友だちの作り方 の商品レビュー

愛洲かりみ【著】

2019/01/10

おおこれは真っ当でない意味で面白い
友達はどうすればできるのかというのをごく簡潔に描いた作品だが
そういう青春小説の題材をライトノベル的に書くのでなく
ライトノベル的なキャラクタに素面でそれを演じさせているのが
裏の裏の裏という感じで面白い
『神のみぞ知る世界』を一面を真面目な青春小説として
見せかけたような構造か
一発ネタであり小説としてもつたないけれども
個性的ではあるので作者の次も見てみたい

2011/11/30

1冊を一気に読むことができた。

友達がいない歴＝年齢の主人公、椛（もみじ）が
ある日いつもと同じように屋上でお昼ごはんをひとりで食べようとすると、すでに屋上には一人の少女がいた・・・・・・・

読了感がすっきりとしていてよかった。
いわゆる可愛い女の子がでてきて主人公がハーレムをつくるような「萌え」系のラノベではなくて、少女の対人関係についての葛藤や、彼女たちのやり取りがリアルで、読んでいて楽しかった。

おすすめの一冊です。

2011/09/18

僕があんまり友達がいないからか、タイトルが興味深いですね。
派手なお話よりこういう日常的なお話が好きなので楽しく読めました。
ただ友達がいないという主人公は美人な娘なので、本気を出せば
友達も恋人もすぐ出来ちゃうんだろうな、と思うと僕は寂しいです。

2009/11/23

初めて読んでみましたHJ文庫。
可愛い絵と作品の雰囲気に惹かれて読みましたが、
絵と内容が凄い合ってましたね。
心あたたまる、そして身につまされるお話でした。
自分も友達作りが苦手だったので、人事とは思えなかった。

実際はひとりぼっちで主人公・椛ちゃんのように素直だと半分
いじめに近い意識で近寄ってくる人間もいたりするんですが、
それで疑う目で見ると気持ちを受け入れてくれる子がいても見逃してしまう。
繊細なこの歳頃には難しいですが、人をむやみに恐れて＝疑ってかからない
勇気は確かに必要だとは感じますね。
大人になっても大切にしたい気持ちですし。
何より恐れられる＝疑われる側からすれば年も変わらないのに
侮辱もいいところです。

自分的には断然椛ちゃんより柚木ちゃん目線でした。

ただ、ラノベというよりジュブナイルですね。
いわゆる「特殊要素」に全く頼っていないので。
ジュブナイルとしてはかなりオススメです。