましかった。 タイトルを見ても、猫と仲良くない人は何のことかわからないかもしれない。見知らぬ人には、猫はこんな挨拶をしてくれない。元気がいい時はそばに来て体をす...

数多くの猫本を読んできた。駄本もあれば神本もある。 これは、神の方だった。数多くの猫本を読んできた、なんておこがましかった。 タイトルを見ても、猫と仲良くない人は何のことかわからないかもしれない。見知らぬ人には、猫はこんな挨拶をしてくれない。元気がいい時はそばに来て体をすりよせてくるから、仰向けに転がるのは、ちょっと気だるいときだったりする。伸びをしたい気分と、とび起きて人に近づきたい気分の葛藤。 お腹を見せるというのは動物にとって危険な行為でもあるから、誰にでも見せるわけではないし、見せてくれても触らせてくれるばかりではないという。いやあ〜ウチのは触らせてくれるよ〜なんて猫バカを喜ばせるようなことが書かれている。 だが、単に猫バカ向けの本ではない。 冒頭の猫論は、他のどの本にも負けないほどに、猫と人間の関係を的確かつ深遠に描いている。猫がバイメンタル・精神的二面性を持つのはなぜか。家の中では子猫だと思っていたのに、外ではセックスとバイオレンスに明け暮れる奴ら。 人間の発明で猫が最も嫌いな「ドア」を開けさせたら、振り返りもせずに飛び出していく。 写真は猫写真の第一人者、岩合光昭のものが使われている。そして特筆すべきは佐藤優の解説だ。獄中では猫に接することができない。彼は拘置中にこの本の底本の差し入れをお願いし、そこで猫と人間、それぞれの関係について感じ、涙する。 大幅に略すが、猫とのきずなは、人間関係における信頼を取り戻すことができる、という一文である。猫との付き合いでおぼろげに感じていたことを、論理的に説明してくれた、と。 とはいえ、猫におぼれていないと(というのは良くないかな、じゃあ猫とのきずながある人でないと)理解が難しい、どころか食指も動かないかもしれない。だが猫と人の関係を論理的に解いてくれるので、既存の猫バカばかりではなく、論理から猫バカに入門する人がいてもいいと思う。

Posted byブクログ

2015/09/11

ネコに関するオモシロ知識が満載。ネコ好きにはたまらない。 ネコは、ネズミをとることから古代尊ばれて飼育の対象となった。ネズミ駆除が進んだ現代は、過去のような役割がなくなり愛玩動物となったがいまだに狩猟の本能を忘れずに生きている。鳥を捕獲して主人にわたす行為を行なう。ネコは、臭覚を...

ネコに関するオモシロ知識が満載。ネコ好きにはたまらない。 ネコは、ネズミをとることから古代尊ばれて飼育の対象となった。ネズミ駆除が進んだ現代は、過去のような役割がなくなり愛玩動物となったがいまだに狩猟の本能を忘れずに生きている。鳥を捕獲して主人にわたす行為を行なう。ネコは、臭覚を活かして生きている。発情期のあのやかましさは、1匹のメス猫をめぐってのオス猫の争いによるもの。交雑することにより猫は排卵する。1回で5匹くらいの子猫を生み、年に3回妊娠・出産する。

Posted byブクログ

2014/12/16

隣の猫が足元まで来てころんと腹を見せたのでよしよしとなでてやったらカプッと噛まれた。どういうことだよ、と思ったらこういうことだったのか。なるほど下げた頭をぽかっと叩かれたら怒るな。すまんかった隣の猫。というわけで、これは猫のスタンリー・コレンか? と愉しみに読み進めたのだが、だん...

隣の猫が足元まで来てころんと腹を見せたのでよしよしとなでてやったらカプッと噛まれた。どういうことだよ、と思ったらこういうことだったのか。なるほど下げた頭をぽかっと叩かれたら怒るな。すまんかった隣の猫。というわけで、これは猫のスタンリー・コレンか? と愉しみに読み進めたのだが、だんだん雲行きが怪しくなり、猫は地震を予知する、というあたりでしらけてしまった。別に地震を予知しちゃいけないわけじゃない。仮にも動物学者を名乗るなら、猫が暴れるのと地震が来るのの相関をちゃんと示して欲しい。地震の前に猫が暴れたから猫は地震を予知する、では、いつも暴れている猫は地震を予知する猫だ、ということになってしまう。

Posted byブクログ

2013/09/01

説明が定説を覆す新解釈で、それが断定調だと「ほんとかよ」と思わなくもないが、そういうこともあるかも、くらいの気持ちで読めば楽しく読める。 各トピックスで漫画を描ける人が日本には沢山いそうだ。

Posted byブクログ

2012/06/06

この間読んだ猫のアンソロジーは、期待に反して癒されない系だった。 癒し系の猫本を読みたいと思っていたら、もふもふの猫のおなかと魅力的な表題が誘惑してきた。 内容も最高。 巻末に佐藤優さんの紹介文が載っていたのには驚いたけど。この人が好き嫌いではなく、政治家が猫の魅力満載の本に...

この間読んだ猫のアンソロジーは、期待に反して癒されない系だった。 癒し系の猫本を読みたいと思っていたら、もふもふの猫のおなかと魅力的な表題が誘惑してきた。 内容も最高。 巻末に佐藤優さんの紹介文が載っていたのには驚いたけど。この人が好き嫌いではなく、政治家が猫の魅力満載の本に文を寄せていたっていうのに驚いた。 けど、ちょっと親近感を持った。沖縄出身の右翼の元官僚で、何かの事件に巻き込まれた人ということ位しか知らなかったけれど、この人の本も読んでみようかな。

Posted byブクログ

2011/10/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本屋で平積みになっていたので思わず手に取りました。 著者名を見ると、岩合さんなので、写真がたくさんのっているかと期待しました。 巻頭には数ページ、写真が掲載されているので、それだけでも十分堪能できます。 文章も、「猫はあなたを見ると仰向けに転がるのか?」など、猫を飼っているひとなら、 そうそう と思うことが、平易に書かれています。 始めて、猫を飼う人や、野良猫に興味があるけど、どう対処したらいいかわからずにいる人が、 ぱらぱらと読んでみるのにもよい本だと思います。 写真と同様、押し付けがましいところがないのが、岩合流だという感じがしました。

Posted byブクログ

2011/02/27

本屋さんの猫本フェアでタイトルにすいよせられました。我が家には、わたしが帰宅すると背中からドターっと倒れこみ、こっちを見ながらゴロゴロ転がる猫がいるのでその項目だけ読みましたが、わたしにとって非常にうれしい解釈が書いてあり、やっぱもともと悪い気はしてませんでしたがこうやって権威の...

本屋さんの猫本フェアでタイトルにすいよせられました。我が家には、わたしが帰宅すると背中からドターっと倒れこみ、こっちを見ながらゴロゴロ転がる猫がいるのでその項目だけ読みましたが、わたしにとって非常にうれしい解釈が書いてあり、やっぱもともと悪い気はしてませんでしたがこうやって権威のある?人に太鼓判おしてもらって、推測が確信に変わると、より幸せになれますね。ぜひ全部読んで心を愛で満たしたい…

Posted byブクログ

2010/03/26

ペットのしぐさのあれこれ、知ってることは「なるほど」、知らなかったことは「そうなんだ!」という思いで読みました。 岩合さんの写真も楽しく面白いですが、中身も濃く、続編もぜひ購入しようと思いました。

Posted byブクログ

2010/02/25

表紙写真とタイトルの「掴み」が秀逸。 あとは佐藤優氏の寄稿がまあ面白いかな。 内容はどこかで読んだような猫うんちく。 これでもかという翻訳調の文章、もうちょっとどうにかならないもんですかね。

Posted byブクログ